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大手企業の新規事業事例14選|100件の現場で見えた成功法則

大手企業の新規事業事例14選|100件の現場で見えた成功法則

大手企業の新規事業研究

2026.03.08

大手企業の新規事業とは、既存の経営資源を活用しながら新たな市場や収益の柱を作る取り組みです。

本記事では、通信・自動車・製薬・金融・物流など業界別に大手企業の新規事業の成功事例を12社厳選して紹介します。

さらに、100件超の新規事業プロジェクトに外部人材を送り出してきた当社NewAce代表の経験をもとに、成功企業に共通する法則と、見落とされがちな「外部人材活用」の実態についても深掘りします。

この記事でわかること💡
  • 大手企業12社の新規事業 成功・失敗事例を業界別に徹底解説
  • 成功率わずか20%——PwC・アビーム等の最新調査データで見る”千三つ”のリアル
  • 失敗する5つの共通パターンと、成功企業に共通する5つの勝ちパターン
  • 100件超のプロジェクト実績を持つNewAce代表が語る、外部人材活用の成功法則

弊社サービスNewAceは、あなたのチャレンジを応援するコンサルタントの方向けのプラットフォームです。
案件のご紹介のほか、様々な相談も承っておりますので、是非下記よりご登録ください。


それでは、本章をチェックください。

目次

大手企業に新規事業が求められる背景と成功率の現実

大手企業であっても、既存事業だけで成長し続けるのは年々難しくなっています。ここではまず、大手企業の新規事業を取り巻く環境とデータを整理します。

なぜ大手企業は新規事業に挑み続けるのか

国内市場は少子高齢化により縮小傾向が続いています。既存事業の売上が頭打ちになるなかで、次の収益の柱を育てることは経営の最重要課題です。

マッキンゼーのグローバル調査では、新規事業の構築を「自社の3大優先課題の1つ」と位置づける経営者が全体の62%にのぼります。大手企業にとって新規事業は「やらなければ生き残れない」テーマと言えるでしょう。

💡 ポイント

大手企業の新規事業は「攻め」だけでなく「守り」の戦略でもある。既存事業への依存を分散させること自体が、経営リスクの低減につながる。

大手企業の新規事業の成功率——データで見る現実

では、実際にどの程度成功しているのでしょうか。

PwC Japanの「新規事業開発の取り組みに関する実態調査 2025年」では、投資回収まで進んだ新規事業は全体の約2割、主力事業に育ったケースは1割未満と報告されています。

アビームコンサルティングの調査(年商200億円以上の企業780社対象)では、中核事業化率が3.2%という結果も出ています。

調査元対象成功率
PwC Japan(2025年)日本企業の新規事業開発全般投資回収到達 約20%
アビームコンサルティング(2024年)年商200億円以上の780社中核事業化 3.2%
パーソル総合研究所(2022年)企業の新規事業開発全般「成功」回答 約30.6%

数字だけ見ると厳しい印象ですが、だからこそ「どうすれば成功率を上げられるか」を事例から学ぶことに大きな意味があります。

新規事業の立ち上げプロセスを体系的に理解したい方は、新規事業の立ち上げプロセスを8つのステップで解説した記事もあわせてご覧ください。


【業界別】大手企業の新規事業 成功事例14選

ここからは、業界別に14社の新規事業事例を紹介します。各社の取り組みを「何をしたか」だけでなく「なぜ成功したか」の構造まで掘り下げます。

通信・IT業界

① リクルート——SUUMO・じゃらんへの横展開

リクルートは、求人領域で培った「企業と個人をマッチングするモデル」を不動産(SUUMO)、旅行(じゃらん)、飲食(ホットペッパー)へ横展開しました。共通するのは、既存顧客データの活用と、クライアント企業の集客課題を解決するプラットフォーム型ビジネスです。

💡 ポイント

コアとなるマッチング技術を「水平展開」し、新市場ごとに専門チームを立ち上げた。リクルートの新規事業には全社員が参加できるRing制度が大きく貢献しています。

Ring制度の仕組みや再現ポイントについては、リクルートのRing制度と新規事業の再現手法を解説した記事で詳しく紹介しています。

② サイバーエージェント——Abema・ゲーム事業への多角化

インターネット広告代理店として創業したサイバーエージェントは、AbemaTV(現ABEMA)の立ち上げとゲーム事業への参入で急成長しました。広告事業で蓄積したデータ分析力とユーザー獲得ノウハウを、メディア運営とゲーム開発に転用しています。

💡 ポイント

既存事業のデータアセットを新領域に転用。ABEMAは長期赤字を許容し、経営トップが撤退しない意思決定を下したことが転換点に。

③ ソニー——PlayStationと事業創出プログラムSSAP

ソニーの新規事業として最も有名なPlayStationは、累計販売台数6億台を超える世界的プラットフォームに成長しました。近年はSony Startup Acceleration Program(SSAP)を通じ、社内起業の仕組みを体系化しています。

💡 ポイント

ハードウェア技術をエンターテインメント領域に転用。SSAPでは事業化までの伴走型支援を社内に構築し、新規事業を継続的に創出する「再現性」を確保。

SSAPの全体像と活用法については、ソニーSSAPの仕組みと新規事業を成功に導く実践法の解説記事をご覧ください。

④ ソフトバンク——Beyond Carrier戦略と8領域の事業展開

ソフトバンクはBeyond Carrier戦略のもと、通信キャリアの枠を超えて8つの新領域に事業を拡張しました。PayPay(フィンテック)、HELPO(ヘルスケア)、Sarashina(国産LLM)、そしてABBロボティクス事業の買収によるフィジカルAI領域への進出と、投資範囲は多岐にわたります。

社内起業制度「イノベンチャー」では累計約7,800件の応募から22件を事業化。法人顧客40万社・エンジニア約1.4万人・グループ300社超のリソースを新規事業に投入できる体制が強みです。

💡 ポイント

親会社SBGの投資先ポートフォリオから技術・モデルを日本市場に素早く展開。経営層直下にDX本部(現事業開発本部)を設置し、意思決定のスピードを確保。

ソフトバンクの2030年戦略やイノベンチャー制度の詳細は、ソフトバンク新規事業の成功構造と2030年戦略を解説した記事で深掘りしています。

車・モビリティ業界

⑤ トヨタ(KINTO)——クルマのサブスクリプション

トヨタは2019年にサブスクリプションサービス「KINTO」を立ち上げました。累計申込数は約14万件に達し、2025年3月期には通期初の営業黒字を達成しています。「所有から利用へ」という消費行動の変化を、自動車メーカー自らが取り込んだ事例です。

💡 ポイント

既存のディーラー網を活用しつつ、別会社として独立運営。初期の赤字を許容する経営判断と、デジタルマーケティングへの投資が転換点に

トヨタの新規事業戦略の全体像は、トヨタの新規事業戦略と成功の仕組みを100件の支援実績から読み解いた記事で体系的にまとめています。

⑥ ホンダ——モビリティサービスへの転換

ホンダは「モノ売り」から「コト売り」への転換を進めています。電動バイクのシェアリングサービスや、自動運転技術を活用したモビリティサービスの開発に注力しています。

💡 ポイント

二輪・四輪で培ったエンジニアリング力を、サービス領域に応用。外部パートナーとの協業でスピードを確保。

ヘルスケア業界

⑦ 富士フイルム——ナノテクノロジーの化粧品・医療転用

写真フィルムの需要が激減する中、富士フイルムはフィルム技術で培ったナノテクノロジーを化粧品(アスタリフト)と医療機器に転用しました。「第二の創業」と呼ばれるこの事業転換は、大企業の新規事業の教科書的事例です。

💡 ポイント

自社技術の「棚卸し」を行い、異分野への応用可能性を体系的に探索。スモールスタートでブランドを立ち上げ、ストーリー性のあるマーケティングで顧客を獲得。

⑧ タニタ——体重計メーカーからウェルネス企業へ

タニタは体重計・体組成計メーカーから、「タニタ食堂」や健康管理アプリを通じてウェルネス企業へと進化しました。ハードウェアで蓄積した健康データを、サービス領域に拡張するモデルです。

💡 ポイント

「体重計=健康管理」の延長線上にサービスを配置。既存ブランドの信頼性を新事業の立ち上げに活用。

金融・商社業界

⑨ 三井物産——ヘルスケア・DX投資

三井物産はヘルスケア領域とDX領域に集中投資し、新規事業ポートフォリオを構築しています。IHHヘルスケア(アジア最大級の民間病院グループ)への出資は、商社ならではのグローバルネットワークを活かした事例です。

💡 ポイント

トレーディングで培った業界知見と投資判断力を、新領域に応用。少額出資→段階的追加投資のステージゲート方式を採用。

⑩ 三菱UFJフィナンシャル・グループ——フィンテック

三菱UFJは、フィンテック領域でのオープンイノベーションを推進しています。Japan Digital Design(JDD)を通じ、ブロックチェーン技術やデジタル通貨の実証実験を展開しています。

💡 ポイント

本体から切り離した専門子会社で探索活動を推進。大企業のブランド力とスタートアップ的な機動力を両立。

物流・インフラ業界

⑪ JR東日本——Suicaの電子マネー化

2001年に交通系ICカードとして誕生したSuicaは、決済プラットフォームへと進化しました。発行枚数は約1.11億枚に達し、コンビニ・自販機・タクシーなど生活のあらゆるシーンで利用されています。

💡 ポイント

既存の改札インフラ上に決済機能を載せることで、追加投資を最小化。鉄道利用者という巨大な初期ユーザー基盤がネットワーク効果を加速。

⑫ ヤマト運輸——受取体験のDX

ヤマト運輸は、再配達問題の解消を起点に受取体験のDX化を推進しています。PUDOステーション(宅配便ロッカー)の設置拡大やLINE通知による受取日時変更サービスなど、顧客接点のデジタル化に注力しています。

💡 ポイント

物流企業が「届ける」から「受け取る」へ視点を転換。顧客課題(再配達のストレス)を起点にサービスを設計。

⑬ 日本郵政 × Yper——置き配バッグ「OKIPPA」

日本郵政はスタートアップYperと提携し、置き配バッグ「OKIPPA」を展開しました。再配達率を約61%削減するという明確な成果を出しています。大企業×スタートアップの共創事例として注目されています。

💡 ポイント

自社だけで完結せず、スタートアップの機動力を活用。既存の配達ネットワーク上に新サービスを載せることで、追加インフラ投資を最小化。

エネルギー業界

⑭ 関西電力——両利き経営で非エネルギー事業を本業級に成長

関西電力は1990年代から非エネルギー領域への拡張を段階的に進め、情報通信事業(オプテージ)で売上約3,000億円、生活ビジネスソリューション事業で約2,000億円を達成しています。10電力会社の中でも突出した事業多角化の成功例です。

社内起業制度「SPARK」では、応募者が100万円以上を自己出資し最大49%の株式を保有できる一方、最大5年間の復職保証を用意。リスクとセーフティネットの両立により、これまで9社を輩出しています。

💡 ポイント

「両利き経営」を組織設計として実装。イノベーション推進本部(100名超体制)を設置し、探索活動を既存事業の論理から構造的に分離。電力インフラの光ファイバーという「遊休資産」を通信事業に転用した発想が起点。

関西電力の両利き経営やSPARK制度の全貌は、関西電力の新規事業と両利き経営の実装法を解説した記事で詳しくまとめています。

また、大手企業の新規事業案件にフリーコンサルとして関わりたい方は大企業の新規事業案件の具体例と参画戦略が参考になります。

成功事例14社の比較一覧

No企業名業界新規事業成功要因外部人材活用
1リクルート通信・ITSUUMO・じゃらんマッチングモデルの水平展開
2サイバーエージェント通信・ITABEMA・ゲームデータアセット転用+長期赤字許容
3ソニー通信・ITPlayStation・SSAPハード技術のエンタメ転用+社内起業制度
4ソフトバンク通信・ITPayPay・HELPO・SarashinaSBG投資先連携+経営層直下の専門組織
5トヨタ(KINTO)車・モビリティクルマのサブスク別会社運営+ディーラー網活用
6ホンダ車・モビリティモビリティサービスエンジニアリング力のサービス応用
7富士フイルムヘルスケアアスタリフト・医療機器技術棚卸し+スモールスタート
8タニタヘルスケアタニタ食堂・健康アプリブランド信頼性の新事業活用
9三井物産金融・商社ヘルスケア・DX投資グローバルネットワーク+段階投資
10三菱UFJ金融・商社フィンテック(JDD)専門子会社による探索活動
11JR東日本物流・インフラSuica電子マネー既存インフラ+巨大ユーザー基盤
12ヤマト運輸物流・インフラ受取体験DX顧客課題起点+接点のデジタル化
13日本郵政 × Yper物流・インフラOKIPPA(置き配)スタートアップ共創+既存網活用
14関西電力エネルギーオプテージ・SPARK制度両利き経営の組織実装+遊休資産転用
📊 NewAceデータ

上記14社のうち、外部人材を活用している企業は10社以上。NewAceの案件でも通信・エネルギー・金融・自動車業界のクライアントが多く、案件の80%が新規事業関連です。


大手企業の新規事業が失敗する5つの共通パターン

新規事業の勝ちパターン5つと失敗パターン5つを対比した比較図。顧客課題起点の設計や外部専門人材との協働など成功要因を左列、検証不足や兼務体制など失敗要因を右列に整理

成功事例の裏側で、大手企業の新規事業の約7割は期待した成果を出せていません。100件超のプロジェクト実績をもとに、失敗する企業に共通するパターンを解説します。

顧客ニーズの検証不足で「作って終わり」になる

新規事業の失敗で最も多いのは、顧客の課題を十分に検証しないまま開発を進めてしまうケースです。

  • 社内で「売れるはず」と合意されたアイデアがそのまま走る
  • 顧客インタビューでも表面的な「いいですね」で判断する
  • PoC(概念実証)を経ずに本格開発に突入する

顧客ニーズを精度高く検証するためのリサーチ手法については新規事業の成功率を上げるリサーチの実践ガイドで体系的に解説しています。

💡 ポイント

顧客が「お金を払ってでも解決したい課題」かどうかを初期段階で検証することが、失敗回避の第一歩になる。

社内調整の遅さで市場機会を逃す

大手企業では、複数の部門をまたぐ意思決定に半年〜1年以上かかることも珍しくありません。その間に市場環境や競合状況が変わり、タイミングを逸してしまうパターンです。

稟議書を回している間にスタートアップに先を越されるケースは少なくありません。

兼務体制によるリソース分散

新規事業を「既存事業との兼務」で進める体制は、最も陥りやすい落とし穴の一つ。既存業務の優先度が常に高くなり、新規事業が後回しにされ続けます。

当社に相談をいただく大手企業の多くが、まさにこのパターンに直面しています。社内に専任リソースを確保できないからこそ、外部の専門人材を活用する選択肢が生まれるのです。

ただし、フリーコンサルとして独立し新規事業に専任で関わるキャリアにはリスクもあります。

独立の厳しさを事前に理解しておきたい方はフリーコンサルの厳しい現実と失敗例から学ぶ乗り越え方をご覧ください。

既存事業部門との軋轢が足を引っ張る

新規事業が既存事業とカニバリゼーション(共食い)を起こす可能性がある場合、社内で反対勢力が生まれやすくなります。

「既存の売上を奪うのでは」という懸念から、経営資源の配分やブランド活用に制約がかかるケースです。

外部人材を「丸投げ型」で活用してしまう

外部コンサルタントに戦略策定だけを任せ、社内に実行力がない——これは当社の代表自身がコンサルファーム時代に何度も目撃してきた失敗パターンです。

🗣 代表コメント

「ファーム時代、きれいな戦略資料を納品しても、クライアント側に実行するリソースがなく、プロジェクトが宙に浮くことが何度もありました。外部人材は”使い方”次第で成果が大きく変わります。丸投げではなく、社内メンバーと一緒に手を動かす”協働型”でなければ意味がないと、身をもって学びました。」

独立コンサルタントが案件選びで失敗しないための判断基準は独立コンサルタントが失敗する7つの原因と対策にまとめています。


成功事例に共通する5つの勝ちパターン

失敗のパターンを裏返すと、大手企業の新規事業を成功に導く法則が見えてきます。100件超のプロジェクト支援から抽出した5つの勝ちパターンを紹介します。

顧客課題を起点に事業を設計している

成功事例の14社に共通するのは、「自社がやりたいこと」ではなく「顧客が困っていること」からスタートしている点です。

KINTOはクルマの初期費用・維持費の不透明さ、ヤマト運輸は再配達のストレスという明確な課題を起点にサービスを設計しています。

新規事業のアイデア探索で行き詰まっている方には新規事業の”狙い目”の見つけ方7つの手法と成功例が実践的なヒントになるはずです。

既存アセットを新市場に「転用」している

富士フイルムのナノテク技術、リクルートのマッチングモデル、JR東日本の交通インフラなど、成功企業はゼロからではなく、自社が既に持つ技術・顧客基盤・ブランドを新しい市場に転用しています。

完全なゼロイチではなく「0.5→1」の発想が、大手企業の新規事業では有効です。

スモールスタートと高速PDCAを徹底している

日本郵政×Yperの置き配実証は約1,000世帯という限定規模で始まりました。小さく始めて効果を数値で検証し、改善サイクルを高速で回す。このリーンスタートアップ的アプローチは事例の多くに共通しています。

リーンスタートアップの考え方を改めて整理したい方はリーンスタートアップの基礎と活用事例の紹介をご覧ください。

MVP(必要最低限の機能を持つ製品)の段階では、外部人材との業務委託契約でチームを素早く組成する手法も増えています。

業務委託契約の注意点はフリーコンサルの業務委託契約ガイドで詳しく解説しています。

専門性の高い外部人材を「協働型」で活用している

一覧表で外部人材活用「○」の企業に共通するのは、外部コンサルタントと社内メンバーが対等なチームとして動いている点です。

  • 週次の共同ワークセッションでアウトプットを共有する
  • 外部人材にも社内情報をオープンに共有する
  • スコープ(業務範囲)とKPI(成果指標)を事前に合意する

外部人材との協働にあたっては契約書の整備も欠かせません。盛り込むべき要素はコンサルティング契約書の作り方と注意点を参考にしてください。

💡 ポイント

大手企業の新規事業の成否を分けるのは「何をやるか」だけでなく「誰とやるか」。社内に不足する専門知見を外部から調達するスピードが、競争優位に直結する。

経営層のコミットメントと独立した意思決定体制がある

既存事業の論理に引きずられないためには、新規事業を独立した組織体として運営し、経営層が直接コミットする体制が必要です。富士フイルムの「第二の創業」宣言やトヨタのKINTO分社化は、トップの覚悟を形にした事例です。


新規事業を加速させる外部人材活用の実態と成功法則

大手企業の新規事業事例を見てきましたが、多くの成功企業が活用しているのが外部の専門人材です。ここでは、外部コンサルタントを起用する理由とその活用法を解説します。

大手企業が新規事業で外部コンサルを起用する3つの理由

大手企業が新規事業で外部コンサルを起用する3つの構造的理由を示すフロー図。理由01スピード調達・理由02客観的視点・理由03リスク低減の順に矢印で接続

大手企業が外部コンサルタントを新規事業に投入する背景には、3つの構造的な理由があります。

  • スピード調達:正社員採用では半年かかる専門人材を、2〜4週間でPJに投入できる
  • 第三者視点:社内の常識やバイアスに縛られない視点で事業仮説を検証できる
  • リスク低減:固定費を増やさず、PJ単位で高度人材を確保できる

新規事業コンサルティングの具体的な仕事内容やスキル要件については新規事業コンサルの仕事内容と活用ポイントで体系的にまとめています。

フリーコンサルタントが新規事業案件で選ばれる理由

大手ファームへの一括発注ではなく、個人のフリーコンサルタントを起用するケースも増えています。

比較項目ファーム経由フリーコンサル
月額コスト300〜500万円/人120〜300万円/人
人材の指名チーム単位が基本スキル・経歴で個別指名可能
稼働の柔軟性契約期間固定が多い週3日稼働など柔軟に調整可能
現場への入り込み外部チームとして分離社内チームに溶け込む形が多い
📊 NewAceデータ

当社に登録するコンサルタントは100名以上。McKinsey・BCG・Deloitte・Accenture・PwC・EY等の出身者が中心で、案件の80%が新規事業関連です。平均単価帯は月120万〜300万円、継続率は85%と高い水準を維持しています。

フリーコンサルとして新規事業案件に参画するキャリアに興味がある方は、新規事業に強いフリーコンサルの働き方と将来性が参考になります。単価を引き上げるための具体的な交渉術はフリーコンサルが月額300万円を生んだ単価アップ戦略で解説しています。

外部人材活用で成功する企業の共通点

外部人材を投入しても成果が出ない企業と、大きな成果を上げる企業の違いは明確です。

  • スコープとKPIの事前合意:「何を、いつまでに、どの指標で測るか」を契約前に握る
  • 情報のオープン共有:社内データやステークホルダーの関係性を外部人材にも開示する
  • 稼働中のフォロー体制:月次面談や単価交渉代行など、PJ中の伴走支援がある

当社NewAceでは、案件マッチング後も月次面談・単価交渉代行・契約更新支援まで一貫したフォロー体制を提供しています。案件の95%がNewAce独自案件であり、他社との非競合が担保されている点も特徴です。

新規事業の推進に外部人材の活用を検討されている方、またはフリーコンサルタントとして新規事業案件に参画したい方は、まずはお気軽にNewAceへお問い合わせください


【代表が語る】100件の新規事業プロジェクトから見えたリアル

ここからは、当社代表が自身の経験をもとに、データや事例集では語られない新規事業の現場のリアルをお伝えします。

成功するプロジェクトと失敗するプロジェクトの分岐点

100件以上の新規事業プロジェクトに人材を送り出し、その現場を間近で見てきました。成功するPJと失敗するPJの最大の違いは、実は戦略の巧拙ではありません。

“事業オーナーが自分ごととして動いているかどうか”です。外部コンサルがどれだけ優秀でも、社内で旗を振る人間が本気でなければ、プロジェクトは必ず停滞します。

もう一つ痛感しているのは、”小さな成功体験”を早期に作れるかどうかです。大手企業では、半年間ずっと調査と資料作成だけで終わるPJも珍しくありません。

最初の3ヶ月で何か一つでも顧客に当てて反応を得ること。その小さな手応えが、社内の求心力を維持する生命線になります。

新規事業に関わるフリーコンサルの働き方をより具体的にイメージしたい方は、フリーコンサルの一日の流れを実データで解説した記事もあわせてお読みください。

フリーコンサル1年目に痛感したこと

私自身、コンサルファームを退職して独立した1年目は想像以上に厳しいものでした。ファーム時代は”看板”があるだけで案件が途切れることはありませんでしたが、独立した瞬間にその後ろ盾はゼロになります。最初の3ヶ月は案件が安定せず、自分の市場価値を一から証明しなければならない現実に直面しました。

その経験があるからこそ、NewAceでは”案件を紹介して終わり”ではなく、稼働中のフォローに力を入れています。

フリーコンサルにとって最も不安なのは、案件が途切れることと、単価が下がっていくこと。その両方を仕組みで解決したいと思って今のサービスを作りました。

独立1年目に知っておくべき単価・案件・手続きの全体像はフリーコンサル1年目で失敗しないための全知識で詳しくまとめています。


大手企業の新規事業に関するよくある質問

Q1. 大手企業の新規事業の成功率はどのくらい?

PwC Japanの調査(2025年)によると、投資回収まで到達した新規事業は全体の約20%です。

中核事業化率はさらに低く、アビームコンサルティングの調査では3.2%にとどまります。成功率を高めるには、顧客課題起点の設計とスモールスタートでの検証が有効です。

Q2. 新規事業で外部コンサルを活用するメリットは?

主なメリットは3つあります。

社内にない専門知見をスピーディーに調達できること、既存組織のバイアスに縛られない第三者視点が得られること、正社員採用のリスクなくPJ単位で高度人材を確保できることです。

Q3. 新規事業に強いフリーコンサルはどう見つける?

新規事業領域に特化したマッチングサービスの活用が効果的です。

NewAceでは案件の80%が新規事業関連で、McKinsey・BCG・Deloitte等出身のコンサルタントが100名以上登録しています。案件の詳細はこちらからご覧いただけます。

Q4. 新規事業の立ち上げにかかる期間の目安は?

一般的な目安として、市場調査・仮説構築に1〜3ヶ月、MVP開発・PoCに3〜6ヶ月、事業化判断・スケールに6〜12ヶ月です。

PoCの具体的な進め方についてはPoCの実施手順と注意点をやさしく解説した記事が参考になります。

Q5. 社内に新規事業の経験者がいない場合はどうすべき?

新規事業の立ち上げ経験を持つフリーコンサルタントをPJに参画させるのが効果的です。

外部人材のノウハウを社内に移転しながら事業を推進することで、「人材育成」と「事業成果」の両立が可能になります。


まとめ

本記事では、大手企業の新規事業事例を業界別に14社紹介し、失敗する企業の5つの共通パターンと成功する企業の5つの勝ちパターンを解説しました。

成功事例に共通していたのは、顧客課題を起点にした事業設計、既存アセットの新市場への転用、そして専門性の高い外部人材の「協働型」活用です。

新規事業の推進にあたって外部コンサルタントの活用を検討されている方は、まずはNewAceにご相談ください

新規事業に特化したフリーコンサルタントとのマッチングから、稼働中のフォローまで一貫してサポートいたします。

フリーコンサルタントとして新規事業案件に参画したい方も、こちらからご応募いただけます。

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この記事を執筆した人

  • 長尾 浩平

    新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。

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