事業開発プロの新たなキャリア|2026.01.21
ChatGPT×新規事業の最強活用術|プロが教える事業計画からアイデア出しまでの全ノウハウ
「新規事業のアイデアが枯渇している」 「事業計画書の作成に追われ、肝心の顧客ヒアリングに時間が割けない」 「壁打ち相手がおらず、独...
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事業開発プロの新たなキャリア
2025.12.22
新規事業の立ち上げや事業開発の現場で、日々プレッシャーと戦っている皆様、お疲れ様です。 「市場調査に時間がかかりすぎる」「良いアイデアが出ても、壁打ち相手がいなくて深まらない」 そんな悩みを抱えていませんか?
今、ビジネスの現場を一変させているのがChatGPT(チャットジーピーティー)です。 「名前は聞くけれど、実はまだあまり使っていない」 「使ってみたけれど、期待した回答が得られなかった」 そんな方に向けて、今回は新規事業のプロフェッショナルな視点から、ChatGPTとは何か、そして事業開発を劇的に加速させるための具体的な活用方法までを徹底的に解説します。
AIは、あなたの仕事を奪うライバルではありません。あなたの脳内にあるアイデアを拡張し、面倒な作業を引き受けてくれる、最強のパートナーです。 ぜひこの記事を参考に、新しい「相棒」との付き合い方をマスターしてください。
目次
まずは基本から押さえておきましょう。「ChatGPTとは何か?」と聞かれたときに、部下やクライアントに説明できるよう、わかりやすく整理します。
ChatGPTとは、アメリカのOpenAI社が開発・公開した、人間のように自然な対話ができるAIチャットサービスです。2022年11月の公開以来、わずか2ヶ月でユーザー数が1億人を突破するという、インターネット史上最速の成長を記録しました。
従来のGoogle検索などは、私たちが知りたいことに対して「答えが載っていそうなウェブサイト」を教えてくれるものでした。 一方でChatGPTは、インターネット上の膨大なテキストデータを学習しており、私たちの質問に対して「AI自身が文章を考えて、答えを生成」してくれます。 検索が「情報の場所を探すツール」だとすれば、ChatGPTは「情報を要約し、考え、提案してくれる知能」だと言えるでしょう。
名前に付いている「GPT」とは、「Generative Pre-trained Transformer」の略称です。 専門的な話は省きますが、要するに「事前にものすごい量の文章を読み込んで勉強した、文章を作るのが得意なAIモデル」という意味です。 このモデルが、私たちの入力した言葉(プロンプト)の文脈を理解し、次に来る確率の高い言葉を予測してつなげることで、流暢な日本語を話しています。
ChatGPTには無料プランと、月額20ドル(約3,000円前後)の有料プラン「ChatGPT Plus」があります。 ビジネス、特に新規事業で使うなら、間違いなく有料版をおすすめします。
無料版:動作は速いですが、論理的思考力や複雑な指示への理解度は標準的です。ちょっとしたメール作成や翻訳なら十分です。 有料版:最新のモデル(GPT-4oなど)が使えます。こちらは「推論能力」が圧倒的に高く、事業計画の論理矛盾を指摘したり、複雑な市場分析を行ったりする能力に長けています。また、画像を読み取ったり、Excelデータを分析したりする機能も充実しています。
「まだアカウントを持っていない」という方のために、ChatGPTの始め方を3ステップで解説します。パソコンでもスマートフォンでも、すぐに始められます。
まずは「OpenAI」の公式サイト、または「ChatGPT」のログインページにアクセスします。画面上の「Sign up(登録)」というボタンをクリックしてください。 すべて英語で表示されることがありますが、焦らなくて大丈夫です。ブラウザの翻訳機能を使っても良いですし、操作自体はとてもシンプルです。
アカウントの作成方法を選びます。メールアドレスとパスワードを設定しても良いですが、普段仕事で使っているGoogleアカウントやMicrosoftアカウントがあれば、そのボタンを押すだけで連携ログインが可能です。ビジネス用のアカウント管理としても、こちらの方がパスワード忘れのリスクがなく便利でしょう。
セキュリティ強化のため、初回のみ電話番号による認証(SMS認証)を求められることがあります。 日本の国番号(+81)を選び、最初の0を除いた携帯電話番号を入力します。 スマートフォンに届いた6桁のコードを入力すれば、認証完了です。
これで、あなただけのAIアシスタントが待機しているチャット画面が開きます。 画面下部の入力欄に「こんにちは、新規事業のアイデア出しを手伝って」と日本語で入力してみてください。すぐに返事が返ってくるはずです。
ここからは、実際に現場で活躍するプロたちが、どのようにChatGPTを使いこなしているのか、そのメリットを深掘りしていきます。 単なる「文章作成ツール」だと思っていると、損をしてしまいます。
新規事業や起業の準備は、孤独な作業です。 まだ形になっていないアイデアを他人に話すのは勇気が要りますし、社内の人間に相談すると「そんなの儲かるのか?」「リスクはどうする」と、初期段階で否定されてしまうこともあります。
ChatGPTは、24時間365日、文句も言わずにあなたの話を聞いてくれます。 「今こんなビジネスモデルを考えているんだけど、どう思う?」 「このターゲット層の悩みって、他にはどんなことがあるかな?」 このように問いかければ、AIはフラットな視点で意見をくれます。否定される恐怖を感じることなく、思考を深める「壁打ち」ができるのです。
事業計画書、プレゼン資料の構成、ランディングページのキャッチコピー。 これらを白紙の状態から書き始めるのは、非常にエネルギーを使います。 「0から1」を生み出す苦しみを、ChatGPTに肩代わりしてもらいましょう。
「○○というサービスのプレスリリースの構成案を書いて」 「この事業のリーンキャンバスの各要素を、箇条書きで埋めてみて」 こう頼むだけで、数秒で「たたき台」が出来上がります。もちろん、そのままでは使えないこともありますが、修正して仕上げる方が、ゼロから作るよりも何倍も速く終わります。
人間はどうしても、自分の経験や得意分野にバイアス(偏り)がかかってしまいます。 IT出身者は技術のことばかり考えがちですし、営業出身者は売り方ばかり気にしてしまいます。 ChatGPTに「この事業アイデアに対して、法務・財務・マーケティングの3つの視点からリスクを指摘して」と指示を出せば、自分が完全に見落としていた視点からのフィードバックを得られます。
万能に見えるChatGPTですが、ビジネスで使う上では「できないこと」や「リスク」を正しく理解しておくことが、プロとしての責任です。
ChatGPTは、学習した過去のデータに基づいて回答します。 そのため、昨日起きたニュースや、刻一刻と変わる株価、最新の法改正などについては、知らない場合や、古い情報を答える場合があります。 (※Webブラウジング機能を使えば検索してくれますが、それでも情報の出所確認は必須です)
これが最大のリスクです。AIは「事実かどうか」よりも「文章として自然かどうか」を優先して回答を作成します。 そのため、存在しない架空の論文を捏造したり、間違った数値を自信満々に答えたりすることがあります。これを「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。 アウトプットされた情報は、必ず人間の目でファクトチェック(事実確認)をする必要があります。「AIが言っていたから」は、ビジネスの世界では通用しません。
ChatGPTに入力したデータは、AIの学習に使われる可能性があります。 未発表の製品情報、顧客の個人情報、社外秘の会議録などをそのまま入力してはいけません。 企業で利用する場合は、設定で「学習に利用させない(オプトアウト)」にするか、法人向けの安全なプラン(ChatGPT Enterpriseなど)を契約するなどの対策が必要です。
では、実際に明日から使える具体的なテクニックをご紹介します。 新規事業開発のフェーズごとに、どのような指示(プロンプト)を出せば良いのか、実例を見てみましょう。
行き詰まった時は、強制的に視点を変えるフレームワークをAIに使わせます。
プロンプト例: 「あなたは新規事業コンサルタントです。 現在、〇〇業界向けの△△というサービスを考えています。 このアイデアを『SCAMPER法』のフレームワークを使って、7つの視点から拡張し、ユニークなアイデアを各3つずつ出してください」
こうすることで、「代用したら?」「逆にしたら?」「結合したら?」といった視点から、自分では思いつかないアイデアの種を得ることができます。
顧客のニーズを探る際、実際のインタビューの前にAIでシミュレーションを行います。
プロンプト例: 「あなたは、従業員数50名の中小企業の総務課長、45歳男性です。 最近、社内のDX化が進まず悩んでいます。性格は慎重で、新しいツールの導入には消極的です。 これから私が提案する新しい勤怠管理システムについて、その立場から『導入したくない理由』や『懸念点』を本音で辛口に語ってください」
この後、AIになりきったChatGPTと会話を続けることで、想定される反論(オブジェクション)への対策を事前に練ることができます。
PEST分析や3C分析などのフレームワークも、ChatGPTに埋めてもらいましょう。
プロンプト例: 「日本のフィットネス業界における『オンラインパーソナルトレーニング事業』について、PEST分析を行ってください。 特に『社会・ライフスタイル(Social)』と『技術(Technology)』の観点について、最近のトレンドを交えて詳しく分析してください」
出力された内容をベースに、人間が最新の統計データなどを肉付けしていけば、精度の高い分析資料が短時間で完成します。
最近では、Googleの「Gemini(ジェミニ)」や、Anthropic社の「Claude(クロード)」など、優秀なライバルも登場しています。 新規事業のプロは、これらをどう使い分けているのでしょうか。
推論能力、日本語の自然さ、ユーザー数の多さなど、総合的に最もバランスが良いです。プラグイン(GPTs)も豊富で、自分好みにカスタマイズしやすいのが特徴。まずはこれを使いこなすのが基本です。
非常に長い文章を一度に読み込めるため、分厚い契約書や論文の要約に向いています。また、文章の表現が非常に人間らしく、自然で温かみがあるため、ブログ記事やメールの作成にはClaudeを好む人も増えています。
GoogleドキュメントやGmail、Googleマップなどとの連携がスムーズです。また、検索エンジン直結のため、最新情報の取得に関しては強みがあります。
プロフェッショナルとしては、1つに固執せず、用途に合わせて「セカンドオピニオン」として別のAIを使うのも賢いやり方です。
「思った通りの回答が来ない」という場合、その原因の9割は指示の出し方(プロンプト)にあります。 AIを動かすための指示出し技術「プロンプトエンジニアリング」の基本を抑えましょう。
単に「アイデアを出して」と言うよりも、「あなたは実績20年のベテランマーケターです」「あなたは辛口のベンチャーキャピタリストです」と役割を与えることで、回答の質と視座がグッと高まります。
AIは自由すぎると迷走します。 「400文字以内で」「箇条書きで5つ出して」「専門用語を使わず小学生でもわかるように」「表形式でまとめて」 このように形式や量を指定することで、使いやすいアウトプットが得られます。
なぜその質問をしているのか、背景を伝えましょう。 「来週の役員会議で提案するための資料です。役員はコスト削減にうるさい人たちです」 このように伝えると、AIは「コスト対効果を強調したロジック」で回答を作ってくれます。
ここまでChatGPTの凄さを解説してきましたが、最後に一番大切な話をします。 AIがこれほど進化したら、私たち人間の仕事、特に「新規事業開発」の仕事はなくなってしまうのでしょうか?
答えは「No」です。むしろ、「実行できる人間」の価値は、かつてないほど高まっています。
ChatGPTは、質問すれば素晴らしい答えをくれます。しかし、「今、解決すべき課題は何か?」「そもそもどんな問いを立てるべきか?」を決めるのは人間です。 世の中の不便に気づき、「これを解決したい」という意志(Will)を持つことは、AIにはできません。
新規事業は、ロジックだけでは動きません。 社内の抵抗勢力を説得し、チームメンバーのモチベーションを上げ、顧客に情熱を伝えてファンになってもらう。 この「泥臭いコミュニケーション」や「熱量の伝播」こそが、事業を成功させる最後の鍵です。AIが作った綺麗な事業計画書だけでは、人の心も、お金も動きません。
AIは提案はしてくれますが、失敗した時に責任は取ってくれません。 不確実な未来に対して、「こっちだ」と決断し、その結果に対して責任を負うこと。この「決断の重み」を背負えるのは、リーダーであるあなただけです。
ChatGPTとは、単なる効率化ツールではありません。 リサーチや資料作成といった「作業」の時間を極限まで減らし、あなたが本来注力すべき「顧客との対話」や「チームビルディング」「意思決定」に時間を使うための、強力な武器です。
AIを使いこなし、ロジカルな戦略を高速で組み上げながら、最後は人間ならではの熱意と推進力で事業を形にする。 そんな「ハイブリッドな新規事業のプロ」こそが、これからの時代に最も求められる人材です。
もし、あなたが今、 「社内の調整業務ばかりで、事業の本質に向き合えていない」 「自分のスキルや経験が、正当に評価されていない気がする」 「もっと手触り感のある、刺激的なプロジェクトに関わりたい」 そう感じているのなら、一度外の世界に目を向けてみませんか?
私たちRe:New Vanes(リ・ニューベインズ)は、大企業やベンチャーで培った「推進力」を持つプロフェッショナルと、本気で事業を作りたい企業を繋ぐエージェントです。 ChatGPTのような最新ツールを使いこなす柔軟性と、泥臭い現場経験を併せ持つあなたの市場価値は、あなたが思っている以上に高まっています。
まずは登録して、どのような案件があるか覗いてみてください。 あなたのその「現場力」を必要としている企業が、必ずあります。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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