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ITコンサルタントが独立するメリット・デメリットとは?収入も確認

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2025.04.16
ITコンサルタントとして独立すると、どんなメリットがある?デメリットは?
上を目指すため、独立を検討しているITコンサルタントの方もいるのではないでしょうか。
ただ、期待だけではなく不安もありますよね。
まずは独立に関して重要なポイントを押さえておくことが欠かせません。
今回は、ITコンサルタントの独立に関して理解しておきたいポイントを解説します!
この記事で分かること!
- ITコンサルタントとして独立するメリット・デメリット
- 独立後に期待できる収入
- 独立に向けた準備
目次
フリーのITコンサルタントの将来性
ITコンサルタントとして独立しようと考えた際、気になるのが将来性に関することです。
思い切って独立しても将来性がなければ困ってしまいます。
ですが、フリーのITコンサルタントは以下のような理由から将来性のある仕事といえます。
【ITコンサルタントは将来性のある仕事な理由】
- 多くの企業でDXを推進する人材が不足している
- 不足するDX推進人材をフリーのITコンサルタントとの契約によって補っている
- 今後はさらに企業のDX化が進むと考えられている
企業のDX化が進んでいけば、ますますDX推進人材は不足していくでしょう。
新規にDX推進人材を採用したり育てたりするのが難しい場合、社外の人材と契約することで対応しなければなりません。
こういったときにフリーのITコンサルタントが選ばれることも多くあります。
「独立した後に食べていけるのか」といった不安を抱えている方も多くいますが、将来性の明るい仕事です。
もちろん、求められる存在になるためには、ITコンサルタントとして実力を身につけていかなければなりません。
ITコンサルタントが独立するメリット
会社に勤めるのではなく、独立することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
主に以下の4つが挙げられます。
【メリット】
- 手取り収入が増える
- 自由な働き方を選べる
- 価格交渉ができる
- 専門知識を学びながら稼ぐことができる
いずれも会社員のITコンサルタントとして働いている場合は難しいことです。
独立した場合のメリットについて詳しく見ていきましょう。
手取り収入が増える
評価されるITコンサルタントになれれば、会社員として働いていた時代と比較して大幅に手取り収入が増えることが期待できます。
会社員として働く場合は、給与として報酬を受け取る形です。クライアントから支払われている報酬がすべて自分の元に入ってくるわけではありません。
他の社員と比べて貢献していたとしても必ずしもそれが反映されるわけではなく、不満を感じてしまうこともあるはずです。
ですが、独立すれば給与ではなく報酬としてすべて受け取れるので、高収入が期待できるようになるでしょう。
努力した分だけ結果にもつながりやすくなります。
特に、現在勤めている会社の給与に不満を抱えている方は、独立を検討してみてはいかがでしょうか。
自由な働き方を選べる
働き方の自由度が増すのも、ITコンサルタントとして独立する大きなメリットです。たとえば、会社に勤める場合、自由に案件を選ぶことはできません。
興味のないことや、望まない領域でも会社から指示されれば従う必要があります。
一方、独立してフリーのITコンサルタントになると、以下のように自由度が高まります。
【ITコンサルタントの自由度】
- 案件を好きに選べる
- 働く時間や場所が限定されない
- 自分のペースで仕事を進められる
もちろん、クライアントがいる以上、何もかも自由にできるわけではありません。
時間や場所に関しては指定があるケースもみられます。
ただし、そのことを考慮しても会社員として働くのと比較して自由な働き方を選べるでしょう。
価格交渉ができる
独立したあとは自身でクライアントとやりとりをしていくことになるので、その中で価格交渉も可能になります。
会社員として働く場合は、割に合わないと感じる仕事を任せられることもあるでしょう。
それでもなかなか価格交渉はできません。
独立したあとは、常識の範囲内で価格交渉ができるので、価格交渉術を身につけることにより不利な条件で契約を迫られることも防げます。
専門知識を学びながら稼ぐことができる
独立することにより、専門知識を学びながら稼げる機会が増えます。
これは、以下のような理由によるものです。
【専門知識を学びながら稼ぐ】
- 自身で対応する業務が増える
- 時間の使い方を調整できる
- 経費として計上できる部分が増える
会社員として働いていたときは他の担当者が行っていた業務も、独立後は自ら行っていくことになります。
これにより、これまで触れてこなかった業務に関する理解も深められるでしょう。
また、たとえば日中は案件に対応し、夜は関連情報の収集など、自身で時間の使い方を調整できるのも大きな特徴です。
専門知識を学ぶ時間も作れるでしょう。
それから、会社員として働いている場合は、一定の条件を満たさなければ認められないオンライン講座や資格取得に関する費用を経費にできます。
このように、さまざまな理由から、専門知識を学びながら稼ぎやすくなるはずです。
ITコンサルタントが独立するデメリット
ITコンサルタントとして独立する場合、注意しておかなければならないデメリットも存在します。
【デメリット】
- 収入が不安定になる
- 自己管理の徹底が必要
- 会社の後ろ盾がない
- 社会的信用が低くなる
以下の4点はよく確認しておきましょう。押さえておきたいポイントを解説します。
収入が不安定になる
特に独立して間もない頃の時期は、なかなかクライアントと契約ができず、収入が不安定になることがあります。
独立してある程度落ち着いてからも、突然大手のクライアントが倒産するなどのトラブルが発生すれば、一気に収入が少なくなってしまうこともあるでしょう。
独立を検討しているのであれば、あらかじめ収入が不安定になることを想定し、何かあったときのためにも十分な資金を確保しておくことがあります。
税金や社会保険料の支払いなどもあるので、生活費だけ確保できれば良いとはいえません。
自己管理の徹底が必要
独立した後は、以下のような理由から徹底した自己管理が求められます。
【徹底した自己管理】
- 同僚や上司の支援を受けられない
- 自身でプロジェクトや時間の管理を行う必要がある
- 時間の自由度が高いからこそ自己規律が求められる
会社員として働く場合は、行うべき業務内容が明確になっています。
一方で、独立した後は細かい部分まで自身で考えてスケジュール調整をしながら取り組んでいかなければなりません。
自己管理が徹底できていないと、業務上のトラブルにつながる恐れもあるため、注意しておかなければなりません。
特にサボり癖のある方は要注意です。
会社の後ろ盾がない
独立して働く以上、自分自身をブランドとして売り込んでいかなければなりません。
会社の後ろ盾がなくなるので、会社員として働いていた頃と比較すると信頼されにくくなることもあります。
結果として、交渉において不利になってしまうこともあるでしょう。
【会社の後ろ盾がない場合】
- 足元を見られてしまう
- 立場が弱くなる
- 要望を聞き入れてもらえない
上記のようなトラブルも考えられます。
もちろん、会社の後ろ盾がないからといって極端に不利になるような内容で契約を結ぶ必要はありません。
違法な要求に応じてしまうと「安く契約できるコンサルタント」「無理な条件を提示しても対応してくれるコンサルタント」と思われてしまう恐れもあります。
社会的信用が低くなる
会社に勤めている会社員と比較すると、フリーランスとして独立した後は社会的信用が弱くなります。
このことで、以下のような問題が起こってしまうケースも少なくありません。
【社会的信用が低くなるケース】
- 信用力が低く、事務所開設のための物件を借りられない
- 銀行からの融資が受けられない
独立するにあたり必要な資金を自己資金で賄えない場合は、銀行からの融資を検討することになるでしょう。
しかし、独立したばかりでは銀行の審査に通りにくくなり、融資が受けられないことも考えられます。
社会的信用が得られるようになるまでには、フリーランスとしてある程度の実績や経験を積んでいかなければなりません。
フリーのITコンサルタントの収入例
フリーのITコンサルタントになる場合、どの程度の収入が期待できるのでしょうか。
公的なデータは発表されていませんが、報酬水準は月単価で見ると50万円~200万円程度が相場となっています。
そのため、年収にして600万円~2,400万円程度の収入になることが期待できるでしょう。
かなりの幅がありますが、担当する案件の分野によっても変わってきます。
中には、エージェントサービスを活用することで、それまでと比較して大幅に単価が上がったケースもあるようです。
独立したばかりは足元を見られやすいので、不利な条件で契約を求められてしまうこともあるでしょう。
しかし、案件ごとの単価などを比較しながら適正な金額で契約をしていかなければ、独立してもなかなか年収が上がらないことも考えられます。
2,000万円以上の年収を目指す場合は専門的なスキルが必要とされているので、独立した後も継続してスキルを磨いていきましょう。
フリーのITコンサルタントの種類
ITコンサルタントとして独立する場合、まずは自身がどのような分野のコンサルタントになるのか明確にしておく必要があります。
代表的な種類は以下の7つです。
【代表的な種類7つ】
- PM・PMOコンサルタント
- ERPコンサルタント
- RPAコンサルタント
- DX推進コンサルタント
- IT組織・人事コンサルタント
- クラウドコンサルタント
- セキュリティコンサルタント
自分にはどれが合っているか分からないと悩んでいる方のため、それぞれの概要や特徴を解説します。
PM・PMOコンサルタント
PMとはプロジェクトマネージャーのことであり、プロジェクト全体のリーダーともいえる存在です。
また、PMOはプロジェクトマネジメントオフィスのことで、主にPMのサポートを行うことになります。
それぞれがチームメンバーとも協力しながら、プロジェクトの管理や問題解決に取り組んでいきます。
プロジェクトの進行やスケジュール、リソース、リスクなどさまざまな管理が求められるので、幅広い知識が必要です。
ERPコンサルタント
SAPやMicrosoft Dynamicsといった企業資源計画システムの導入に関する支援を行うコンサルタントです。
システムの選定や導入、カスタマイズ、運用支援をといったものを総合的に行うことになります。
ERPシステムに関連した知識が必要です。
RPAコンサルタント
生産性の向上を支援することを目的として、従来は人の手で行っていた業務をAIなどで自動化する業務を担当します。
たとえば、定型作業を自動化するだけでも業務効率は大幅に向上するでしょう。
RPAツールの選定や導入、設計、運用支援を行うのもRPAコンサルタントの仕事です。
DX推進コンサルタント
デジタル技術を用いて業務やビジネスモデルの変革を目指すDX(デジタル・トランスフォーメーション)に関連する仕事です。
クライアントのデジタル化推進のために、各種デジタル技術を活用して業務改善や新規ビジネスに関するサポートを行います。
AIや機械学習に関する深い知識が必要です。
IT組織・人事コンサルタント
IT組織に関するコンサルタントではIT部門を整備し、業務の最適化を図ります。
人事コンサルタントは、IT部門に関する人材管理のほか、採用、育成、評価などを行う仕事です。
企業が抱えている人事の課題を分析することにより、解決や改善を図ります。
クラウドコンサルタント
新たにクラウドを導入しようとしているクライアントを、総合的にサポートする仕事です。
クラウドを用いた戦略や企画のほか、導入・運用管理に関するアドバイスやサポートを重視します。
単純にクラウドに関することだけではなく、企業のニーズに合ったクラウド戦略の策定・支援が必要です。
セキュリティコンサルタント
セキュリティに関する専門家として、クライアントの情報システムをさまざまな脅威から守るために必要なセキュリティ対策を実施する仕事です。
クライアントが抱えている課題を調査し、適切な対策を提案していきます。
近年は機密保持に力を入れる企業が増えていることから、ニーズも高まっている職業です。
ITコンサルタントが独立する前に準備すべきこと
ITコンサルタントとして独立する際は、あらかじめ準備しておかなければならないことがいくつかあります。
【ITコンサルタントとして独立する際の準備】
- ステップ①会社に所属して実績を積む
- ステップ②実績・スキルの棚卸しをする
- ステップ③人脈を作る
- ステップ④副業から始めて案件を獲得していく
それぞれのステップを見ていきましょう。
ステップ①会社に所属して実績を積む
全くの未経験の状態で独立しても、なかなかクライアントは見つかりません。
そのため、まずは会社に所属して実績を積むことが重要です。
できれば、自分が将来中心的に行っていきたい分野を中心に実績を積んでいくと良いでしょう。
【将来に役立つ実績】
- 小さな実績をコツコツ積む
- 難易度が高くても知名度の高い案件に取り組む
上記のどちらも重要です。
ステップ②実績・スキルの棚卸しをする
ある程度実績を積んだ後は、これまで積み重ねてきた実績とスキルを棚卸ししましょう。
そうすることで、自分の得意分野や強みとする部分が見えてきます。
独立した後は、ライバルと差をつけることができる部分をしっかりアピールしていかなければなりません。
棚卸しをした際に不足しているスキルや要素があれば、補っていきましょう。
ステップ③人脈を作る
独立後、成功していくためには人脈が欠かせません。
人脈は短期間で構築できるものではないので、会社に勤めて経験を積んでいる段階から少しずつ構築していくことが求められます。
同僚や上司と良好な関係を築いておくのはもちろんのこと、クライアントとの関係も築いておきましょう。
ステップ④副業から始めて案件を獲得していく
今の仕事を辞めて独立するのは、非常に勇気のいることです。
実際に独立したところ、想定していた以上に案件の獲得が難しく、収入が途絶えてしまう可能性もあります。
こういったトラブルを避けるためには、副業から始めて徐々に案件を獲得していくのがおすすめです。
自分の今の実力で本当に独立してやっていけるのかも判断しやすくなります。
関連記事:副業コンサルタントの始め方やメリット・デメリットを解説
フリーのITコンサルタントに必要なスキル・知識
フリーのITコンサルタントを目指しているのであれば、どのようなスキルや知識が求められるのか理解しておきましょう。
さまざまなものが挙げられますが、中でも代表的なのが以下の6つです。
【スキルや知識】
- 提案・交渉スキル
- プロジェクトマネジメントスキル
- 要件定義スキル
- コミュニケーション能力
- スケジュール管理能力
- 経営の知識
押さえておきたいポイントを解説していきます。
提案・交渉スキル
ITコンサルタントは専門家としての知識や経験を活かして、クライアントの課題解決につながる提案をしていくことになります。
この際、その価値をクライアントに理解してもらえるための提案力が必要です。
また、交渉に関しても自身で行っていくことになるので、交渉スキルも必須といえるでしょう。
プロジェクトマネジメントスキル
プロジェクトマネジメントスキルとは、プロジェクトを計画したうえで適正に進行し、完了させるために必要なスキルのことをいいます。
フリーランスとして取り組む以上、プロジェクトの管理だけではなく、自身のタスクやリソースの管理も必要です。
要件定義スキル
システム開発や導入を行う際には、必要となる機能・性能要件などを明確にしなければなりません。
そのために必要なのが要件定義です。
ITに関する専門的な知識が求められることから、クライアントとコンサルタントがコミュニケーションをとりながら定義していくことになります。
クライアントの要望に沿った要件を定義していくためのスキルが必要です。
コミュニケーション能力
業務全般においてコミュニケーション能力が求められます。
クライアントの課題を聞き出したり、分かりやすく提案したりするためにも欠かせない能力です。
自分の魅力や強みをアピールするのにも必要であるほか、プロジェクトのチームをまとめていくためにもコミュニケーション能力が求められます。
スケジュール管理能力
クライアントから信頼されるITコンサルタントになるためには、スケジュールをしっかり管理していかなければなりません。
自分のスケジュール管理を間違いなく行うのはもちろんのこと、クライアントの要求や希望も考慮したうえで進めていくことが重要です。
思わぬトラブルが発生してしまうこともあるので、さまざまなことを想定しながらスケジュール管理を行っていきましょう。
経営の知識
独立した後は自身が経営者となるため、企業の経営に関する基礎的な知識が求められます。
ここで必要な知識はITコンサルタントとして必要な知識とは異なるので、専門的に学んでいかなければなりません。
収入や支出を適切に管理するのはもちろんのこと、税金や経費についても理解が必要です。
ITコンサルタントが独立するにあたり押さえておきたいポイント
ITコンサルタントとして独立した後、成功をおさめられるかは事前の準備と日々の取り組みにかかっています。
【事前の準備と日々の取り組み】
- 独立前に資金を貯めておく
- 自分の強みを明確にする
- 無料の仕事と有料の仕事の線引きを明確にする
- 健康管理に気を付ける
以上4つのポイントについて確認していきましょう。
独立前に資金を貯めておく
独立後、必ずしもすぐにクライアントを獲得できるとは限りません。
場合によっては軌道に乗るまでに数か月~数年かかることもあるでしょう。
この間、収入がほとんどなかったり、不安定だったりする場合でも継続していけるように、資金を貯めておくことが重要です。
できる限り多く貯めておくのが理想ではありますが、あらかじめ必要資金を計算し、それを上回る資金を集めておくことをおすすめします。
【必要資金】
- 自身の貯金や家族からの出資
- ビジネスローン
- 個人向けのカードローン
- クラウドファンディング
このように、さまざまな方法があります。
リスクを抑えるためにも自己資金をできるだけ多く用意しておきましょう。
借り入れなどを前提とした方法はよく検討が必要です。
自分の強みを明確にする
クライアントに自分を売り込むとき、どのような強みがあるのかを明確にしておかなければなりません。
ITコンサルタントは競争の激しい分野とも言えるので、知識・経験があって当たり前の分野ではなく、専門性の高い分野を強みとできると理想的といえるでしょう。
ライバルと差別化をしていくことも求められます。
このあたりは、いざ独立しようと考えてから強みになる部分を見つけていくのは難しいので、会社員として働いている時代から意識しておきたいポイントです。
無料の仕事と有料の仕事の線引きを明確にする
特にまだ独立して間もないタイミングでは、営業のため無料コンサルティングを実施するケースが多く見られます。
自身を広く知ってもらうためには効果的な方法です。
しかし、どこまで無料で対応するのかは、あらかじめ決めておきましょう。
無料の仕事と有料の仕事の線引きを明確にしておかないと、無料コンサルティングの延長としてさまざまなことを無料で頼まれてしまう恐れがあります。
一度無料で引き受けてしまうと、その後は断りにくいものです。
結果として不利な条件での契約にならないように注意しておきましょう。
健康管理に気を付ける
基本的なことではありますが、健康管理に力を入れていかなければなりません。
特に働き方が自由であることが影響して、無理をしすぎてしまう方もいるようです。
フリーランスは労働基準法の対象外となり、何時間でも働くことができるため、自身で注意していく必要があります。
【フリーランスの労働時間】
- 定期的に休息をとる
- 適度な運動をする
- 栄養バランスの整った食事をとる
基本的なことではありますが、どれも健康管理のために欠かせません。
体調を崩して休まなければならないとなると、クライアントに迷惑をかけることにもなるので注意していきましょう。
独立したITコンサルタントによくあるトラブル
ITコンサルタントとして独立を検討すると、前向きなことばかり考えたくなってしまいますが、トラブルについてもチェックしておきましょう。
よくあるのが以下の2つのトラブルです。
【よくあるトラブル2つ】
- 案件がなかなか獲得できない
- 顧客に対して立場が弱くなる
注意しておきたいポイントを解説していきます。
案件がなかなか獲得できない
独立後になかなか案件が獲得できず、想定していた収入を大幅に下回ってしまうことがあります。
特に、これまで会社員として多くの仕事を担当していた方の場合、そのときの顧客から引き続き受注できるかが重要です。
ただし、実際には個人との直接取引を禁止している企業が多いので、既存顧客をそのまま引き継ぐことは難しい状況といえます。
案件の獲得が難しくなる主な理由は以下の通りです。
【案件の獲得が難しくなる主な理由】
- 会社員と比較して信用度が低くなる
- フリーランスのITコンサルタントが増えており競争率が高い
- 自身をうまくプロデュースできていない
近年は副業としてITコンサルタントの仕事を始める人が増えてきました。
本業がある分、コンサルティング料の設定を低くするケースもみられ、フリーランスのITコンサルタントにとって強敵となっています。
また、本業が大手企業である場合はそれだけで大きな信用につながるので、案件を獲得するためには副業人材やライバルのフリーランスコンサルに負けないように取り組んでいかなければなりません。
案件の獲得に苦戦している場合は、マッチングサービスを活用すると良いでしょう。
Re:neWは、フリーコンサルタントのための案件紹介・マッチングサービスです。
紹介可能なクライアント様は大手企業が中心なので、より良い条件のクライアントと出会いたいと考えている方はぜひご利用ください。
顧客に対して立場が弱くなる
足元を見られたような契約内容だったとしても「断れば契約できない」「打ち切られてしまう」といった不安から顧客に対して立場が弱くなることがあります。
報酬の設定自体は問題なかったとしても、あらかじめ契約していた以上の稼働を求められた際に追加報酬が支払われなかったというトラブルも珍しくありません。
立場が弱くなるとなかなか強く意見できず、悔しい思いをしてしまうこともあるでしょう。
このようなトラブルを避けるためにもマッチングサービスが役立ちます。
Re:neWではクライアントの紹介だけではなく、案件獲得後のフォローまで行っているので、ご相談ください。
【まとめ】独立する前にメリット・デメリットの確認が必要
ITコンサルタントとして独立する前に確認しておきたいメリットやデメリット、年収などについて紹介しました。
将来性やどのような準備をしておけば良いかなどもご理解いただけたでしょう。
ただし、独立した場合は案件獲得がうまくいかない、収入が安定しないといったトラブルも考えられるので、しっかり備えておかなければなりません。
Re:neWは、フリーコンサルタントのためのマッチングサービスです。新規事業開発に特化しているので、関連した案件を探している方はぜひご利用ください。
この記事を執筆した人
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長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。
東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。
2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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