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【チームビルディング】リーダー向け完全ガイド!すぐ使える施策例10選と注意点もご紹介
チームビルディングって何?チームをまとめたいけれど、何をどう始めればいいの? リーダーになってチームをまとめる必要が出てきたけど、...
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プロフェッショナル人材をお探しなら
2025.05.22
BCGが開発したっていわれているアドバンテージマトリクスって聞いたことはあるけど、どういうものなの?
どうやって使うのか知って、業務で活用してみたい!
アドバンテージマトリクスは、色々ある戦略立案で使えるフレームワークの中でも、構造がちょっと複雑に見えますよね。
しかし、実際に使えるようになると、競争戦略の設計が大きくと変わるかもしれません。
今回はアドバンテージマトリクスの定義・構造・戦略立案への応用法について紹介します!
この記事を参考に、この手法もご自身の業務に取り入れてみてください。
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それでは、本章をチェックください。
目次

アドバンテージマトリクスとは、競争優位性と市場構造を軸に事業を分類するフレームワークです。
この考え方は、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)によって1981年に提唱されました。
この2軸で事業を分析することで、戦略設計の方向性が明確になります。
フレームワークを活用すれば、複雑な事業ポートフォリオも整理しやすくなります。
次に、アドバンテージマトリクスを構成する要素を順番に確認していきましょう。

アドバンテージマトリクスを正しく使うには、まず「構成要素」の理解が重要です。軸は以下の2つで構成されています。
この2軸を組み合わせることで、事業を下記の4つのタイプに分類できます。

これらのタイプごとに、取るべき戦略がまったく異なります。
まずは、1軸目である「競争要因(戦略変数)」について理解を深めていきましょう。
競争要因(戦略変数)とは、事業の競争に影響を与える重要な要素のことです。簡単に言えば、「競争で勝つために重視すべき項目」のことを指します。
業界や事業によって異なりますが、代表的な要素には以下があります。
たとえば、自動車業界では「製造コスト」と「ブランド力」が重要な戦略変数です。一方、ソフトウェア業界では「機能開発のスピード」や「UI/UXの完成度」が競争を左右します。
競争要因の数が少ない場合は、限られた軸で勝負が決まるため、集中戦略が有効です。逆に、戦略変数が多い場合は、広い分野で差別化を図る必要があります。
この軸を見誤ると、どれだけ努力しても市場で評価されにくい戦略になってしまいます。
アドバンテージマトリクスにおける「優位性」とは、自社が市場で持つ競争上の強さを指します。
具体的には、「差別化できる強みの大きさ」と捉えるとわかりやすいです。
これらの問いに対して「YES」と言えるものが、競争優位性となります。
たとえば、Appleは「デザイン・ブランド・OSの連携」で強い優位性を持っています。
これは他社がすぐに真似できず、高価格でも売れる理由になっています。
優位性の強さによって、取るべき戦略やリスク対策も変わってきます。
ここまで理解したうえで、次にアドバンテージマトリクスで分類される「4つの事業タイプ」を見ていきましょう。

アドバンテージマトリクスは、2軸の組み合わせにより以下の4タイプに分類されます。
まずは、「特化型事業」について詳しく解説します。
特化型事業は、競争要因が少なく、かつ自社が大きな優位性を持っている状態です。
つまり、「少ない勝負ポイントに集中し、そこで圧倒的に強い」タイプの事業です。
たとえば、ロレックスのような高級時計ブランドは、ブランドと品質に集中し、大きな優位性を築いています。
他にも、高精度の計測機器を提供するニッチメーカーなどもこの分類に該当します。
特化型事業では、戦略の軸を明確にし、その領域に集中的に資源を投下することが有効です。
たとえば、競合が参入しづらいよう特許や商標で保護する、サポート体制を強化するなどが挙げられます。
具体例:計測機器メーカー
- 勝負ポイント:技術力と顧客対応
- 優位性:圧倒的な営業力とサポート品質
- 戦略:高価格でも顧客満足度で選ばれる体制を構築
このように、特化型事業は「守るべきポジション」がはっきりしているため、資源の集中投資が効果的です。
今の事業がこの分類に入るなら、差別化の強化と独自資産の保護を最優先に考えましょう。
規模型事業は、競争要因が少ない一方で、自社の優位性が小さい事業です。
「勝負の軸は限られているが、自社がそこで強くない」状態です。
たとえば、コンビニやスーパーマーケットなどの小売業が代表例です。
商品の陳列、立地、価格といった共通の競争要因しかなく、差別化が困難です。
有効な戦略は、「規模の経済性を追求すること」です。
つまり、量をこなすことでコストを下げ、収益性を高めていく必要があります。
具体例:アパレル
- 勝負ポイント:コストと商品展開のスピード
- 優位性:グローバル展開とSCM(供給網)の強さ
- 戦略:大量生産・販売で価格を下げ、広い層に支持される
もし自社が規模型に該当するなら、シェア拡大を目指して営業・広告投資を加速させることが必須です。
また、シェアが取れない場合は、撤退や別事業への転換も検討の余地があります。
分散型事業は、競争要因が多く、自社が強い優位性を持っている状態です。
「さまざまな差別化ポイントがある中で、自社がその多くを押さえている」状況です。
たとえば、総合家電メーカーやフルサービス型のSaaS事業などが該当します。
分散型では、リソース配分や事業のスピード感に課題が生まれやすくなります。
一方で、競合に対して差別化の余地が大きく、高収益化も期待できます。
具体例:大手SaaS
- 勝負ポイント:製品ラインナップ・連携性・サポート
- 優位性:多数の機能と業界特化型ソリューション
- 戦略:幅広いニーズを吸収しつつ、価格もプレミアムに設定
このような事業では、プロダクトとサービス両面での強化が成功のカギです。
また、顧客との関係構築にリソースをかけることも非常に重要になります。
手詰まり型事業は、競争要因が多く、自社の優位性が小さい状態です。「多くの差別化ポイントがあるが、自社はどれも弱い」という苦しいポジションです。
たとえば、成熟しきった家庭用電化製品の一部や、汎用的なBtoBサービスなどが該当します。
このような事業では、まず現状把握と資源の再配分が必要です。有効な戦略は、大きく以下の2つに分かれます。
具体例:ガラケー市場
- 勝負ポイント:機能数・価格・デザイン
- 優位性:一部メーカーを除き希薄
- 戦略:スマホ市場へリソースを移行、または撤退
このタイプに該当する場合、現状のままでは将来的な成長は見込めません。
抜本的な見直しや、経営陣の意思決定スピードが求められます。
こういった戦略を実行する場として、フリーコンサルタントもしくは副業で活躍できる場を弊社NewAceでは多く保有しております。
少しでも興味がございましたら、是非ご登録くださいませ。


ここからは、実際の使い方として「自社や新規事業の分析手順」から解説します。
まず、自社の各事業をアドバンテージマトリクス上にマッピングする必要があります。以下のステップで進めると、スムーズに分析できます。
たとえば、自社にとっての戦略変数が「価格」「納期」「技術力」なら、それぞれの影響度と自社の立ち位置を評価します。
このようにして分類することで、事業ごとの課題とチャンスが見えてきます。
事例:中堅製造業A社の分析
- 主力事業A:戦略変数が2つ(価格・品質)、優位性あり → 特化型
- 新規事業B:戦略変数が多く、優位性なし → 手詰まり型
このようにマトリクスに配置するだけで、戦略の優先度や見直しポイントが明確になります。
「どこに力を入れるか」判断するための羅針盤として使いましょう。
手詰まり型や規模型など、収益性が低い事業も「タイプ転換」で再生できます。
ポイントは、戦略変数と優位性のどちらを変えるかです。
まず、戦略変数の整理から始めるのが基本です。
競争要因が多すぎる場合は、事業領域を絞ることで「特化型」へ転換しやすくなります。
事例:飲食業チェーンの再建
- かつて:幅広いメニューで競争力なし → 手詰まり型
- 現在:看板メニューに集中 → 特化型へ転換
- 成果:利益率が2倍以上に改善
もうひとつのアプローチは、差別化要素の強化です。ブランド、技術、UXなど、自社の強みを徹底的に磨きます。
これにより、「分散型」へと戦略の幅を広げることが可能です。
いずれにせよ、タイプ転換には「強い意志と継続的な投資」が欠かせません。
アドバンテージマトリクスは、競合分析にも活用できます。
同じタイプの競合が多い場合、そこからの脱出が差別化になります。
たとえば、同じ手詰まり型の中でも、ブランドやUXを強化すれば分散型へ転換できます。
事例:動画配信サービスの戦略
- 競合:価格重視型が多数(手詰まり型)
- 差別化:オリジナルコンテンツの強化
- 成果:ユーザーあたり単価の増加とロイヤルティ向上
同じ土俵で戦うのではなく、自社の土俵に引き込む設計が重要です。

アドバンテージマトリクスには、多くの利点があります。
その一方で、使い方を誤ると、逆効果になる点もあります。まずはメリットから整理してみましょう。
アドバンテージマトリクスの最大の強みは、事業ごとの競争力を可視化できることです。
また、シンプルな構造ながら、戦略の深い議論に持ち込める点も優秀です。
たとえば、「この事業は手詰まり型だから、どこを変えるべきか?」という対話が可能になります。
事業構造が複雑な企業ほど、このフレームが効果を発揮します。
「何に注力すべきか」を明確にできるツールとして非常に有用です。
アドバンテージマトリクスにも、いくつかの注意点があります。
とくに実務上の課題として挙がるのが、「必要な情報を定量的に揃える難しさ」です。
また、分析だけで満足してしまい、「実行」に結びつかないケースも見受けられます。
そのため、アドバンテージマトリクスは「一過性のツール」ではなく、「戦略対話の起点」として使うことが重要です。
「判断の道具」ではなく、「行動の出発点」だと捉えましょう。

最後に、実際にアドバンテージマトリクスを活用して、事業戦略を成功させた例を紹介します。
事例:国内老舗家具メーカーB社
| 当初 | 戦略 | 実行 | 成果 |
| 複数の商品カテゴリで価格競争に苦しむ → 手詰まり型 | 人気商品に絞り、素材・デザインに特化 → 特化型へ転換 | 国産材と地域職人の価値を訴求するブランド戦略を展開 | 売上は横ばいでも利益率が2.5倍に上昇 |
この事例では、「戦略変数を減らす」と「優位性を高める」の両方を実行しています。その結果、事業の立ち位置が大きく変化しました。
アドバンテージマトリクスの力は、「現状認識→方向転換→実行」の一連の流れを支える点にあります。あなたの会社でも、事業の棚卸しと再構築に活用できるでしょう。
このような戦略立案と実行を、自社のみでは難しい、というケースも多々ございます。
専任のプロフェッショナルを提供いたしますので、こちらも是非ご検討いただけますと幸いです。
(問い合わせフォームより、ご連絡ください)

問い合わせフォームはこちら
アドバンテージマトリクスは、競争要因と優位性という2軸で事業を分析する強力なフレームワークです。
成功のカギは、「分類」ではなく「活用」にあります。
これから戦略を再設計したい、または複数事業の見直しを図りたい方には、極めて有効なツールとなるはずです。
「自社のポジションを正確に捉え、戦う土俵を選ぶ」それがアドバンテージマトリクスの本質です。
今すぐ、あなたの事業をマトリクスに配置してみましょう。未来の勝ち筋が見えてくるはずです。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。
東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。
2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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