ポストコンサルのキャリア戦略|2025.10.04
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ポストコンサルのキャリア戦略
2025.05.22
アクセンチュアの年収ってどれくらい?役職ごとに全然違うって聞くけど…
年収が高いって噂は本当か、自分のキャリアにその年収が見合うのか気になりますよね。複雑で中身が見えないコンサルティングファームの年収ですが、情報が曖昧なままだと、転職や就活で損をするかもしれません。
今回はアクセンチュアの役職別年収、昇給の仕組み、他社との比較について紹介します!アクセンチュアに転職を希望されている方、もしくはアクセンチュアに在籍の方も、こちらの記事を確認いただき、次のキャリア設計に役立ててみてください。
この記事で分かること!
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それでは、本章をチェックください。
目次

アクセンチュアは、外資系コンサルティング企業の中でもトップクラスの年収水準を誇ります。特に「実力主義」かつ「昇給スピードが速い」ことから、年収に対する注目度は非常に高いです。
アクセンチュアの年収に関する情報を、役職別・制度別などの角度からに詳しく解説していきます。

アクセンチュア全体の平均年収は、おおよそ800万〜900万円前後とされています。これは、厚生労働省発表の日本人平均年収(約458万円)の約2倍近い水準です。
特に中堅層(コンサルタント〜マネージャー)にかけての年収上昇カーブが非常に急です。その理由として、アクセンチュア独自の評価制度と職位階層が関係しています。
アクセンチュアの年収が高いのには、以下のような理由があります。
1人が担う役割の幅が広く、その分、報酬も高水準に設定されているのです。また、世界中に拠点を持つグローバル企業であるため、海外案件に関与できるなどの「スキル連動型」の報酬体系が明確です。加えて、「成果が出せれば若くても昇進・昇給できる」という文化があるため、年収上昇スピードは業界随一とも言われています。
アクセンチュアの年収は外資系コンサルの中でも高水準ですが、戦略系ファームのマッキンゼーやボストンコンサルティンググループ(BCG)と比べると、若干低めのレンジです。例えば、同じコンサルタント職でもマッキンゼーやBCGの方が初任給から高く、役職が上がるごとにその差が開く傾向があります。
一方でアクセンチュアは、戦略以外にもIT・デジタル領域や大規模プロジェクトが多く、昇進のチャンスも幅広く用意されているため、「成果を出し続ければ早期にマネージャー以上を目指せる」「ITバックグラウンドでも高年収を狙える」という点が大きな強みです。
デロイト、PwC、EY、KPMGなどのBig4系ファームと比較すると、アクセンチュアの給与水準はほぼ同等か、やや高い水準です。特に若手の初任給や昇進スピード、年収レンジでは、アクセンチュアが「昇格・昇給のチャンスが多い」「新卒・第二新卒の採用が活発」という点で注目されています。
ただし、Big4系は監査や税務などコンサル以外の専門職種も多いため、「同じコンサルでも、どの部門か」「どの専門領域か」で比較する必要があります。IT・デジタル分野ではアクセンチュアの存在感が際立ちます。
| ファーム名 | 初任給(年収) | コンサル平均年収 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アクセンチュア | 約500万〜600万円 | 約800万〜1,200万円 | 年功より成果重視 |
| デロイト | 約450万〜550万円 | 約700万〜1,000万円 | 福利厚生が手厚い |
| PwCコンサル | 約450万〜550万円 | 約750万〜1,100万円 | FAS部門が高年収傾向 |
| マッキンゼー | 約1,000万円以上 | 約1,500万〜2,000万円 | 超高収入だが激務 |
| BCG | 約1,000万円以上 | 約1,500万〜2,000万円 | 戦略特化型で選考難関 |
アクセンチュアは「戦略〜実行まで一貫対応できる総合力」があり、広範な職種が存在するため、年収もポジションによって大きく異なります。戦略系やテクノロジー系の中でも、特にPM(プロジェクトマネージャー)やクラウド領域の専門家は高年収傾向にあります。
次は、役職ごとの具体的な年収テーブルとキャリア初期からの上昇イメージを紹介します。

アクセンチュアの給与体系は、役職ごとに明確に分かれています。ここでは、職位別に年収の目安や昇給イメージを紹介します。
新卒入社のアナリスト職(IT/ビジネス/戦略)では、初年度の想定年収は約500万〜600万円。
キャリア初期の昇進スピードが早く、2〜3年以内にシニアアナリスト→コンサルタントへ昇格する人も多いです。
アナリストから昇格したコンサルタント職(職位:Consultant/Advanced Consultant)になると、年収は700万〜900万円が一般的。
この段階で年収1,000万を超える人も出てくるなど、成長実感が得やすいステージです。
マネージャー職以上(Manager, Senior Manager)に昇進すると、年収は1,100万〜1,600万円に跳ね上がります。
この層から「プレイヤー」から「経営視点のリーダー」へとシフトしていきます。特にデジタル、クラウド、SAPなどの専門領域を持つマネージャーは高評価・高報酬です。
パートナー(Managing Director)になると、年収は2,000万〜3,000万円以上と大きく跳ね上がります。
アクセンチュアのパートナー層は、社内でもごく一部のエリート層です。案件獲得力・人材育成力・部門運営力が求められ、報酬も変動が大きくなります。
アクセンチュアでは、新卒と中途で「職位スタートライン」によって年収が異なります。
特にITエンジニア、プロジェクトマネージャー、外資経験者は「即戦力枠」として高年収スタートも。
アクセンチュアは総合コンサルティングファームとして様々な職種・部門が存在します。戦略コンサル部門やデジタルコンサル部門、エンジニア部門など、職種ごとに求められるスキルやミッションが異なるため、年収水準も若干の違いがあります。
たとえば、プロジェクトの難易度やクライアントへの貢献度が高い戦略部門は、同じグレードでもIT部門より高年収になりやすい傾向があります。逆にバックオフィス部門やサポート職は、コンサル部門に比べると給与レンジがやや低めになるケースが多いです。
次は、アクセンチュアの年俸制の仕組み、昇給タイミング、評価制度について詳しく解説していきます。

アクセンチュアの給与制度は、年俸制+インセンティブという仕組みで成り立っています。年俸は毎年の評価により見直され、個人の目標達成度やプロジェクトでの成果が直接反映されます。評価は年1回だけでなく、四半期ごとに成果レビューを行うケースも多く、短いスパンで昇給・昇進のチャンスがあります。
アクセンチュアの最大の特徴は、成果次第で「年次に関係なく」早期昇給が可能な点です。入社後2~3年でコンサルタントに昇格し、20代のうちにマネージャー職となって年収1,200万円を超える社員も多数います。
こうしたスピード昇給は、本人の意欲と成果、さらには周囲との協働力やリーダーシップ次第でどこまでも上を目指せる風土の表れです。日本的な年功序列より「実力主義で早く稼ぎたい」「若いうちからチャレンジしたい」という人に向いている環境と言えるでしょう。
実力主義の外資系らしく、「結果」が給与に反映されやすい制度です。
アクセンチュアでは、基本的に年俸制(12分割支給)を採用しています。
賞与のタイミングは年1〜2回(6月・12月)で、評価が高い場合は基本給の20〜30%超の支給もあります。
また、プロジェクト報酬が別途発生するケースもあり、成果次第で年収の伸び方は大きく変わります。
評価制度は四半期ごとのフィードバックと、年2回の昇格・昇給査定が基本です。
評価対象は以下の観点です。
特にアクセンチュアでは、360度評価+マネージャー評価+業績評価が総合的に判断されます。昇進は、年に1〜2回のチャンスがあり、「コンサル→マネージャー」を5年以内で達成する人も多数。年次ではなく成果でポジションが決まるため、若手のうちから昇格を狙いやすい環境です。
アクセンチュアで高年収を実現するためには、以下の点が重要です。
また、「社内貢献活動(例:社内イベント企画、採用支援)」も評価対象になるため、プロジェクト外での行動も大切です。年収1,000万超えを狙うなら、「コンサルタント→マネージャー」への昇進がひとつの大きな分岐点です。
次は、アクセンチュアの福利厚生や柔軟な働き方、収入以外の魅力について紹介します。

アクセンチュアは外資系ながら、日本法人独自の制度も整っており、福利厚生の充実度は非常に高いです。また、柔軟な働き方やキャリア支援も充実しているので、ワークライフバランスを実現しやすいです。ここでは、アクセンチュアの収入以外の魅力について紹介します。
アクセンチュアでは、職位によって残業代や手当の支給ルールが異なります。
また、業績に連動したパフォーマンスボーナス(インセンティブ)も支給されます。年収の10〜30%程度が目安(評価次第)で、特定の成果(新規契約獲得、社内貢献)にも報奨があります。結果を出した分、報酬に跳ね返る仕組みです。
アクセンチュアは長期的に働く人向けの制度も整っています。
このように、単に「高収入」なだけでなく、「長く安定して働ける」仕組みもあるのが特徴です。
アクセンチュアは、働き方の柔軟さでも評価されています。
特にプロジェクトの内容や時期によっては、「週2〜3日の出社+自宅作業」が定着しています。さらに、社内公募制度で海外案件やグローバル研修にチャレンジできるのも大きな魅力です。
このように、アクセンチュアは「収入」「制度」「柔軟性」の3点が揃った環境です。

アクセンチュアでは、「成長=収入アップ」という構図が非常に明確です。
ここでは、社内外でのキャリアステップと、年収を最大化する戦略を紹介します。
アクセンチュアの典型的なキャリアパスは以下のとおりです。
| 役職 | 主な役割 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| アナリスト(入社1〜2年) | 資料作成や調査が中心、下積みフェーズ | 500万〜600万円 |
| コンサルタント(3年目〜) | 顧客対応・チームリードが求められる | 700万〜900万円 |
| マネージャー(5年目〜) | プロジェクト全体の管理・顧客提案が中心 | 1,100万〜1,500万円 |
| シニアマネージャー/ディレクター(8年目〜) | 複数案件を統括、社内外の調整業務が主 | 1,600万〜2,000万円以上 |
| パートナー(10年〜) | 事業責任、チーム育成、業績へのコミット | 2,500万〜3,500万円超 |
アクセンチュアでは、「年次に縛られない評価制度」があり、20代でマネージャー昇進する例も多数あります。社内のチャレンジ機会(社内転職制度、公募プロジェクト)も豊富です。
アクセンチュア出身者は、外部でも高く評価されます。転職先として多いのは以下のような企業です。
アクセンチュアで得た「構造化力」「プレゼン力」「顧客対応力」は、あらゆる業種で求められるスキルです。転職によって、年収が1.2〜1.5倍になるケースも多く、キャリアの選択肢が広がります。
年収をさらに伸ばすには、「自分の強み」を明確にすることがカギです。
これらの分野で「専門性+実績」を積むことで、社内評価も社外評価も上がります。加えて、以下のような資格・学習も有効です。AWS認定資格、PMP、TOGAFなどの資格や、ビジネス英語、MBA、デザイン思考講座といったことも有効です。社内の異動制度を活用しながら、自分の武器を育てていく戦略が有効です。
次は、アクセンチュアの採用傾向と、入社に必要なスキル・人物像を整理します。

アクセンチュアは、事業拡大に伴い積極的な採用を継続中です。新卒・中途ともに、年間数百人単位での採用が行われています。
ここでは、アクセンチュアが求める人物像や、選考のポイントを紹介します。
アクセンチュアが重視するスキルは、「ポテンシャル+実務力」のバランスです。職種によって異なりますが、共通して以下の能力が評価されます。
未経験でも、ITや業務改善に関する素養があり、変化に柔軟な人材は歓迎されます。職種別に見た場合のポイントは以下のとおりです。
| 職種 | 求められる背景・経験 |
|---|---|
| ITコンサルタント | システム開発、PM経験、ITIL/クラウド知識など |
| 業務コンサルタント | BPR、業務設計、業界知識、財務やSCMの知識 |
| 戦略系(Accenture Strategy) | 経営企画、事業戦略、新規事業経験、MBA歓迎 |
| デジタル系(Accenture Song) | デザイン思考、UI/UX、マーケ支援、CX知見 |
加えて、英語力があればグローバル案件への参加チャンスが広がります。
選考プロセスは、以下のような流れです。
特に面接で重視されるのは、「自分の経験を構造化して話せるか」です。
これらをSTARフレームワークで整理しておくとスムーズに話せます。さらに、アクセンチュアらしさを意識した志望動機があると好印象です。このように、「なぜアクセンチュアなのか?」が語れると通過率が高まります。
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次は、読者の疑問に答えるFAQ形式で、年収や働き方に関するよくある質問をまとめます。
アクセンチュアでの年収や働き方については、公式なデータや平均値だけでは伝わらない“リアル”な部分がたくさんあります。ここでは、現役社員や転職経験者の体験談を通じて、アクセンチュアの現場で感じるやりがいや課題、キャリアの魅力をより具体的にご紹介します。
新卒でアクセンチュアに入社し、2年目でコンサルタントに昇格しました。最初は年収650万円ほどでしたが、成果を出せば評価がすぐ年俸に反映される環境で、3年目には800万円を超えました。正直プロジェクトが重なると深夜まで働く日も多いですが、若いうちから大きなクライアントを担当できるやりがいは大きいです。自分の成長をダイレクトに実感できる会社だと思います。
中途でIT企業から転職しました。前職より年収は上がり、今は1,200万円ほど。育児と両立しながら働けるか不安もありましたが、リモートワークやフレックスの制度がしっかりしているので、家庭とのバランスも取れています。ただし、プロジェクトの進行状況によってはハードワークになることもあり、家族やパートナーの理解が大切だと感じます。成果主義なので、がんばった分だけきちんと評価される社風は合っています。
アクセンチュアのテクノロジー部門で約5年間勤務しました。実力主義の環境で、20代後半で年収1,000万円に到達できましたが、プロジェクトによってはクライアント先常駐や急な対応が続くことも多かったです。私はプライベートの時間をもっと増やしたいと思い、今はIT系ベンチャーに転職しています。ただ、アクセンチュア時代に得た経験や人脈は今でも大きな財産です。
こうした体験談を見ても分かるように、アクセンチュアは成果や実力をダイレクトに評価する風土があり、年収アップや成長機会を求める人には大きなチャンスがあります。
その一方で、プロジェクトの忙しさや成果主義ならではのプレッシャーも存在します。自分の価値観やライフスタイルと照らし合わせながら、転職や就職を検討するのがおすすめです。
アクセンチュアの年収や働き方について、寄せられる質問に答えます。
いいえ。アクセンチュアは完全な実力主義の会社です。年次ではなく成果によって昇進・昇給が決まります。若手でも成果を出せば、20代後半でマネージャー昇進することも珍しくありません。
はい。職種や配属部門によって年収レンジは異なります。
また、プロジェクトの業績によってボーナス額が変動するため、配属先の影響も大きいです。
可能です。中途採用では、前職年収+実績+交渉力でオファー額が決まることが多いです。経験者の場合、職位スタート(コンサル、マネージャー)も相談次第で柔軟に対応されます。実際に、800万〜1,200万でのオファー提示は珍しくありません。
プロジェクト内容やチームの方針によりますが、週2〜3日のリモートワークが一般的です。クライアントとの合意が取れれば、完全リモート案件も存在します。
コロナ以降はハイブリッド勤務が定着しており、柔軟な働き方が推奨されています。
基本的に社内規定上は可能ですが、申請と上長の許可が必要です。ただし、競業や情報漏洩リスクのある業務は禁止されています。
社内では「社外セミナー登壇」「執筆活動」など、副業に近い形での自己発信は増えています。このように、アクセンチュアは待遇面だけでなく、柔軟性と実力重視の社風が魅力です。
アクセンチュアは、「成長できる環境」と「実力に見合った報酬」が手に入る外資系コンサルの代表格です。
働き方の柔軟性や福利厚生の充実度も高く、ハードワークなイメージだけで敬遠するのはもったいない企業です。実力をつけて早く評価されたい人には最適な職場といえます。
これからアクセンチュアを目指すあなたに伝えたいのは、
アクセンチュアでのキャリアは、年収だけでなく人生の選択肢を大きく広げてくれるものです。年収に直結する「実力」をつけ、あなたらしいキャリアをつかみ取りましょう。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。
東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。
2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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