ポストコンサルキャリア|2026.06.28
退職後の顧問契約という選択|古巣・他社との進め方と報酬相場【2026】
長年勤めた会社を離れたあと、培ってきた専門知を雇用ではない形で活かせないか。退職を控えた管理職や、ファーム・大企業のOB予備軍が一...
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ポストコンサルキャリア
2026.06.25
成果が出るまで2〜5年かかるのに、社内では今期の数字で評価される。撤退の判断を迫られ、ロールモデルになるキャリアパスも見当たらない。新規事業の担当が抱えるつらさは、本人の力量というより構造から来ています。
ただ、そのつらさを越えた先には道が開けてもいます。独立フリーコンサル化(月単価100〜250万円)、スタートアップのCXO転身など、複数の脱出経路が見えてくる。事業をゼロから動かした経験は、社外ではむしろ希少だからです。
NewAceは新規事業に特化したフリーコンサル案件の紹介エージェントとして、100件超の支援に関わってきました。担当者からの独立支援も扱ってきた立場で、つらさの正体と抜け道を見ていきます。
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それでは、本章をチェックください。
目次
「新規事業 つらい」「新規事業 やめたい」「自分は向いてないのでは」。こう検索してたどり着く方の多くは、成果が出ない原因を自分の力不足に求めて消耗しています。ただ、つらさの正体を分解すると、その大半は個人の能力ではなく仕事の構造から来ているとわかります。
成果が出るまで数年かかるのに評価は今期の数字、撤退の判断は常に頭の上にある、ロールモデルもいない。この条件下で「つらい」と感じるのは、むしろ状況を正しく認識できている証拠ではないだろうか。まずは何がつらさを生んでいるのか、その構造から見ていきます。
新規事業はPMF(プロダクトマーケットフィット)の達成まで2〜5年かかることが多い領域です。一方、社内の評価は四半期・半期での短期成果が基準になりやすく、ここにミスマッチが生まれます。
| つらさのポイント | 内容 |
|---|---|
| PMF達成までの期間 | 2〜5年(業界・領域による) |
| 社内評価サイクル | 四半期・半期 |
| ギャップ | 短期成果が出ないまま長期戦になる |
このギャップが、メンタル負荷の大きな原因になりやすいといえます。
新規事業は、既存事業のリソース(人材・予算・顧客基盤)を活用するケースが多く、既存事業部門との利害調整が発生します。
| 調整の難しさ | 内容 |
|---|---|
| リソース配分 | 既存事業の人材・予算を新規事業へ |
| 顧客への影響 | 既存顧客への新規サービス提案 |
| カニバリゼーション | 既存事業との競合関係 |
| 評価制度 | 既存事業優先の評価制度 |
既存事業部門の理解と協力をどう得るかが、業務を前に進めるうえでの大きな壁になります。
新規事業は、経営層から早期撤退の判断を迫られるプレッシャーを継続的に受けます。
| プレッシャーの内容 | 内容 |
|---|---|
| 月次・四半期の業績報告 | 短期数値での評価 |
| 経営会議での質疑 | 撤退基準への問いかけ |
| 予算継続の判断 | 翌年度予算の継続交渉 |
| 投資回収期間 | 想定回収期間との比較 |
撤退のプレッシャーを受け続けながら、それでも長期目線で事業を育てていく。この両立を求められるのが、新規事業担当のつらいところです。
新規事業ポジションは、社内の昇進ルートが既存事業部門に比べて整っていません。
| キャリアパスの課題 | 内容 |
|---|---|
| 昇進基準の曖昧さ | 評価基準が定型化されていない |
| 次のポジション | 新規事業 部長・事業責任者の枠が少ない |
| 既存事業への戻り | 異動後のポジションが限定的 |
| 経営層昇進 | CSO・事業責任者への昇進ルート未整備 |
事業企画のキャリアパス全体像で、新規事業領域のキャリアパスを整理しています。
新規事業は立ち上げの多くが事業化や黒字化に至らないとされ、成功率は1割前後から数割程度という幅で語られることが多い領域です(事業の定義や測定方法で数値は大きく変わるため、ここでは目安)。成果に至らない案件を重ねるほど、担当者の自己効力感は下がりやすくなります。
| 自己効力感低下の要因 | 内容 |
|---|---|
| 成功確率の低さ | 10〜20%程度 |
| 撤退経験 | 複数の撤退判断を経験 |
| 周囲の認識 | 「失敗した人」と見られるリスク |
| 評価への影響 | 撤退案件が評価に影響 |

複数の新規事業の立ち上げを経験し、成功と失敗のパターンを蓄積していく。これがまず取りやすい対策です。
| 経験蓄積のメリット | 内容 |
|---|---|
| 撤退判断の経験値 | 撤退判断を「失敗」ではなく「学習」と捉える |
| 成功パターンの理解 | 複数案件から成功要因を抽出 |
| メンタル耐性 | 撤退経験のメンタル耐性 |
| 市場価値の向上 | 複数案件経験者の希少性 |
1件目の撤退は精神的にこたえても、2件目・3件目と重ねるうちに「撤退は失敗ではなく学習だ」と腹落ちしてきます。撤退を含めた複数案件の経験そのものが、社外では希少な資産になる点も押さえておきたいところです。
社外のメンターやネットワークを通じて相談できる相手を確保しておくと、メンタル負荷の軽減につながります。
| 社外ネットワーク | 内容 |
|---|---|
| スタートアップ経営者ネットワーク | 同じ立場での悩み共有 |
| VC・アクセラレーターメンター | 第三者視点の助言 |
| 業界カンファレンス参加 | 同業者との交流 |
| 元上司・元同僚との関係維持 | 長期的な相談関係 |
副業を通じて自分の市場価値を測り、独立という選択肢を手元に持っておく。これも有効な対策の一つです。
| 副業を通じた効果 | 内容 |
|---|---|
| 市場価値の客観評価 | 副業単価から自分の市場価値を把握 |
| 独立への選択肢確保 | 本業以外の収入源を確保 |
| 自己効力感の回復 | 副業案件での評価が自信に繋がる |
| 独立準備の段階的進展 | 独立への準備が具体的に進む |
新規事業のコンサル副業の始め方で、新規事業領域の副業案件を整理しています。
短期的な評価に振り回されず、長期のキャリア構築という視点で働き方を組み立てていく方法です。
| 長期視点の動き方 | 内容 |
|---|---|
| 5〜10年スパンでのキャリア設計 | 短期成果より長期的な経験蓄積 |
| 複数の出口戦略 | 独立・転職・CXO転身の選択肢確保 |
| スキル蓄積の優先順位付け | 独立後に活きるスキルを意識した選択 |
| 個人ブランドの構築 | LinkedIn・著書・登壇での発信 |
これらの対策に共通するのは、「今の評価制度の外に、自分の価値を測るものさしを持っておく」という発想です。社内評価だけに依存しなくなると、つらさはかなり軽くなります。そして、そのものさしが固まってくると、次に見えてくるのが社外への具体的な出口です。
新規事業担当者の独立フリーコンサル化は、月単価100〜250万円のレンジが見えてくる経路です。下表のレンジは案件タイプ別の目安で、稼働日数・役割・成果責任の重さによって上下します。
| 独立後の案件タイプ | 月単価レンジ(目安) |
|---|---|
| 新規事業立ち上げ支援 | 100〜180万円 |
| PoC設計・実行支援 | 100〜180万円 |
| グロース戦略支援 | 100〜200万円 |
| 海外展開支援 | 150〜250万円 |
このレンジは肌感覚だけの話ではありません。独立コンサル130人への調査では、月単価の最頻帯が140〜160万円(18.5%)、160万円超も41.5%を占めました〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。新規事業の知見は、こうした単価帯の案件で求められる「事業をゼロから立ち上げた経験」と重なりやすいといえます。独立準備の手順は事業企画から独立する道筋で整理しています。
新規事業担当者にとって、スタートアップのCSO・事業責任者・COOへの転身も狙える道です。撤退判断や利害調整をくぐり抜けた経験は、これらのポジションが求める「不確実な事業を前に進める力」とそのまま重なります。下表の年収は公開求人や転職市場で見られる水準をもとにした目安で、企業ステージや資金調達状況、ストックオプション(SO)の条件で大きく変わります。
| 転身先 | 年収レンジ(目安) |
|---|---|
| スタートアップCSO | 1,500〜2,500万円+ストックオプション |
| スタートアップ事業責任者 | 1,200〜2,000万円+ストックオプション |
| スタートアップCOO | 1,500〜2,500万円+ストックオプション |
独立まで踏み切らずに、他社の新規事業ポジションへ移る道もあります。環境を変えつつ年収アップをねらえるのが利点で、今の会社で評価されにくいと感じている層には入りやすい選択肢でしょう。下表のアップ率は転職市場で見られる幅をもとにした目安で、現職の年収水準や転職先のステージによって変わります。
| 転職前職位 | 年収アップ率(目安) |
|---|---|
| 新規事業 担当者 | 10〜45% |
| 新規事業 マネージャー | 15〜40% |
| 新規事業 部長・事業責任者 | 10〜45% |
転職経路の詳細は事業企画転職の現実で整理しています。

NewAceは新規事業に特化したフリーコンサル案件を扱う立場で、これまで数多くのプロジェクト支援に関わってきました。その範囲で見ると、事業会社の新規事業担当から独立・転身に踏み出す人は一定の割合を占めます。独立後の月単価は案件の難易度や役割で幅が出ますが、新規事業をゼロから動かした経験は単価形成で評価されやすい傾向があります。乗り越えた人に共通して効いているのは、複数案件の経験蓄積と、副業を通じた市場価値の測定です。
独立後の収入については、独立コンサル130人への調査でも独立後に収入が増えた人が83.1%と多数を占めました〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。
新規事業担当者のつらさは、PMF達成まで時間がかかる構造・短期評価圧力・既存事業部門との調整・撤退判断のプレッシャー・キャリアパス未整備の主要要因に集約されます。これらのつらさを乗り越える対策は、複数案件の経験蓄積・社外メンターの確保・副業を通じた市場価値測定・独立への発展経路の準備など。長期的な視点でキャリア設計を進める動き方が、つらさを乗り越える基盤になります。
「新規事業担当者のつらさは、コンサルファームと事業会社の双方で新規事業に関わってきた立場として、実感を持って共感できる領域です。これまでの支援で見てきた範囲では、つらさを乗り越えた方ほど独立後の単価が伸びやすく、新規事業をゼロから動かした経験は単価形成の大きな強みになります。短期の評価ではなく、長期のキャリア構築という視点で働き方を組み立てる。その判断が、新規事業担当者としての価値をいちばん大きく伸ばしてくれるのではないでしょうか。」
PMF達成前の3〜5年目に、つらさのピークが発生するケースが多くなります。事業の方向性が定まらず、撤退判断のプレッシャーが最も強い段階。社内評価が下がりやすい時期でもあります。
新規事業特有のつらさを、新規事業経験のない家族・友人に理解してもらうのは難しい構造があります。だからこそ、社外のメンターや同業者ネットワークで相談できる場を持っておくことが、メンタル負荷を軽くする助けになります。
新規事業担当者は、長期間のプレッシャー継続でメンタル不調を抱えるリスクがあります。早めに社外メンターやネットワークで相談できる相手を持つこと、副業で選択肢を広げておくこと、そして必要に応じて専門家に相談することが対策になります。
複数案件の経験を「失敗」ではなく「学習」と捉える視点、長期的なキャリア構築の視点、社外ネットワークの活用、副業で市場価値を測ること。こうした行動をとれる人ほど、つらさを乗り越えやすい傾向があります。
独立後は、案件選択の自由度・時間配分の自由度が増し、本業の組織内部のプレッシャーから解放される構造があります。一方、案件供給の不安定性・税務処理の自己責任など、新たなつらさも発生します。
新規事業を経営の優先順位の上位に置く企業、長期視点の評価制度を持つ企業、担当者のキャリアパスが整っている企業を選ぶことが、つらさを抑える近道になります。一般には、情報通信業・商社・大手製造業の一部など、新規事業に継続的に投資し撤退基準も明確な企業のほうが、担当者の負荷は相対的に軽い傾向があります。求人票だけでなく、過去の新規事業がどう扱われてきたかを面接で確認しておくと、ミスマッチを避けやすくなります。
複数案件の経験蓄積、社外メンターの確保、長期的なキャリア設計を組み合わせて、社内でのキャリア継続を目指す道です。
副業からゆるやかに移行し、独立フリーコンサル化(月単価100〜250万円)を目指す道です。
スタートアップでCSO・事業責任者・COOへの転身を目指す道です。
他社の新規事業ポジションへ転職し、年収アップと環境の変化をねらう道です。
どの道を選ぶにせよ、共通するのは「新規事業をゼロから動かした経験は社外で評価される」という事実です。つらさの渦中にいるうちは見えにくいかもしれませんが、その経験はキャリアの選択肢を確実に広げています。
独立という出口を具体的に検討したい方は、新規事業に特化した案件でどのくらいの単価・働き方が見込めるか、NewAceの面談で相談できます。
→ 新規事業担当者からの独立を月100〜250万円レンジの案件でサポート|NewAceに相談する
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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