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PMOコンサルタントとは?仕事内容や気になる収入事情をチェック

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2025.04.16

PMO(ピーエムオー)コンサルタントってどんな仕事?

コンサルタントには、いくつかの種類があります。
PMOコンサルタントというものがあると知り、どのような仕事なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、PMOコンサルタントを仕事として検討したい場合に、押さえておきたいポイントについて紹介します!

この記事で分かること!

  • PMOコンサルタントの概要
  • PMOコンサルタントを仕事にするメリット・デメリット
  • 収入アップにつなげるためのポイント

PMOコンサルタントとは

PMOは「Project Management Office(プロジェクトマネジメントオフィス)」の略です。
プロジェクトを適切な形で運営していくために必要なマネジメントを担当する部署や組織を指します。

PMOコンサルタントは、このPMOに関わるコンサルタントのことです。

PMOコンサルタントのニーズ

近年は少子高齢化の影響もあり限られた人材でプロジェクトを進めなければならず、できるだけプロジェクトの円滑化を進める企業が増えてきました。
そのために導入されているのがPMOです。

なかでもIT関連のプロジェクトでは人材が不足しているケースが多く、PMOが設置されています。
その他のプロジェクトでもPMOを設置することは多く、同時にPMOコンサルタントのニーズは高まっている状況です。

PMOとPMの違い

PMOとPMは混同されてしまうことがありますが、以下のような違いがあります。

PMO(Project Management Office) PM(Project Manager)
役割 組織全体のプロジェクト運営の最適化や標準化 特定のプロジェクトを成功させるため指揮を執る
主な業務 PMのサポート 管理と現状の可視化

PMは、プロジェクトの総責任者となる存在です。
プロジェクトを成功させるために必要なメンバーの選定や、各種意思決定なども行います。

企業によってはPMOを置いていないこともありますが、こういったケースではPMがPMOの業務を行うことも多いようです。

PMOコンサルタントのポジション

PMOコンサルタントには、いくつかのポジション(職種)があり、どれに該当するかによって行う業務内容が異なります。
代表的なのは以下の3つです。

【PMOコンサルタント業務内容3つ】

  • PMOエキスパート
  • PMOアドミニストレータ
  • PMOマネージャー

それぞれどのような業務を担当することになるのかチェックしていきましょう。

PMOエキスパート

PMOエキスパートは、PMOの中でも特に熟練したスキルを持っている存在です。
PMOが行うほとんどの業務を担います。
後述するPMOアドミニストレータによって収集された情報を分析し、標準化やルールの策定など、さまざまな施策を行っていくポジションです。

主な業務内容としては以下のようなことが挙げられます。

【業務内容】

  • プロジェクトメンバーのサポート
  • プロジェクトルールの標準化
  • プロジェクトで使用するソフトウェアやベストプラクティスの選定
  • プロジェクトを進行に必要な情報の収集

プロジェクトに関する部分でも特に重要な部分を担っているので、PMOエキスパートの働きによってプロジェクトの成功率が変わるといえます。

同時に複数のプロジェクトを管理しなければならないこともあるでしょう。
きちんと管理ができていないとプロジェクトによって質や進捗に違いが出てしまうことがありますが、こういったトラブルが起こらないように管理するのもPMOエキスパートの重要な役割です。

ITプロジェクトに関わることが多いため、エンジニアとしての開発経験が求められます。

PMOアドミニストレータ

PMOアドミニストレータとは、PMO業務を効率的に行えるようにサポートするポジションです。
「PMO事務」とも呼ばれ、以下のように事務的な作業を担当することになります。

【PMO事務】

  • プロジェクトに関するデータの収集と共有
  • ドキュメントの作成
  • 予算の管理

プロジェクトマネージャーや関係者と協力する形で業務を行います。
勤務が終わるタイミングでは各チームを巡回し、どこまで業務が進んでいるか調べてまとめるのもPMOアドミニストレータの重要な仕事です。

プロジェクトメンバーの活動全般を支援するポジションともいえます。
そのため、これからPMOコンサルタントを目指していきたいと考えているのであれば、基本的な業務が学べるPMOアドミニストレータから検討してみるのもおすすめです。

PMOマネージャー

PMOマネージャーはPMO組織の責任者であり、PMOを管理する業務全般を担当するポジションです。
基本的には、PMOアドミニストレータから始まり、PMOエキスパートで知識や経験を積んでPMOマネージャーを目指す形になります。

担当する主な業務は、以下のとおりです。

【担当する主な業務】

  • PMOメンバーの教育や指導
  • PMOの組織戦略に関する策定
  • プロジェクトの投資判断や継続判断

非常に重要なポジションであることが分かります。
なお、3つのポジションについて紹介してきましたが、PMOを置いている企業であれば必ずすべてのポジションが設定されているとは限りません。

たとえば、PMOアドミニストレータがPMOエキスパートの業務を兼任するようなこともあります。

PMOコンサルタントが求められる理由

PMOコンサルタントは、さまざまな理由から多くの企業において必要な存在です。
特に以下の理由がPMOコンサルタントの必要性を高めています。

【PMOコンサルタントの必要性】

  • 業務の負担を減らすため
  • プロジェクトを成功に導くため

それぞれ見ていきましょう。

業務の負担を減らすため

PMOコンサルタントはPMをサポートする存在です。
PMは非常に業務負担が重いポジションであり、特に複数のプロジェクトを抱えていたり、大きなプロジェクトを担当したりする場合はかなりの負担になります。

PMは経営における意思決定を行う役割がありますが、通常業務が忙しすぎて意思決定に十分な時間を割けなくなることもあるでしょう。
このような状況では問題があるため、PMOコンサルタントの支援が必要です。

近年は多くの企業で人手不足問題を抱えていることに加え、PMが担当することになる業務は専門性が高く、優秀なPMに育て上げるためにはどうしても時間がかかってしまいます。
その一方でITシステム開発に関する大規模なプロジェクトは増えてきました。

そのため、企業によってはPMがいなければ成り立たないような状況も珍しくありません。
PMOコンサルタントは業務量が多かったり、十分に育成されていなかったりするPMを支えるためにも欠かせない仕事です。

プロジェクトを成功に導くため

PMOコンサルタントは、PMを支え、プロジェクトを成功へ導く役割を持っています。
これは、プロジェクトの成功率とも深く関わり合いがあるものです。

たとえば、情報システムを開発して導入するプロジェクトの成功率は高くありません。
専門誌である日経コンピュータによると、情報システム導入プロジェクトの成功率は以下のとおりです。

【情報システム導入プロジェクトの成功率】

  • 2003年9月の調査:26.7%
  • 2008年8~9月の調査:31.1%
  • 2017年12月~2018年1月の調査:52.8%

成功率は徐々に高まってきているものの、それでも半数ほどは失敗していることになります。
また、失敗したケースを見てみると、その理由の中でも多いのが「要件定義が不十分」であったためでした。(※)

要件定義とは、プロジェクトに関する指針を決めることをいいます。
PMだけでは苦戦してしまうことがありますが、PMOコンサルタントの支援が加わることにより、要件定義が不十分であるという失敗を避けやすくなるでしょう。
これによりプロジェクトを成功に導きやすくなります。

(※)参考:日経ビジネス:プロジェクト失敗の理由、15年前から変わらず

PMOコンサルタントのメリット

PMOコンサルタントとして働く場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
代表的なメリットとして、以下が挙げられます。

【メリット】

  • 将来性がある
  • 高収入が期待できる
  • 実力があればフリーランスとして働ける

PMOコンサルタントは、多くの企業において求められる存在であり、高いニーズがあります。
多くの企業では働き手が不足している関係もあり効率的に業務を進めていかなければならず、そのためにはPMOコンサルタントの働きが重要です。

今後もニーズは高いまま推移していくと予想できるので、将来性があります。
需要が高まっていることから高収入も期待できるのは大きなメリットです。

また、PMOコンサルタントとしての実力をつけることで、フリーランスとして独立することもできます。
独立できた場合はさらなる高収入も期待できるので、興味のある方はPMOコンサルタントとして働くことについて検討してみてはいかがでしょうか。

PMOコンサルタントのデメリット

魅力的なPMOコンサルタントの仕事ではありますが、デメリットも存在します。
以下のデメリットを確認し、自分に向いているか判断していきましょう。

【デメリット】

  • 激務になることがある
  • 専門性が高く難しい
  • 状況によっては雑用が多くなる

担当するプロジェクトによっては、激務になってしまうことがあります。
自分が担当している業務自体はそれほど忙しくなかったとしても、他のチームメンバーが業務に追われているような場合はサポートしていかなければなりません。

また、PMOコンサルタントはプロジェクトを成功に導くためのサポートをすることになるわけですが、そのためには非常に専門性の高い知識が必要です。
特にまだ経験が浅いうちは勉強すべき内容も多く、十分な学習時間の確保が求められます。

それから、PMOコンサルタントはプロジェクトを成功に導くために重要な働きをする存在ではありますが、プロジェクトが順調に進んでいるときはそれほど重宝されません。
どちらかというと裏方に回って雑用などを担当することが増えます。
このことに対し、自身が学んできた知識や経験を生かせず「仕事がつまらない」と感じてしまう方もいるようです。

もちろん、プロジェクトが順調に進むのは良いことなので、雑用が多くなってしまったとしても日々の業務の中でやりがいを見つけていきましょう。

PMOコンサルタントがすべきこと

PMOコンサルタントは、主にどのような業務を担当することになるのでしょうか。
仕事としてPMOコンサルタントを目指している方は、よく確認しておきましょう。

【主な担当業務】

  • プロジェクトの管理・進行
  • プロジェクトの品質の向上
  • 経営戦略の立案
  • コミュニケーションの促進
  • ノウハウの共有

どれも非常に重要なことです。それぞれ具体的な内容を解説していきます。

プロジェクトの管理・進行

プロジェクトを総合的に管理していくのは、PMOコンサルタントの役割です。
円滑にプロジェクトを進行させていくためにPMを支えます。

また、プロジェクトを進行中に考えられるリスクを早期発見し、解決することも重要です。
さまざまな立場の人と連携をとりながら進めていくことになります。

プロジェクトの品質の向上

多くの企業は、プロジェクトの品質を向上させる目的でPMOコンサルタントを導入しています。
特にスピーディーに対応しなければならないプロジェクトでは、品質に加え、効率化も課題です。
PMは日々の業務に追われることが多いので、品質向上のためPMOコンサルタントの活躍が欠かせません。

経営戦略の立案

専門家としての視点からこれまで積み重ねてきた知識や経験を活かし、プロジェクトの価値を最大化するため経営戦略を提案するのもPMOコンサルタントの仕事です。

なかでもコストマネジメントは特に重視されます。
プロジェクトの費用対効果を高めることは、ビジネス価値を高めることにもつながります。

コミュニケーションの促進

PMOコンサルタントは、PMやプロジェクトチームのメンバーとコミュニケーションをとりながら日々の業務を進めていくことになります。
プロジェクト内で正しくコミュニケーションが取れていないと総合的なプロジェクトの進行に影響してしまうこともあるため、コミュニケーションの促進が必要です。

ノウハウの共有

PMOコンサルタントとして働いていくうちに、さまざまな成功事例や失敗事例といったノウハウが蓄積されていきます。
これは、そのプロジェクト限りのものにするのではなく、各プロジェクトに共有していくようにしましょう。
こうすることで、プロジェクト全体の効率化や、品質の向上が期待できます。

評価されるPMOコンサルタントの特徴

どのようなPMOコンサルタントになれると評価につながりやすいのでしょうか。
以下のようなことが挙げられます。

【PMOコンサルタントへの評価】

  • 当事者意識を持って取り組める
  • PMの意見が正しいか見極められる
  • PMと適切なコミュニケーションが取れる

特に重要なのが、当事者意識を持ってプロジェクトに取り組むということです。
PMはプロジェクトの責任を持つ立場ということもあり、自社の意向や事情といったものを詳しく理解していなければなりません。
そのため基本的に社内の人間が担当することになります。

一方で、一般的にPMOコンサルタントは外部人材であり、社外の専門家としての立ち位置です。
そのため、社内のしがらみにとらわれることなく第三者視点で助言ができる特徴を持つものの、社内メンバーとの間に壁ができてしまうこともあります。
なかなか受け入れてもらえなかったり、専門家として意見しても反発されてしまったりすることもあるでしょう。

このような理由もあり、少し離れたところから裏方に徹してしまうPMOコンサルタントも少なくありません。
ですが、優秀なPMOコンサルタントは自身がしっかり当事者意識を持ち、メンバーの1人として取り組んでいます。

また、PMOコンサルタントはPMをサポートする立場ではありますが、PMの決定が必ずしも正しいとは限りません。
そのため、PMから求められる業務だけを行うのではなく、状況やPMの意見を正しく見極めて取り組んでいくことが重要です。

そのためには、PMと適切なコミュニケーションをとることも求められます。
確かに行動の基盤となるのはPMによる方針です。
しかし、他のメンバーとコミュニケーションをとり、意見を聞きながらその後のステップに反映させられる人が優れたPMOコンサルタントといえます。

PMOコンサルタントに求められるスキル

PMOコンサルタントとして仕事を受ける場合、必須ともいえるスキルがいくつかあります。
代表的なのは、以下の6つです。

【必須スキル6つ】

  • 専門的なスキル・知識
  • コミュニケーションスキル
  • 分析力
  • プロジェクトマネジメントの知識
  • リーダーシップ
  • リスク管理

それぞれ解説します。

専門的なスキル・知識

PMOコンサルタントとして働く以上、専門的なスキルと知識は欠かせません。
働き始めて間もないタイミングではなかなか学びきれないこともありますが、プロとして対応する以上、一日でも早く必要なスキル・知識が得られるように取り組んでいきましょう。

たとえば、以下のようなことに関するスキル・知識が求められます。

【スキル・知識】

  • ITトレンドに関する知見
  • パソコンスキル
  • システム開発の経験

PMOコンサルタントは主にIT業界と関連していることもあり、ITトレンドに関する知見は必須です。
クライアントのプロジェクトの内容を的確に理解して支援していくためにも深い知識を得ておかなければなりません。

たとえば、セキュリティに関することや近年のDXの傾向、クラウドに関することなど、多くの知識が求められることになります。

また、パソコンスキルも必須といえるでしょう。これは、業務の中でパソコンを使う機会が多いためです。
エクセルやワード、パワーポイントなどに関する基本的な知識だけではなく、プロジェクト管理ツールなどに関する知識も身につけておかなければなりません。

便利なツールを活用することによって業務負担も抑えられるようになるので、自分のためにも必要な知識といえるでしょう。

システム開発の経験は必須ではありませんが、知識としては求められるケースが多く見られます。
実際にシステム開発をした経験があれば、開発現場で抱えやすい課題やトラブルを理解しやすくなるはずです。
そのため、的外れなアドバイスをしてしまうリスクも少なくなります。

また、システム開発に関連する知識が全くないとPMやエンジニアとうまくコミュニケーションが取れないこともあります。
過去にシステム開発プロジェクトでチームリーダー以上のポジションを務めた経験がある方だと、転職活動などにおいても強いといえるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルアップは、以下のような理由から必要です。

【コミュニケーションスキルが必要な理由】

  • 適切な情報共有のため
  • プロジェクト内の意見を理解するため
  • メンバーやPMと意見のすり合わせを行うため

いずれもプロジェクトを成功に導くために欠かせないものです。
PMOコンサルタントは、PMや企業の経営層、チームメンバーなど、さまざまな立場の人とコミュニケーションをとらなければなりません。
いくらPMOコンサルタントとして求められる知識や経験が優れていたとしても、コミュニケーションスキルが不足していると現場がうまく回らなくなってしまうこともあります。

コミュニケーションスキルに問題があると感じているのであれば、対策をとっていきましょう。
周囲の人と話をする機会を増やしたり、相手の話をしっかり聞くようにしたりするだけでもコミュニケーションスキルは磨かれていきます。

分析力

PMOコンサルタントが支援するプロジェクトは複雑な状況になることもありますが、それらをしっかりと分析し、必要とされる解決策を提案していかなければなりません。
データやリスクに関する分析・評価に関する知識が必要です。

たとえば、プロジェクトに遅延が発生している場合、その原因を早急に分析できなければリスケジュールをしなければならない状況になることも考えられます。
遅延につながる恐れのあるリスクやトラブルをあらかじめ分析しておき、防げるようになるのが理想です。

プロジェクトマネジメントの知識

PMOコンサルタントはプロジェクトマネジメントを支援する仕事ということもあり、プロジェクトマネジメントの仕事を理解しておかなければなりません。
プロジェクトマネジメントとして働いた経験があれば活かせます。

リーダーシップ

プロジェクトチームをまとめる存在として、リーダーシップが求められます。
全体像を把握しながらまとめていく力が必要です。強引に引っ張っていくだけではメンバーがついてきてくれないので、ついていきたいと思わせる理論性や誠実さも身につけていきましょう。

リスク管理

どのようなリスクが想定されるのか早い段階で洗い出し、メンバーと共有する必要があります。
考えられるリスクに優先順位をつけて対応していきましょう。

また、想定されるリスクへの対応策もあらかじめ準備しておかなければなりません。

PMOコンサルタントは稼げるの?

PMOコンサルタントの仕事に興味を持ったときに、気になるのが収入に関することではないでしょうか。
専門性が高く重要な業務を行うことになるため、業務内容と収入が釣り合わないようだと困ります。

【専門性が高く重要な業務】

  • 企業に所属しているPMOコンサルタントの平均年収
  • フリーランスのPMOコンサルタントの平均年収

ここでは気になる上記2つのポイントを解説していきます。

企業に所属しているPMOコンサルタントの平均年収

将来的にはフリーランスを目指すとしても、まずは企業に所属してPMOコンサルタントとしての腕を磨いていくことになります。
基本的に、PMOコンサルタントは高収入が期待できる業種です。

会社員として働く場合は、報酬が給与として支払われることになります。
会社員として働く場合であっても、400万円~800万円程度の年収が期待できます。
あくまでこれは目安ではありますが、実力のあるPMOコンサルタントになると、会社員であっても年収が1,000万円を超えるケースも珍しくありません。

特に外資系や、数百~数億円に達する大規模なプロジェクトを手がけるようなSIer企業に就職できた場合は、かなりの高収入が期待できるでしょう。

PMOコンサルタントは需要に対して供給が追いついていません。
そのため、現在働いている企業は報酬面での条件が悪いと感じているのであれば、転職を検討してみるのも一つの方法です。

関連記事:会社に在籍してても大丈夫!副業としてのフリーコンサルの働き方と低稼働案件の魅力

フリーランスのPMOコンサルタントの平均年収

フリーランスのPMOコンサルタントになった場合、600万円~1,000万円程度が平均年収です。
月額報酬のボリュームゾーンは100万円~130万円程度となっています。

任される案件によって年収は大きく変わってくることになりますが、会社員として働く以上に年収1,000万円超えを目指しやすくなるでしょう。

注意点として、稼げるフリーランスになるためには、実力を伴っていなければなりません。
実力によってはフリーランスとして働き始めたあとに収入がなかなか安定しないことも考えられます。

ただ、IT人材が不足していることに加え、今後さらにPMOコンサルタントの需要は高まっていくことが予想されている状況です。
一定のスキルや経験を身につければフリーランスとして仕事に困ることはないでしょう。

PMOコンサルタントが取得しておくとよい資格

PMOコンサルタントに資格は必須ではありませんが、取得しておくと評価につながる資格もあります。

【高評価の資格】

  • PMOスペシャリスト認定資格
  • プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格

これら2つを取得することでPMOコンサルタントとしての力を証明できるので、新規クライアントの獲得や、独立した際などにも役立つでしょう。
それぞれどのような資格なのか解説します。

PMOスペシャリスト認定資格

一般社団法人日本PMO協会が主催する資格です。
取得することでPMOの現場で必要となる基本的な知識を有していることが証明されます。

映像型eラーニングとオンライン試験が実施され、オンライン完結するのも嬉しいポイントです。
★、★★、★★★の3つのレベルに分かれていますが、★★★は現在策定中の段階となっています。

PMOスペシャリスト(★)認定資格

試験日 随時
受験資格 ・一般社団法人日本 PMO協会または他団体のプロジェクトマネジメント関連資格を有している
・指定のNPMO認定教材「PMO-S(★)講座」での学習を修了している
初回受験料金 個人会員9,900円(税込)、一般14,300円(税込)
(※)別途教材料金が発生
試験問題数/試験時間 50問/90分
合格基準 正解率80%以上

PMOスペシャリスト(★★)認定資格

試験日 随時
受験資格 ・指定のNPMO認定教材「PMO-S(★★)講座」での学習を修了している
・一般社団法人日本 PMO協会のPMOスペシャリスト(★)認定を有している
初回受験料金 個人会員11,000円(税込)、一般16,500円(税込)
(※)別途教材料金が発生
試験問題数/試験時間 20問/120分
合格基準 100点満点中70点以上

合格率はPMOスペシャリスト(★★)のみ公表されており、2024年10月末時点では43%です。
難易度についてはPMOスペシャリスト(★)でもプロジェクトマネジメント関連資格が必要であることから、十分学んでおかなければ難易度は高いと予想できます。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格

同じく一般社団法人日本PMO協会が主催する資格です。
取得することで現場管理に必要となるプロジェクトマネジメントの基本的な知識や、スキルを持っていることが証明されます。

そのため、PMOコンサルタントを目指すにあたり、まずは足場となるような資格を取得したいと考えている方に向いているでしょう。

試験日 随時
受験資格 ・指定のNPMO認定教材(eラーニング)での学習を修了している
初回受験料金 個人会員9,900円(税込)、一般14,300円(税込)
(※)別途教材料金が発生
試験時間 2時間
合格基準 正解率75%以上

合格率は公表されていません。

フリーランスのPMOコンサルタントが案件を獲得するには

フリーランスのPMOコンサルタントとして活躍していきたいと考えているのであれば、案件を獲得しなければなりません。
継続して案件を獲得していくことが収入を安定させるためにも重要です。

Re:neWは、フリーコンサルタントのための案件紹介・マッチングサービスを提供しています。
クライアント様は大手企業が中心であるため、案件獲得を目指してコンサルタントとして活動している方はぜひご利用ください。

以下のような強みがあります。

【フリーコンサルタントのための案件紹介の強み】

  • 新規事業開発に特化してマッチングできる
  • メーカー系のほか、IT系企業など、さまざまな業者のクライアントを紹介可能
  • スキル向上に活用可能な学習コンテンツ(有料)を利用できる

案件を獲得するといっても、自身が経験してきた業界や業種と全く関連のない案件だと苦戦してしまう可能性もあります。
Re:neWではプロが相談に対応しており、これまでの新規事業開発の経験に合わせて、最適な案件を紹介しているので、自信を持って取り組んでいけるでしょう。アフターフォロー体制も整えています。

【まとめ】PMOコンサルタントはPMを支える大切な業務

今回は、PMOコンサルタントとは何かについて解説しました。
仕事としてPMOコンサルタントに興味を持っている方は、概要や、押さえておきたいポイントについてご理解いただけたかと思います。

PMOコンサルタントはプロジェクトのPMを支え、プロジェクトが成功するように導く重要な役割を果たす存在です。
今後はさらにニーズも高まっていくと考えられるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

Re:neWでは、フリーコンサルタントと大手企業様とのマッチングサービスを提供しています。
顧客獲得がなかなかうまくいかず困っている方や、料金交渉などに悩んでいる方はぜひご相談ください。

この記事を執筆した人

  • 長尾 浩平

    新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。
    東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。
    2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。

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