プロフェッショナルなビジネス用語集|2025.05.22
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プロフェッショナルなビジネス用語集
2025.03.05
PMO 向いている人ってどんな人?自分に合うか気になる。。。
転職に失敗したくないし、ちゃんと知りたいですよね。
なんとなくの興味だけじゃ、後悔するかもしれません。
そこで今回は、PMOに向いている人に必要な性格やスキル、キャリアの積み方について紹介します!
この記事で分かること!
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それでは、本章をチェックください。
目次
PMOとは、「プロジェクト・マネジメント・オフィス」の略称です。プロジェクトを成功に導くため、現場を支援し、全体を見渡す「影の司令塔」ともいえる存在です。
現代のビジネス現場では、PMOの存在がプロジェクト全体の品質とスピードを大きく左右するようになっています。
まずは、PMOという職種がどのような経緯で登場し、なぜ注目されているのかを見ていきましょう。
プロジェクトの複雑化が進む中、ひとりのPMだけでは管理しきれない状況が増えてきました。
特にITやSIer、コンサル業界では、複数部門や外注先との連携が求められ、情報や調整の中心役が必要になりました。
そこで生まれたのがPMOです。
たとえば、100名規模のプロジェクトでは、進捗・品質・コスト・リスクなど多くの軸で管理が必要です。
PMOはこれらの要素を整理・補助し、PMが本来の意思決定に集中できる環境を整えます。
この背景により、PMOという役割が一般化し、専門スキルとして注目を集めています。
PM(プロジェクトマネージャー)とPMOは、役割が似ているようで異なります。
PMは「意思決定と責任者」、PMOは「支援と管理の専門家」です。
たとえば、PMが経営層や顧客との交渉を担う一方で、PMOはスケジュールの更新、課題管理、会議運営などの実務を回します。
このように、両者は役割分担しながら協力してプロジェクトを成功に導いていきます。
PMOは、プロジェクトの「安定稼働」を担保するための存在です。
小規模な案件なら不要かもしれませんが、大規模・高難度プロジェクトでは、PMOがいるかいないかで進行状況が大きく変わります。
たとえば、トラブルが起きた際にPMだけでは対応が追いつかず、プロジェクト全体が混乱することもあります。
PMOがいれば、すぐに状況を把握し、関係者への説明資料を作成、必要な調整を先回りできます。
このように、PMOは「裏方」でありながら、プロジェクトの成否を左右する重要なポジションなのです。
PMOには「アドミニストレータ」「エキスパート」「マネージャー」といった役割のレベルがあります。
それぞれが担う業務やスキル要件は異なり、段階的なキャリア形成にもつながります。
これらを理解しておくと、自分の立ち位置や将来の成長イメージが明確になります。
アドミニストレータは、PMOの中でもっとも実務寄りのポジションです。
日々の会議準備や議事録作成、タスクの進捗整理といった「プロジェクトの地盤固め」を担います。
たとえば、週次のステータス会議で、関係者の発言を正確に記録し、議事録として翌朝には展開する。
この一連の作業により、情報の齟齬がなくなり、プロジェクトはスムーズに進みます。
まさに、現場運営を支える「縁の下の力持ち」です。
エキスパートは、アドミニストレータよりも一歩踏み込んだ分析・改善業務を担います。
数値や課題の見える化を通じて、プロジェクトの構造的な問題に気づき、改善提案ができることが求められます。
たとえば、進捗遅れが続く工程に対して、工数見積もりの誤差や業務手順の非効率を可視化し、改善案をPMに提示する。
このように、PMの思考を先回りしながら支援する存在です。
PMOマネージャーは、複数プロジェクトの統制や、PMO全体の方針設計を担います。
戦略的な視点でプロジェクト群を俯瞰し、リソース配分や優先順位の調整を行います。
たとえば、大手企業のPMO部門長であれば、50件以上のプロジェクトの進捗を週次でレビューし、ボトルネックを洗い出して経営に報告する役割を担います。
マネージャー層になると、PMOとしての価値を「全社戦略にどう貢献するか」で語れるレベルが求められます。
PMOには多岐にわたるスキルが求められます。
業務は文書作成や調整にとどまらず、分析・交渉・標準化など多面的です。
ここでは、実務で特に重視される「7つのスキル」を具体的に解説します。
これらを段階的に習得すれば、PMOとしての価値を着実に高めていけます。
PMOの基本は、関係者との「円滑なやり取り」にあります。
言葉選びや状況判断の力が、そのまま成果に直結します。
たとえば、進捗報告で「遅れているのか、許容範囲か」を正確に共有できなければ、意思決定が誤ります。
また、PMや現場リーダーの意図を「通訳」し、関係者に伝える役割も重要です。
このように、橋渡し役としての伝達能力は、PMOの最重要スキルの一つです。
資料作成のスキルは、PMOの成果を「形」にするために欠かせません。
見やすく、わかりやすく、正確にまとめる力が求められます。
たとえば、進捗表一枚で全体状況がわかる資料を作れるPMOは、PMから重宝されます。
また、議事録を「誰が読んでも同じ理解ができる」ように書く力も極めて重要です。
成果物の質で評価される職種だからこそ、日々のドキュメンテーション力の磨き上げが大切になります。
PMOは、プロジェクトの中で発生する問題や課題をいち早く察知し、解決の糸口を提示する役割も担います。
表面の事象だけでなく、本質的な原因にたどり着く力が問われます。
たとえば、進捗遅延が「開発のスピード」ではなく、「要件の不明瞭さ」に起因していたと気づけるかどうか。
その上で、「レビュー体制の強化」や「要件定義会議の頻度増加」など、具体策まで落とし込む力が必要です。
PMOは、「状況を整理し、解決へ導くプロ」であるべきです。
PMOは、システム開発やITインフラなど技術領域のプロジェクトに関わることが多いため、基本的なITリテラシーが求められます。
たとえば、「UATって何?」「クラウド移行って何が大変?」という疑問がそのままだと、会議についていけません。
ただし、PMOは技術者ではないため、深い専門知識よりも“意味と流れを理解できること”が重要です。
現場で飛び交う会話を理解できるようになるだけで、信頼度が格段に上がります。
グローバル企業や外資系プロジェクトでは、英語力が求められるケースも増えています。
ただし、ネイティブ並みの会話力よりも、「正確に伝える力」「読み取る力」が重視されます。
たとえば、現地ベンダーとの仕様確認を英語で行う際、確認漏れや誤解が致命傷になることもあります。
英語力があるPMOは、それだけで案件の幅が広がり、市場価値も大きく上がります。
少しずつでも英語スキルを伸ばすことで、キャリアの可能性が一気に広がる分野です。
PMOは、複数の関係者の意見や要望をまとめ、落としどころを見つける役割を担います。
単なる「橋渡し」ではなく、利害を整理し、合意形成に導く調整力と交渉力が必要です。
たとえば、開発部門と営業部門が「納期」と「仕様」で対立した場合、双方の論点と制約を整理し、「この仕様ならこの納期」という現実的な案を提示します。
そのうえで、「どちらを優先するか」の判断材料をPMに提供するのがPMOの役目です。
このように、合意を導き出せるかどうかが、PMOの評価ポイントになります。
PMOの本質は、プロジェクト運営を「属人化させない」ことにあります。
そのために、業務の型化・標準化が欠かせません。
たとえば、毎週の報告資料がメンバーごとにバラバラだと、PMの確認負担が大きくなります。
それを「共通フォーマットで提出」とするだけで、情報の整合性と業務効率が一気に向上します。
このような小さな工夫が、プロジェクト全体の品質を支える土台になります。
PMOは「仕組みで支える職種」だからこそ、標準化に強い人材が評価されます。
PMOは一つの職種ではなく、企業やプロジェクトの目的によってタイプが分かれます。
大きく分けると「管理型」「支援型」「指導型」の3つに分類され、それぞれに必要なスキルも異なります。
自分の志向や強みに合ったスタイルを把握することが、キャリア設計の第一歩になります。
管理型PMOは、プロジェクト情報の一元管理や報告体制の整備など、「見える化」と「仕組み化」を得意とするスタイルです。
たとえば、大規模案件で進捗状況を週次で報告する場合、プロジェクト全体の情報を正確かつ迅速に整理できる力が評価されます。
正確性・整理力・安定運用力が強みの方に向いています。
支援型PMOは、現場に密着しながらタスク実行や調整業務を担う「実行部隊」の役割です。
たとえば、週次の会議を段取りし、発言内容を整理して次のアクションへとつなげるのは支援型PMOの代表的な仕事です。
動ける・回せる・支えられる人に向いているスタイルです。
指導型PMOは、組織や全社プロジェクト全体に関わる高度なポジションです。
複数案件の統括や、PMO組織の仕組み設計・教育などに携わります。
たとえば、大手企業で「PMO標準テンプレート」や「教育カリキュラム」を設計するのはこの層の仕事です。
視野の広さ・教育力・戦略設計力が問われる領域です。
PMOは「支える側」の役割が多く、他の職種とは違う特性が求められます。
では、どんな人がPMOに向いているのでしょうか?
実務経験者の傾向から見えてくる、3つの共通点を紹介します。
この3つに共感できる人は、PMOとして活躍する素地が十分にあります。
PMOの成果は、目立ちにくいことが多いです。
資料を整えたり、関係者を調整したりする作業は、成果としてはPMやチームの成功に反映されがちです。
たとえば、「あの会議がスムーズに終わったのは、PMOが準備してくれたからだね」と言われることに喜びを感じられる人は、PMO適性が高いです。
PMOは、IT部門、営業、経営層、外部ベンダーなど、多様な人々と関わります。
そのため、「誰とでも話せる」「相手に合わせた接し方ができる」ことが強みになります。
このような「人に合わせるコミュニケーション能力」がある人は、PMOの橋渡し役として活躍できます。
PMOには、ロジカルに考える力と、現場の状況に応じて柔軟に対応するバランス感覚が求められます。
たとえば、急な仕様変更が起きたとき、「どうすれば一番影響を抑えられるか」を冷静に整理し、対応策をPMに提案できる人。
こうした思考力+柔軟性のある人は、信頼されるPMOとして重宝されます。
PMOで培ったスキルは、他のどの職種にも応用が利きます。
「支援・調整・標準化・分析」といった能力は、キャリアの軸として非常に強力です。
ここでは、PMO経験者が歩めるキャリアアップの代表的な3つの方向を紹介します。
自分の志向やライフスタイルに合わせて、キャリアの選択肢が広がるのがPMOの強みです。
企業内のPMOからスタートし、キャリアアップしていくルートは安定性が高く、スキルの深化がしやすいです。
たとえば、大手企業の中でPMOとして経験を積み、PM補佐からPMへ昇格するケースは非常に多いです。
実務を理解し、標準化やプロセス改善にも関われる人材は、部門運営の中核として期待されます。
近年では、PMO人材の需要が高まり、フリーランスPMOとして働く選択肢も注目されています。
たとえば、PMO経験3年以上、英語力ありの方なら、外資系のDXプロジェクトで月80万以上の案件が出ています。
自由な働き方を求める人にとって、高単価で専門性を活かせる職種としてフリーランスPMOは非常に魅力的です。
PMO経験者は、他の職種でも即戦力として評価されやすいです。
たとえば、「プロジェクトの見える化と改善提案が得意」というPMO経験者は、ITコンサルや業務改革部門で高く評価されます。
このように、PMOで身につけた基礎力と応用力は、どの分野でも重宝されるスキルセットです。
フリーランスや副業としてPMO案件を探す場合、単に「案件を受ける」だけではなく、「自分に合った案件を選ぶ」「成果を出して継続を勝ち取る」ことが重要です。
ここでは、フリーコンサルとしてPMO案件を成功に導くためのコツを紹介します。
フリーPMO案件は、以下のようなチャネルを通じて探すことが一般的です。
探す際には以下のような点を確認しましょう。
たとえば、PMO経験2年であれば、補佐的なポジションから入り、実績を積んで高単価案件へステップアップすることが可能です。
案件をこなすだけでは継続にはつながりません。
「どのスキルで価値を出すか」を明確にし、成果を見える形で残すことが重要です。
たとえば、情報共有の資料が煩雑な現場で、分かりやすいテンプレートを導入し、全体の会議時間を短縮できたとします。
これは「業務効率化×標準化」の実績として次の案件でも高く評価されます。
PMO案件は一見似ていても、内容は大きく異なります。
以下の3つの軸で判断することで、自分に合った案件を見極めましょう。
たとえば、「PMの右腕として動いてほしい」と言われているのに、実際は資料作成だけ…というミスマッチは避けたいところです。
自分の価値を最大限発揮できる現場を選び、成果を積み重ねていきましょう。
PMOという仕事は、決して派手ではありませんが、プロジェクトを支える根幹となる重要な役割です。
成功するプロジェクトには、必ずと言っていいほど「優れたPMOの存在」があります。
ここでは、今回の記事のポイントを3つに絞って整理します。
PMOに求められるスキルは多岐にわたりますが、優先すべきは以下の3つです。
そのうえで、IT知識・英語・標準化など、必要に応じて身につけることで、市場価値を一気に高められます。
PMO経験は、多くのキャリアに応用できます。
「誰かを支える力」「全体を整える力」は、時代や業種を超えて評価されるスキルです。
自分の志向やライフスタイルに合わせて、柔軟に道を選びましょう。
PMOスキルは、座学だけでは身につきません。
このような姿勢が、あなたのキャリアを確実に成長させてくれます。
プロジェクトの中で「誰よりも冷静に、そして着実に支える」存在として、PMOという職種を自信を持って歩んでいきましょう。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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