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スタートアップ顧問契約の単価相場|月10〜80万円とコンサル経験者の顧問業【2026】

スタートアップ顧問契約の単価相場|月10〜80万円とコンサル経験者の顧問業|NewAceマガジン

副業・兼業

2026.06.07

スタートアップの顧問契約は月単価10〜80万円が目安で、複数社を並行すれば年収数千万円も射程に入る独立形態です。社外取締役と違い取締役登記を伴わないぶん法的責任が軽く、コンサル経験者や大手企業の経営層経験者が動きやすい領域といえます。

顧問契約とは何か、という入口から、顧問タイプ別の単価相場、業務委託の契約形態、複数社並行のしくみ、案件獲得チャネルまでを、100件超のフリーコンサル支援の現場視点で整理します。なお本記事の単価レンジは公開求人・各エージェントの公開水準とNewAce支援の現場感をもとにした目安で、フェーズや関与度で上下します。

この記事でわかること💡
  • スタートアップ顧問契約の月単価相場(10〜80万円のレンジ)
  • 顧問タイプ別の単価レンジ(戦略・営業・技術・業界・国際展開)
  • 契約形態(業務委託契約・成果報酬型)
  • 複数社並行で年収を伸ばすしくみ(月50〜400万円)
  • 社外取締役との違い・案件獲得チャネル

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それでは、本章をチェックください。

スタートアップ顧問契約の月単価相場

スタートアップの顧問契約とは、取締役として登記されることなく、経営層に対して特定領域の助言や支援を継続的に行う業務委託の関係を指します。社外取締役のように会社法上の責任を負わず、月1回程度の定例ミーティングを軸に関与するのが一般的な形です。まずはタイプ別・フェーズ別の単価感を押さえておきましょう。

顧問タイプ別の月単価レンジ

顧問の単価は「何を提供するか」で大きく変わります。下表は領域別の月単価の目安です。経営の意思決定に踏み込む戦略・技術・国際展開系は上限が高く、知見やネットワークの提供が中心の業界専門系は下限寄りに落ち着く傾向が見られます。

顧問タイプ月単価レンジ
戦略顧問(経営助言)30〜80万円
営業顧問(紹介ベース)20〜50万円+成果報酬
技術顧問(CTO支援)30〜80万円
業界専門顧問(業界知見提供)15〜50万円
国際展開顧問(クロスボーダー)40〜80万円
PMM顧問(プロダクトマーケ)30〜60万円
採用顧問(人材獲得)20〜50万円+成果報酬
法務顧問・財務顧問15〜50万円

スタートアップフェーズ別の月単価レンジ

同じ顧問でも、企業の資金調達フェーズによって現金報酬とストックオプション(SO)の比率は変わります。資金に余裕のないシード期は現金が抑えめでSOで補う設計が多く、調達が進むほど現金報酬の上限が引き上がります。SOはあくまで将来のアップサイドなので、現金部分だけで生活が成り立つ水準かを最初に確認しておくのが無難でしょう。

スタートアップフェーズ顧問月単価レンジ
シード〜シリーズA10〜30万円+SO
シリーズB〜C20〜50万円+SO
シリーズD以降30〜80万円+SO
上場直後30〜80万円

顧問・社外取締役を含む経営参画案件の全体像は、経営副業の現実とその始め方で整理しています。

📊 NewAce支援の現場感

NewAceで100件以上のフリーコンサル支援を見てきた範囲では、スタートアップ顧問の案件は複数社を並行して受任するケースが多く、戦略・技術・国際展開系では月単価が高めに振れる傾向があります。実際に独立コンサルの案件獲得経路としてもエージェント利用は多く、登録社数も複数が一般的です〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)。案件獲得経路「エージェント」44.6%、登録「2〜3社」48.5%〕。

顧問タイプ別の詳細

戦略顧問(経営助言)

戦略顧問は、スタートアップ経営層に対する経営戦略・新規事業戦略の助言を担う顧問タイプ。

業務範囲月単価レンジ
中期経営計画策定助言月30〜80万円
新規事業戦略助言月30〜80万円
M&A戦略助言月40〜80万円
経営層への定期助言月30〜50万円

戦略顧問は、コンサル出身者・大手企業経営層経験者の中心的な顧問タイプ。

営業顧問(紹介ベース)

営業顧問は、スタートアップに大手企業・パートナー候補を紹介する顧問タイプ。

業務範囲月単価+成果報酬
大手企業紹介月20〜50万円+成約手数料
パートナーシップ仲介月20〜50万円+成果連動
営業戦略助言月30〜50万円

営業顧問は、大手企業出身者・業界ネットワーク豊富な層の顧問タイプ。成果報酬を組み合わせることで、年収を伸ばしやすい働き方といえます。

技術顧問(CTO支援)

技術顧問は、スタートアップのCTO・技術責任者を補完する顧問タイプ。

業務範囲月単価レンジ
技術戦略助言月30〜80万円
プロダクト開発助言月30〜80万円
エンジニア採用助言月20〜50万円
技術組織設計助言月30〜80万円

技術顧問は、大手テック企業のCTO・エンジニアリング責任者経験者が中心の参入レンジ。

業界専門顧問(業界知見提供)

業界専門顧問は、特定業界の規制動向や商習慣、人脈といった「外からは見えにくい知見」をスタートアップに提供する顧問タイプです。経営の意思決定そのものより情報提供が中心になるため単価は控えめですが、稼働が軽く並行しやすいのが利点といえます。

業務範囲月単価レンジ
業界トレンド・規制動向の助言月15〜30万円
業界ネットワーク提供月20〜50万円
業界KPI・ベンチマーク提供月15〜30万円

国際展開顧問(クロスボーダー)

国際展開顧問は、海外進出を目指すスタートアップに対し、現地市場の戦略立案やパートナー紹介、クロスボーダー特有の法務・税務面の助言を行う顧問タイプです。代替の効きにくい専門性が求められるぶん単価は顧問タイプの中でも高めで、海外パートナー成約時の成果報酬を組み合わせる設計も見られます。

業務範囲月単価レンジ
海外市場進出戦略助言月40〜80万円
海外パートナー紹介月40〜80万円+成果連動
クロスボーダー法務・税務助言月50〜80万円
スタートアップ顧問 タイプ別 月単価レンジ

契約形態

業務委託契約(顧問契約)

スタートアップ顧問契約の標準的な契約形態は、業務委託(準委任)契約です。成果物の完成ではなく「助言という事務の遂行」を約束する契約で、雇用ではないため指揮命令を受けません。契約期間は半年から2年で、更新を前提に関係を続けるのが一般的です。

契約要素内容
法的根拠準委任契約(民法656条が委任の規定を準用)
業務範囲経営層への助言・特定領域の支援
報酬支払い月額固定または時間単価
期間6ヶ月〜2年(更新ベース)

成果報酬型契約

営業顧問・採用顧問・国際展開顧問では、月額の固定報酬に成果報酬を上乗せするハイブリッド型が多く採られます。固定部分で稼働を確保しつつ、紹介や採用が実際に成立したときに追加報酬を得る設計です。アップサイドを取りに行ける反面、成果が出るまで時間がかかる点は織り込んでおきたいところでしょう。

顧問タイプ成果報酬の例
営業顧問紹介成約時に取引金額の1〜5%
採用顧問採用成立時に年収の20〜30%
国際展開顧問海外パートナー成約時の手数料

業務委託CFOの単価相場で、業務委託契約の詳細を整理しています。

複数社並行で年収を伸ばすしくみ

顧問契約で年収を伸ばす鍵は、1社あたりの単価よりも「何社を無理なく並行できるか」にあります。各社の稼働が月3〜10時間と軽いため、稼働の重複を避ければ複数社を同時に受任できる点が、フルタイムのコンサル案件との大きな違いです。実際、NewAceの実態調査でも独立後に収入が増えたと答えた人は8割を超えています〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)。独立後に収入増=83.1%〕。下表は並行社数別の月単価合計の目安です。

並行受任パターン月単価合計
3社並行月50〜200万円+SO
5社並行月80〜350万円+SO
7社並行月100〜450万円+SO
10社並行月150〜600万円+SO

顧問契約は社外取締役より責任が軽く、複数社の並行受任がしやすい働き方です。月稼働20〜60時間で年収600〜4,800万円のレンジに届くケースも見られますが、これは並行社数や成果報酬の有無で大きく振れるため、あくまで上限を含めた目安として捉えておきたいところです。

社外取締役との比較は、スタートアップ社外取締役というキャリアでさらに詳しく整理しています。

スタートアップ顧問 複数社並行での月単価合計レンジ

社外取締役との違い

顧問と社外取締役は混同されがちですが、取締役登記の有無を起点に、負う責任も並行できる社数も異なります。違いを一覧で整理すると次のとおりです。

項目スタートアップ顧問スタートアップ社外取締役
取締役登記なしあり
法的責任善管注意義務(限定的)善管注意義務・忠実義務(重い)
株主代表訴訟リスクなしあり
月単価レンジ10〜80万円15〜50万円+SO
並行受任の上限3〜10社3〜5社
就任プロセス経営層との合意のみ株主総会選任

顧問は社外取締役より法的責任が軽く、月単価の上限が高く、並行受任もしやすい。株主代表訴訟のリスクを負わず、就任も経営層との合意のみで完結する点が、独立して複数社に関与したい層にとっての入りやすさにつながっています。

顧問契約の始め方と案件獲得チャネル

顧問契約をこれから始めるなら、案件の入口を知っておくことが第一歩です。スタートアップの顧問案件は表に出にくく、人づての紹介やエージェント経由で動くものが大半を占めます。主な獲得チャネルは次のとおりです。

チャネル主な案件
コンサル特化系エージェントNewAce・PROsheet・HiPro Direct
顧問契約専門エージェントBoutique系エージェント
VC経由の紹介投資先スタートアップへの紹介
LinkedIn・業界カンファレンス個人ブランド経由のオファー
直接受託・紹介経由過去のクライアント・上司から

最初の1社は、過去のクライアントやVC経由の紹介から決まることが多い一方、案件の幅を広げる段階ではエージェント登録が現実的な近道になります。実態調査でも独立コンサルの登録社数は2〜3社が最多で、複数のチャネルを併用するのが標準的な動き方です〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)。登録「2〜3社」48.5%〕。エージェント選定の基準は、新規事業に強いフリーコンサルエージェントの選び方で整理しています。

💡 ポイント

スタートアップ顧問契約は、社外取締役より責任が軽く、月単価10〜80万円のレンジで複数社並行(3〜10社)が容易な独立形態。コンサル出身者・大手企業経営層経験者・専門領域経験者にとって、月単価合計100〜400万円・年収1,200〜4,800万円のレンジに到達できる希少な独立経路です。

🗣 代表コメント

「スタートアップ顧問契約は、経営参画経験者にとって、社外取締役より柔軟な経営参画の経路です。100件超の支援で見てきた範囲では、複数社並行(5〜7社)で月単価合計150〜350万円・年収1,800〜4,200万円のレンジに到達するケースが多くなります。営業顧問・国際展開顧問は、成果報酬型を組み合わせることで年収を伸ばしやすい領域です。」

よくある質問

Q1. スタートアップ顧問契約と社外取締役の違いは?

顧問は取締役登記なし、社外取締役は取締役登記ありという点が起点です。これに伴い法的責任の重さ・月単価レンジ・並行受任の上限が変わります。顧問は責任が軽く、複数社の並行受任もしやすい形です。

Q2. スタートアップ顧問の月稼働時間は?

顧問の月稼働時間は、月3〜10時間が標準的。月1回の経営層との定期ミーティングと、随時の助言対応が中心です。

Q3. スタートアップ顧問契約のストックオプションは?

顧問契約でもストックオプション・株式報酬が含まれるケースがあります。シード〜シリーズBスタートアップでは特にSO付与が標準的。

Q4. 何社まで並行受任できますか?

顧問契約は社外取締役より責任が軽いため、3〜10社の並行受任が可能。月稼働20〜60時間で年収600〜4,800万円のレンジに到達できます。

Q5. 顧問契約の解約は容易ですか?

顧問契約は、契約書で定めた通知期間(3〜6ヶ月が一般的)を置けば解約できるケースが多くなります。退任に株主総会決議が必要な社外取締役と比べると、関係の見直しがしやすい点も特徴です。

Q6. 顧問契約の確定申告・税務処理は?

顧問報酬は事業所得または雑所得として確定申告します。両者の区分は収入金額だけで決まるのではなく、帳簿を記帳・保存しているか、活動が事業的規模かで判定される点が国税庁の通達で整理されています。記帳・保存があり、営利性・継続性が認められれば事業所得(青色申告も選択可)に区分されることが多いとされています〔出典: 国税庁「事業所得と雑所得の区分(所得税基本通達35-2の改正)」〕。なお、業務に係る雑所得で前々年の収入が300万円を超える場合は、現金預金取引等関係書類の保存が必要です〔出典: 国税庁タックスアンサーNo.1500 雑所得〕。具体的な区分は税理士への確認をおすすめします。

スタートアップ顧問契約|タイプ別の判断指針

どの顧問タイプから入るかは、保有する経験や人脈と素直に紐づけて考えるのが近道です。会社の選考基準よりも、まず自分の専門領域と単価交渉の実績から逆算すると、最初に狙うべき領域が見えてきます。代表的な対応関係を整理します。

戦略顧問を選ぶ層

コンサル出身者・大手企業経営層経験者は、戦略顧問(月30〜80万円)が中心の選択肢。

営業顧問を選ぶ層

大手企業出身者・業界ネットワーク豊富な層は、営業顧問(月20〜50万円+成果報酬)が中心の選択肢。

技術顧問を選ぶ層

大手テック企業のCTO・エンジニアリング責任者経験者は、技術顧問(月30〜80万円)が中心の選択肢。

国際展開顧問を選ぶ層

海外展開・クロスボーダー経験者は、国際展開顧問(月40〜80万円+成果連動)が中心の選択肢。

自分の経験がどの顧問タイプで評価されるか見極めたい方は、NewAceで新規事業領域のスタートアップ顧問案件を紹介してもらい、複数社並行の設計を相談してみてください。

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この記事を執筆した人

  • 長尾 浩平

    新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。

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