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【チームビルディング】リーダー向け完全ガイド!すぐ使える施策例10選と注意点もご紹介
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プロフェッショナル人材をお探しなら
2025.03.22
SAPモジュールって何?SAPは少し勉強してわかってきたけど、どこから学べばいいの?
ERPの基本は分かっても、SAPの各モジュールの違いまではなかなか見えませんよね。誤った理解のままだと、適切なSAPの導入や、依頼するコンサルタントも失敗するかもしれません。
今回はSAPモジュールの基礎から具体的な業務活用、自分にぴったりの選び方までについて紹介します!わかりやすく解説していますので、ご自身の理解が足りていない箇所を重点的に確認してみてください。
この記事で分かること!
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それでは、本章をチェックください。
目次

SAPモジュールは、企業の業務プロセスを支えるために設計された専門的なソフトウェアの部品です。財務、人事、在庫、販売など、分野ごとに機能が分かれていて、それぞれが独立しつつも、連携しながら動きます。
「SAPって難しそう」と感じる方でも、この章を読むことで仕組みがクリアになります。まずはSAPモジュールの全体像から順番に整理していきましょう。
SAPモジュールとは、業務ごとの機能を担当する「業務ソフトのパーツ」です。会計や人事、販売、在庫など、会社の主要な業務ごとに分かれていて、それぞれ専門の役割を持っています。
たとえば、経理担当が使うのは「FI」、営業が使うのは「SD」といった形です。各モジュールは独立しつつも、必要な情報は他のモジュールとも連携して使える仕組みになっています。この「分業と連携」の考え方が、SAPモジュールの最大の特徴です。
SAPモジュールを使えば、各業務のデータや処理を一つのシステムで管理できます。
たとえば、「在庫が減ったら自動で発注」「売上情報が会計に自動連携」といった使い方が可能です。これによって、業務の効率化や品質向上だけでなく、経営判断もスピードアップできます。今や多くのグローバル企業でSAPが選ばれるのは、「一つのシステムで全部つながる」安心感があるからです。
ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)は、「会社全体を最適化するための基幹システム」です。SAPはこのERP分野の世界的リーダーで、その中の「業務機能のパーツ」がSAPモジュールです。
たとえば、「ERP導入」といえば、「SAPをはじめとするシステムを使って会社全体を見直すこと」とも言えます。SAPモジュールを組み合わせて使うことで、現場も経営もリアルタイムで状況を把握できるようになります。
SAPモジュールの知識があれば、現場担当でも管理職でも「業務を仕組みから変える力」が身につきます。
たとえば、IT部門でなくても「どのモジュールが自社に必要か」を見極めたり、「現場の課題をシステムでどう解決できるか」を提案できる人材は、今とても求められています。SAPモジュールの基礎は、これからのIT・業務改革に不可欠な武器です。
次は、SAPモジュールの主要10種について、役割や機能の違いを具体的に見ていきます。

SAPには、多くのモジュールがありますが、特に使われる主要な10種類を押さえておくことが大切です。それぞれのモジュールがどんな役割を持ち、どんな業務をカバーしているかを理解すると、全体像が見えやすくなります。
SAPモジュールの違いを知ることで、「どの業務で何ができるか」が一目でわかるようになります。
FIモジュールは、会社のお金の流れを一元管理する役割があります。売上や仕入、支払い、請求など「すべての会計取引」を記録し、正確な財務状況をリアルタイムで把握できるのが強みです。
たとえば、売上伝票が登録された時点で会計処理も自動化でき、決算や監査もスピーディになります。「数字に強い会社」を支える根幹として、FIモジュールは欠かせません。
COモジュールは、「会社の経営分析や原価管理」を担当します。売上やコスト、利益などを細かく分析し、どの部門やプロジェクトが利益を出しているかを“見える化”できます。
たとえば、「どの事業がもうかっているか」を数字で把握し、経営判断に役立てることができます。COモジュールは「現場と経営をつなぐ役割」として、多くの企業で活用されています。
SDモジュールは、商品やサービスの「販売プロセス」を一元管理します。受注から出荷、請求、入金までを一つのシステムで管理でき、営業活動がスムーズに進みます。
たとえば、受注と同時に在庫や出荷部門と連携することで、納期ミスやトラブルを防ぐことができます。SDモジュールは、「営業から請求まで」を自動化・効率化できる仕組みです。
MMモジュールは、「在庫管理」と「購買業務」を一元管理する役割です。仕入先の選定から発注、在庫の受入や管理まで、調達の全プロセスをカバーします。
たとえば、「在庫が少なくなったら自動発注」「在庫の場所や数量もリアルタイムで確認」といった運用ができます。MMモジュールがあることで、購買と在庫の連携による“ムダのない管理”が実現できます。
PPモジュールは、「生産計画と製造管理」をサポートする機能です。製造現場の工程計画や原材料の手配、生産の進捗まで一元管理でき、無駄のないモノづくりを支えます。
たとえば、受注情報から自動で生産計画を立てたり、原材料の在庫状況も加味して計画を調整できます。PPモジュールは、現場の「作る力」と経営の「売る力」をつなげる役割です。
QMモジュールは、「製品やサービスの品質を保つための管理」を担います。検査・測定・不良品対応など、品質に関する業務をシステム上で一元管理できます。
たとえば、生産ラインで異常があれば即座に担当部門へ通知し、早期対応が可能です。QMモジュールを活用することで、「品質トラブルの未然防止」や「クレーム削減」に直結します。
PMモジュールは、「設備や機械の保守・点検・修理」を効率的に管理します。日々のメンテナンス計画から故障時の対応履歴まで、一つのシステムで管理できます。
たとえば、定期点検のタイミングを自動で通知し、突発トラブルを減らせる仕組みも作れます。PMモジュールがあることで、「設備ダウンによる生産ストップ」を最小化できます。
HRモジュールは、「社員や人材に関する情報管理」を一手に担います。入社から退職までの人事データ、勤怠や給与、評価などを一元管理できる点が強みです。
たとえば、社員のスキルマップを可視化して、適切な配置や育成にも役立てられます。HRモジュールを活用すれば、「人事業務のミスや二重管理の防止」が可能です。
PSモジュールは、プロジェクト型業務を「計画から予算、進捗、実績」まで管理できます。特に建設業やIT、研究開発などで重宝されています。
たとえば、ITプロジェクトの各フェーズごとのコストや作業進捗も、見える化して分析できます。PSモジュールは、「複雑なプロジェクトを正確にコントロール」するのに欠かせません。
BIモジュールは、SAPに蓄積された「全てのデータ」を分析・可視化し、意思決定に活かす役割です。膨大な業務データから必要な情報を抽出し、グラフやダッシュボードで“見える化”します。
たとえば、「売上や在庫、原価、社員数」など複数モジュールのデータを組み合わせ、経営層にわかりやすく報告することもできます。BIモジュールは、「情報を力に変える」ための要です。
ここまでで、SAPの代表的な10モジュールの機能と役割を紹介しました。

SAPモジュールを導入する時は、「自社に合った機能を選ぶ」「モジュール同士をうまく連携させる」ことが欠かせません。また、導入や運用の現場でよくあるトラブルや落とし穴にも注意が必要です。
現場や経営の課題に本当に役立つSAPの使い方を、実践的に解説します。
SAPモジュールは「多機能」ですが、全てを導入すればいい訳ではありません。自社の業種・業態・課題に合わせて、必要なモジュールを選ぶことがポイントです。
たとえば、「在庫管理に悩んでいるならMM」「原価管理を強化したいならCO」「プロジェクトごとの進捗が重要ならPS」といった形で選定します。
“なんとなく”ではなく、「課題解決に直結するモジュールを選ぶ」のが鉄則です。
SAPの強みは「モジュール間の自動連携」にあります。部門ごとの業務がバラバラにならず、1つのシステムでリアルタイムにつながることで、全体最適が実現できます。
たとえば、「営業が受注→在庫が自動減少→出荷情報が会計処理に連携→売上集計」と、すべての流れがシームレスになります。
連携設計がうまくできていれば、現場も経営も“迷わず・速く”動ける会社に変わります。
SAPモジュール導入には、専門知識や現場の理解が不可欠です。「入れて終わり」ではなく、運用定着までしっかりサポート体制を組むことが大切です。
たとえば、「新システムの使い方がわからない」といった声が現場で増えないよう、教育やQA体制を丁寧に整えるのがおすすめです。
スムーズな定着には、現場とIT部門の密な連携が必要不可欠です。
SAP導入の失敗パターンには、いくつか共通点があります。
たとえば、「海外の成功事例をそのまま真似した結果、現場のやり方に合わず混乱した」という話は少なくありません。
“自社流の運用設計”と“現場の納得”がSAPプロジェクト成功のカギです。

SAPモジュールは、近年「S/4HANA」やDX(デジタルトランスフォーメーション)によって大きく進化しています。現場で使いやすく、経営判断にも役立つシステムとして、最新動向を押さえておくことは非常に重要です。
SAPを活かして競争力を高めたい方は、ぜひこの章も参考にしてください。
「S/4HANA」はSAPの最新ERPプラットフォームで、従来のモジュール構成や機能がさらに強化されています。高速処理や直感的なUI、クラウド対応など、現代のビジネスに合った進化を遂げています。
たとえば、会計や在庫情報がリアルタイムで集計され、経営判断にすぐ活かせる環境が整っています。S/4HANAは「シンプルかつパワフルな基幹システム」として、世界中の企業で導入が加速中です。
SAPモジュールは、DX(デジタル変革)の取り組みでも中心的な役割を果たします。
たとえば、製造現場では「IoT連携」による設備稼働データの自動収集や、BIモジュールで全体の生産効率を分析する事例も増えています。
「ヒトの判断×ITの力」で業務がどんどんスマートに進化しています。
S/4HANAでは、従来型のモジュールに加え、さまざまな新モジュールも登場しています。
たとえば、「SAP Fiori」によるスマホやタブレットからの業務処理、「SuccessFactors」でグローバルな人材管理など、現場の働き方がさらに広がっています。
これからのSAP活用は「クラウド×AI×現場力」の融合がカギです。
SAPモジュールは定期的にバージョンアップや新機能追加が行われています。
たとえば、税制改正や電子インボイスへの対応も迅速にアップデートされ、運用の負担が減ります。
「最新のSAPを使いこなす」ことで、現場も経営もスピードアップできる時代になりました。

SAPモジュールを選ぶ際や、キャリアを考えるときによく出る疑問点について、簡単にまとめておきます。
知っておくと役立つ「現場のリアルな疑問」への答えを整理します。
おすすめのモジュールは、自社や自分の業務に直結する分野を選ぶのが一番です。
たとえば「経理担当でキャリアを伸ばしたいならFI」「営業・在庫の自動化を目指すならSDやMM」など、“自分の現場で価値を発揮できる領域”が最適です。
自社のSAP環境で「どのモジュールが稼働しているか」は、管理画面やシステム担当への確認が基本です。
モジュールのバージョンや設定もチェックしておくと、トラブル時に役立ちます。「現場とIT担当の連携」がスムーズな運用のカギです。
「モジュールプール」は、SAPで使う画面アプリやカスタマイズ画面(ダイアログプログラム)のことを指します。
たとえば、現場独自の伝票入力や承認フローなど「標準にない処理」を実装できます。「現場ニーズに応じた業務効率化」を狙う時に活用される仕組みです。
SAPには公式認定資格が多数あり、業務やキャリアアップに直結します。
たとえば、「FIコンサルタント資格」「MMコンサルタント資格」など、自分の得意分野を証明できます。転職や社内評価、プロジェクト参加にも非常に有利です。
特に「FI」「CO」「SD」「MM」などは、あらゆる業界でニーズが高く、転職市場でも評価が高いです。
たとえば「FI×英語力」「MM×業務改善経験」といったスキルの組み合わせも高く評価されます。「現場力+SAPスキル」で、市場価値をさらに上げられます。
SAPモジュールは、会社の基幹業務を効率化・最適化するための強力なツールです。10種類の代表的なモジュールごとに「何ができるか」「どう違うか」を押さえれば、導入や活用の精度が大きく変わります。
これからの時代、SAPモジュールは「現場の効率化」「経営判断のスピードアップ」「業務品質の向上」に欠かせません。
まずは自社の課題や業務に合ったモジュールから始めて、着実にステップアップしていきましょう。
ITリテラシーの高いみなさんなら、SAPモジュールの力を最大限に活かせます。最新動向も追いかけて、これからの業務改革を一緒に実現していきましょう!
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。
東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。
2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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