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フィージビリティスタディとは?FS・PoCの違いと進め方【2026年版】

フィージビリティスタディとは?FS・PoCの違いと進め方【2026年版】

新規事業開発のノウハウ

2025.09.19

フィージビリティスタディ(FS)とは、新規事業やプロジェクトの実現可能性を多角的に調査・評価するプロセスです。

「上司からフィージビリティスタディを回すように言われたけれど、具体的に何をすればいいのかわからない」

新規事業の現場では、こうした声が少なくありません。

FSは「実現可能性調査」とも呼ばれ、事業やプロジェクトに投資する前に「本当にやれるのか?」を検証する工程です。

PoCやMVPと混同されがちですが、それぞれ目的もタイミングも異なります。

この記事では、FSの意味からPoCとの違い、検証すべき4要素、実践的な進め方までを体系的に解説します。新規事業を100件以上支援してきた知見も交えながら、教科書に載らないFSの実態をお伝えします。

この記事でわかること💡
  • フィージビリティスタディ(FS)の意味・定義と、ビジネスで使われる場面
  • FSとPoC・MVP・デューデリジェンスの違いを比較表で整理
  • FSで検証すべき4つの要素(市場・技術・財務・運用)と実践的な5ステップの進め方
  • 新規事業100件超の支援実績から見えた、FSの成功・失敗パターンと外部人材活用の判断基準

弊社サービスNewAceは、あなたのチャレンジを応援するコンサルタントの方向けのプラットフォームです。
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それでは、本章をチェックください。

目次

フィージビリティスタディ(FS)とは?意味と定義をわかりやすく解説

フィージビリティスタディ(FS)とPoCの違いをレーダーチャートで比較した図。机上調査・意思決定直結度・期間の短さではFSが優位、実験・試作・着手の早さではPoCが優位であることを5軸で視覚的に示している。

フィージビリティスタディの語源と日本語訳

フィージビリティスタディは、英語の「Feasibility Study」をカタカナ表記したものです。「Feasibility」は「実現可能性」を意味し、直訳すると「実現可能性の調査」となります。

日本語では以下のように複数の呼び方があります。

  • 実現可能性調査:最も一般的な和訳
  • 実行可能性調査:技術面を重視する文脈で使用
  • 事業化調査:新規事業の文脈で使われることが多い
  • 採算性調査:財務面に焦点を当てた場面で使用
💡 ポイント

 「フィジビリティ」「フィージビリティ」と表記揺れがありますが、いずれも同じ意味です。ビジネスの現場では「フィジビリ」と略されることもあります。

FS(F/S)の略称と使われるビジネスシーン

FSは「フィージビリティスタディ」の略称で、「F/S」と表記されることもあります。主に以下のビジネスシーンで実施されます。

  • 新規事業の立ち上げ:市場ニーズや採算性を事前に検証
  • 大型ITシステムの導入:技術的な実現可能性とコストを評価
  • 海外進出:現地の法規制・商習慣・競合環境を調査
  • M&A・資本提携の検討:事業シナジーの実現可能性を分析
📊 NewAceデータ

NewAceが支援するプロジェクトの80%は新規事業関連です。その多くがFS段階から外部の専門人材を活用しています。

新規事業プロセスにおけるFSの位置づけ

新規事業は一般的に、以下のプロセスで進みます。FSは「アイデア」と「実行」の間をつなぐ橋渡し役です。

ステップ内容目的
① アイデア構想事業コンセプトの立案「何をやるか」を決める
② FS(フィージビリティスタディ)実現可能性の多角的調査「やれるか」を見極める
③ PoC(概念実証)プロトタイプでの検証「動くか」を確かめる
④ MVP開発最小限の製品で市場投入「売れるか」をテストする
⑤ 本格展開スケールアップ事業として成長させる

新規事業の立ち上げプロセス全体を詳しく知りたい方は、新規事業の立ち上げプロセスを完全解説した記事も参考になります。

🗣 代表コメント

「私自身、コンサルファーム時代と事業会社での新規事業立ち上げの両方を経験しました。FSの精度がその後のプロセス全体を左右する、というのは現場で何度も実感しています。」


FSとPoCの違いとは?目的・タイミング・手法を比較

新規事業の5ステップとフィージビリティスタディ(FS)の位置づけを示すフロー図。01アイデア構想→02FS(ハイライト)→03PoC→04MVP開発→05本格展開の順に進む流れを図解し、FSが事業化判断の初期段階に位置することを視覚的に表している。

FSとPoCの5つの比較ポイント

FSとPoC(Proof of Concept:概念実証)は混同されがちですが、役割が明確に異なります。以下の表で整理しましょう。

比較項目FS(フィージビリティスタディ)PoC(概念実証)
目的事業全体の実現可能性を評価特定の技術やアイデアが動くか検証
タイミング事業構想の直後(最も上流)FS完了後、開発着手前
主な手法机上調査・市場分析・財務シミュレーションプロトタイプ開発・小規模実験
成果物FS報告書(Go/No-Go判断の根拠)動作するプロトタイプ・検証レポート
期間目安2〜12週間4〜16週間
💡 ポイント

 FSは「やるべきか?」を問う調査、PoCは「本当にできるか?」を確かめる実験です。FSでGoと判断された後にPoCへ進むのが一般的な流れです。

PoCの具体的な進め方や注意点については、PoCの実施手順と事例をまとめた記事で詳しく解説しています。

FS・PoC・MVP・デューデリジェンスの違いを整理

FSに似た概念は他にもあります。それぞれの位置づけを整理します。

概念和訳主な目的実施フェーズ
FS実現可能性調査事業全体の実現性を多角的に評価構想直後
PoC概念実証技術面・コスト面の実効性を検証FS後
MVP実用最小限製品最小限の機能で市場の反応を検証PoC後
デューデリジェンス適正評価手続既存企業や資産のリスク・価値を精査M&A検討時

FSは「まだ存在しないもの」の可能性を調べるのに対し、デューデリジェンスは「既に存在するもの」の実態を調べる点が決定的な違いです。

なお、MVPを活用した仮説検証のアプローチとしては、リーンスタートアップの考え方と活用事例が参考になります。

新規事業の現場でFS→PoCをどう使い分けるか

実務では、FSで洗い出した課題の中から「最もリスクの高い仮説」をPoCで検証する、という使い方が効果的です。

  • FSで「技術面に重大な不確実性がある」と判明 → PoCで技術検証を優先
  • FSで「市場ニーズの確度が低い」と判明 → PoCでテストマーケティングを実施
  • FSで「全領域にわたりリスクが低い」と判明 → PoCを簡略化しMVP開発へ直行
📊 NewAceデータ

NewAceの支援実績では、FS段階で課題の優先順位を明確にしたプロジェクトは、PoCフェーズでの手戻りが大幅に減る傾向にあります。プロジェクト継続率85%という数字にも、この初期設計の精度が反映されています。


フィージビリティスタディで検証する4つの要素

FSでは「市場」「技術」「財務」「運用」の4つの観点から多角的に検証します。どれか一つでも欠けると、後工程で致命的な問題が発覚するリスクがあります。

市場面:ニーズ・競合・成長性の検証

市場面では、そもそも「売れるのか」「お客様がいるのか」を確認します。

  • 市場規模と成長性:ターゲット市場は十分な規模があるか
  • 顧客ニーズとの合致:提供価値は顧客の課題を解決するか
  • 競合状況:既存プレイヤーとの差別化要因はあるか
  • 参入タイミング:市場の成熟度は適切か

分析にはPEST分析やファイブフォース分析といったフレームワークが有効です。総務省の統計データや業界レポートも活用できます。

市場調査の具体的な手法やコツについては、新規事業の成功率を上げるリサーチ実践ガイドも合わせてご覧ください。

技術面:技術リソースと実現可能性の検証

技術面では「作れるのか」を評価します。

  • 既存技術で要件を満たせるか
  • 外部パートナーとの連携は必要か
  • 新規開発が必要な場合、期間とコストはどの程度か
  • 知的財産や特許の観点でリスクはないか
💡 ポイント

技術面のFSが甘いと、PoC段階で「そもそも技術的に不可能だった」と判明するケースがあります。特にAIやブロックチェーンなど先端技術を活用する場合は、この検証が重要です。

近年はAI活用を前提とした新規事業が増えています。

AI領域のFS設計に興味がある方は、AI知見を持つフリーコンサルが新規事業で求められる理由も参考になります。

財務面:採算性と投資回収の検証

財務面では「儲かるのか」「投資に見合うのか」を試算します。

  • 初期投資額:開発費、設備費、人件費などの概算
  • ランニングコスト:運用費、保守費、マーケティング費
  • 収益モデル:価格設定、顧客獲得コスト、LTV(顧客生涯価値)
  • 投資回収期間:何年で投資を回収できるか

ROI(投資収益率)の試算は、経営層への報告で最も重視されるポイントです。楽観・中立・悲観の3シナリオで試算すると、意思決定の精度が上がります。

運用面:組織体制・人材・法規制の検証

運用面では「回せるのか」「続けられるのか」を確認します。

  • 必要な人材・スキルが社内にあるか
  • 不足する場合、採用や外部人材で補完できるか
  • プロジェクトを推進する組織体制は整っているか
  • 関連する法規制をクリアできるか
🗣 代表コメント

「運用面の検証で見落とされがちなのが『人材の質』です。新規事業には既存事業とは異なるスキルセットが必要です。社内に適任者がいない場合、外部の専門人材を早期に投入する判断ができるかどうかが、プロジェクトの成否を分けます。」

新規事業に求められるスキルセットの全体像は、新規事業開発に求められる6つのスキルで詳しく整理しています。


フィージビリティスタディの進め方【5ステップ】

FSの進め方は以下の5ステップで整理できます。一つずつ見ていきましょう。

ステップ1:目的と調査範囲の定義

最初に「何のためにFSを実施するのか」を明確にします。

  • FSの目的を関係者間で合意する
  • 調査範囲を決める(市場・技術・財務・運用の4要素のうち、どこに重点を置くか)
  • 期間とリソース(人員・予算)を確定する
💡 ポイント

調査範囲を広げすぎると時間とコストが膨らみます。プロジェクトの性質に応じて、重点領域を絞ることが実務では重要です。

ステップ2:4つの要素で調査・分析を実施

定義した範囲に基づき、市場・技術・財務・運用それぞれの観点で調査を進めます。

  • 市場面:統計データの収集、顧客インタビュー、競合ベンチマーク
  • 技術面:技術文献の調査、外部パートナーへのヒアリング
  • 財務面:コスト見積もり、収益シミュレーション、ROI試算
  • 運用面:人員計画の策定、法規制チェック

情報通信白書やDX白書(IPA発行)など公的データを活用すると、調査の客観性と信頼性が高まります。

ステップ3:課題の明確化と代替案の策定

調査の結果として洗い出されたリスクや課題を整理します。

  • リスクを「影響度 × 発生確率」のマトリクスで分類する
  • 各リスクに対して代替案(Plan B)を複数用意する
  • 課題間の依存関係を整理する

代替案がないまま次に進むと、問題が発生したときに後戻りできなくなります。

ステップ4:Go / No-Goの評価と意思決定

FS最大の目的は、この意思決定です。調査結果をレポートにまとめ、経営層やステークホルダーに報告し、事業の「実行」「中止」「延期」「条件変更」のいずれかを判断します。

評価で重要なのは、事前にGo/No-Goの判断基準を数値で定めておくことです。

「市場規模〇億円以上」「ROI〇%以上」「技術的障壁が〇件以下」など、客観的な基準があれば、感情に流されない判断が可能になります。

なお、FSの結果を経営層へ上申する際には、事業計画書の形に落とし込む必要があります。稟議が通る新規事業の計画書の書き方もあわせてご覧ください。

📊 NewAceデータ

NewAceが関与したプロジェクトでは、FSの段階で定量的なGo/No-Go基準を設定していた案件ほど、後工程での大幅な計画変更が少ない傾向が見られます。

ステップ5:PoCへの移行と実行計画の策定

Go判断が出たら、次のフェーズに進みます。FSの成果物をPoCチームへ確実に引き継ぐことが重要です。

  • FSで特定した「最大のリスク」をPoC検証の最優先テーマとする
  • PoCの期間・予算・担当者を具体的に定める
  • FSレポートは「生きた文書」として、PoC中も参照・更新する

反対に、FSの結果として「撤退」を選択する場合の判断基準については、新規事業の撤退基準の設定方法で詳しく解説しています。


新規事業100件超の支援で見えたFSの成功・失敗パターン

ここからは、NewAceが100件を超える新規事業プロジェクトを支援してきた中で見えてきた、FSの成功と失敗のリアルなパターンをお伝えします。

FSが機能した新規事業プロジェクトの共通点

FSが有効に機能し、事業化まで順調に進んだプロジェクトには共通する特徴がありました。

  • 市場面の調査にユーザーインタビューを含めていた:机上の数字だけでなく、実際の顧客の声を集めていた
  • Go/No-Go基準を事前に数値化していた:「ROI〇%以上ならGo」のように客観基準があった
  • FS段階から外部の専門人材を投入していた:社内メンバーだけでは得られない知見を早期に取り込んでいた
📊 NewAceデータ

NewAceの支援案件で継続率85%を維持できている背景には、FSの段階で適切な専門人材をマッチングし、調査の質を確保していることがあります。

FSを形骸化させてしまう3つの落とし穴

一方で、FSが「やったつもり」で終わってしまう失敗パターンも数多く見てきました。

  1. 結論ありきの調査:「経営層がやりたいと言っている」が前提にあり、FSがGo判断を正当化するための作業になってしまう
  2. 技術面の検証が甘い:市場面ばかり調査し、技術的な実現性の確認が不十分なまま進行。PoC段階で「技術的に困難」と判明する
  3. FS報告書が精緻すぎて意思決定に繋がらない:100ページ超の報告書を作ることが目的化し、肝心の「やるか、やらないか」の判断が先送りされる
💡 ポイント

FSは「完璧な調査」を目指すものではありません。限られた時間と情報の中で「意思決定に必要な根拠」を効率よく集めるのがFSの本質です。

コンサル視点と事業会社視点──FS評価のズレが起きる理由

FSのレポートは「精緻で論理的」なのに、事業会社側が納得しないケースがあります。これはなぜでしょうか。

コンサルが作成するFSは、外部データに基づく「市場面」と「財務面」の分析に強みがあります。

しかし、事業会社側の「組織のリアル」たとえば社内政治、既存事業部との利害衝突、人材の稼働率は外部からは見えにくい領域です。

🗣 代表コメント

「私がコンサルとしてFSレポートを書いていた時代は、正直なところ運用面の検証が手薄でした。その後、自分で新規事業を立ち上げる側になって初めて、『組織がついてこない』というリスクの大きさを痛感しました。FSを本当に機能させるには、外部の分析力と内部の実行力を橋渡しする視点が不可欠です。」

こうした「外部と内部の橋渡し」の具体的な方法論については、新規事業コンサルの仕事内容と活用ポイントで掘り下げています。


FSフェーズで外部コンサルタントを活用すべき3つの判断基準

FSは社内だけで完結できる場合もあります。しかし、以下の3つの条件に当てはまるなら、外部の専門人材を活用することで調査の質とスピードが大きく向上します。

判断基準①:社内に不足する専門領域を特定する

まず、FSの4要素(市場・技術・財務・運用)のうち、社内に十分な知見がない領域を洗い出しましょう。

  • 市場面:新規参入する業界の知見がない
  • 技術面:AI・ブロックチェーンなど先端技術の評価ができない
  • 財務面:新規事業向けの収益モデル設計の経験がない
  • 運用面:海外進出先の法規制に詳しい人材がいない

不足領域が1つでもあれば、その領域に強い外部人材をピンポイントで投入するのが合理的です。

事業開発における外部プロフェッショナルの価値については、事業開発におけるフリーコンサルの価値でも解説しています。

判断基準②:コンサルファームとフリーコンサルのコスト比較

外部活用を決めたら、次は「誰に頼むか」です。大きくは、コンサルティングファームへの発注とフリーコンサルタントの活用の2択があります。

比較項目コンサルティングファームフリーコンサルタント
月額費用300万〜1,000万円超/人120万〜300万円/月
チーム構成マネージャー+アナリストの複数名体制専門領域に特化した個人
対応スコープ網羅的なFS設計〜実行まで特定領域の深掘り調査
柔軟性契約期間・スコープの変更に時間がかかる短期・スポットでの稼働が可能
📊 NewAceデータ

NewAceに登録するコンサルタントの出身ファームはMcKinsey、BCG、Deloitte、Accenture、PwC、EYなど。ファーム在籍時と同等のスキルを持ちながら、月額120万〜300万円で稼働可能です。案件の95%がNewAce独自案件のため、他社サービスとの重複もほぼありません。

判断基準③:FSの期間・スコープに合わせた人材選定

FSは一般的に数週間から数ヶ月の短期集中プロジェクトです。フルタイムの正社員を採用するほどではないが、専門知見は確実に必要 ── そんなケースでフリーコンサルタントの活用が最も効果を発揮します。

  • 2〜4週間の短期FS → 週3〜4日稼働のスポット契約が最適
  • 2〜3ヶ月の本格FS → フルタイム稼働で深掘り調査
  • FS→PoCまで一貫支援 → 継続契約で知見を途切れさせない

NewAceでは、FSフェーズから参画できる新規事業特化のフリーコンサルタントを100名以上ご紹介しています。

まずは案件一覧をご覧ください。


フィージビリティスタディに関するよくある質問(FAQ)

Q1. フィージビリティスタディにかかる期間はどのくらい?

プロジェクトの規模により異なりますが、一般的には2〜12週間です。

小規模な新規事業であれば2〜4週間、大型の設備投資や海外進出を伴う場合は2〜3ヶ月かかることもあります。NewAceの支援案件では2〜8週間が多い傾向にあります。

Q2. FSとデューデリジェンスの違いは?

FSは「これから始めるプロジェクト」の実現可能性を事前に評価する調査です。

一方、デューデリジェンスはM&Aや不動産取引など「既に存在する対象」のリスクと価値を精査する調査です。対象と目的が異なります。

Q3. FSのテンプレートはある?

市場・技術・財務・運用の4要素をカバーするチェックリスト型テンプレートが一般的に使われます。

ただし、プロジェクトの性質によってカスタマイズが必要です。汎用テンプレートをそのまま使うとFSが形骸化しやすいため、目的に応じた調整を推奨します。

Q4. 小規模なプロジェクトでもFSは必要?

規模が小さくてもFSは有効です。

ただし、調査の範囲と深さをプロジェクト規模に合わせて簡略化することで、過剰なコストを避けられます。小規模であっても、市場ニーズと収支見通しの最低限の確認は欠かさないことをお勧めします。

Q5. FSの結果「やらない」と判断した場合はどうする?

No-Go判断は失敗ではありません。投資の無駄遣いを未然に防いだ「成功」と捉えるべきです。FSの調査結果は必ず記録として残し、市場環境や技術水準が変化した際に再検討できるようにしておきましょう。

🗣 代表コメント

「私も過去に、FSの結果をもとに事業化を見送った判断をしたことがあります。あのとき無理に進めていたら大きな損失になっていました。No-Goの判断ができること自体が、FSの価値です。」


まとめ:FSを正しく設計し、新規事業の成功確率を高めよう

本記事のポイント整理

本記事の要点を振り返ります。

  • フィージビリティスタディ(FS)とは:新規事業やプロジェクトの実現可能性を市場・技術・財務・運用の4要素で多角的に評価する調査
  • FSとPoCの違い:FSは「やるべきか」を机上で判断し、PoCは「本当にできるか」をプロトタイプで検証する。FSが先、PoCが後
  • FSを成功させるカギ:Go/No-Go基準の事前設定、ユーザーインタビューの実施、必要に応じた外部専門人材の早期投入

FSの精度が、その後のPoC・MVP・本格展開すべてのプロセスの成否を左右します。「とりあえず始めてみよう」ではなく、FSで根拠を固めてから動くことが、結果として最短距離になります。

新規事業のFS支援ならNewAce

NewAceは、新規事業に特化したフリーコンサルタント向けの案件マッチングサービスです。McKinsey、BCG、Deloitte、Accenture、PwC、EYなど大手ファーム出身のコンサルタントが100名以上登録しています。

FSフェーズからの参画はもちろん、PoC・事業化フェーズまで一貫して支援可能です。「社内にFS設計の経験者がいない」「新規事業に強い外部人材を探している」という方は、ぜひご相談ください!

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この記事を執筆した人

  • 長尾 浩平

    新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。

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