フリーコンサルの案件概要|2026.06.26
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フリーコンサルの案件概要
2026.06.17
「自分の経験はどの領域に当てはまるのか」「単価が高いのはどこか」。独立を考えるとき気になる人は多いはずです。フリーコンサルの案件は戦略系・業務系・IT系に分かれ、どこを主戦場にするかで単価も案件数も、求められるスキルも変わってきます。
要点を先に置くと、単価が高いのは戦略系、案件数が多いのはIT系、中間でPMOなど安定した需要があるのが業務系。ただし平均的な傾向にすぎず、専門性次第で単価は大きく動きます。
NewAceは新規事業領域を中心に数多くのプロジェクトを支援してきました。その経験から見えた領域ごとの違いと、どこで勝負すべきかの見極め方を整理します。なお独立後の収入については、自社調査でも独立後に収入が増えたと答えた人が8割を超えています〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。単価や案件数の傾向は時期や景気で変わるため、具体的な水準は最新の案件情報で確認してください。
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それでは、本章をチェックください。
目次
フリーコンサルの案件を眺めると、扱うテーマの「高さ」と「広さ」で領域が分かれていることに気づきます。経営の意思決定に近い上流を扱うのが戦略系、現場のオペレーションを扱うのが業務系、システムやデジタルの実装を扱うのがIT系です。完全に分かれているわけではなく、境界は重なり合っています。
ただ、この区分を頭に入れておくと、案件票を見たときに「これは自分の領域か」を素早く判断できます。エージェントとの会話でも、自分がどの領域の人間かを伝えられると話が早く進みます。まずは全体像を表で押さえておきましょう。
| 領域 | 主に扱うテーマ | 単価の傾向 | 案件数の傾向 |
|---|---|---|---|
| 戦略系 | 経営戦略・新規事業・M&A | 高め | 少なめ |
| 業務系 | 業務改善・PMO・組織 | 中程度 | 安定 |
| IT系 | システム導入・DX・データ | 案件次第 | 多い |

表の単価は相対的な傾向であって、固定された序列ではありません。IT系でもSAPや生成AIのように希少性の高い専門を持てば、戦略系を上回る単価がつくこともあります。領域そのものより、その中でどれだけ尖った専門を持っているかが単価を決めるからです。実際、自社調査では月単価が160万円超の層が4割を占める一方、最頻帯は140〜160万円となっており、同じフリーコンサルでも単価は領域と専門性で大きく開きます〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。具体的な単価の水準感は新規事業フリーコンサルの単価相場で整理しているので、領域の傾向とあわせて確認してほしい。
戦略系は、経営戦略・事業戦略・新規事業・M&Aといった、企業の意思決定に近い上流のテーマを扱う領域です。戦略系ファームの出身者が中心で、論点設計や仮説構築、経営層への提言といったスキルが評価されます。
単価は高い傾向にありますが、案件の数は他の領域より少なめです。上流の戦略案件はそもそも発生数が限られるためでしょう。1社が常に戦略コンサルを必要としているわけではなく、節目のタイミングで集中的に動きます。そのため、戦略系で安定して稼働を埋めるには、複数のクライアントや継続的な関係を持っておくことが欠かせません。
求められるのは、答えのない問いを構造化し、限られた情報から方向性を示す力です。事業会社の経営企画や新規事業部門で培った経験も、ここでは戦略系の素養として評価されます。ファーム出身でなくても、上流の意思決定を支えた経験があれば戦略系の入り口に立てます。
業務系は、業務改善・プロセス設計・PMO・組織変革といった、現場のオペレーションに近いテーマを扱う領域です。総合系ファームやBPRの経験者が多く、プロジェクトを前に進める推進力が評価されます。
この領域の強みは、需要が安定していることにあります。どの企業にも改善すべき業務があり、大型プロジェクトには必ずPMOの役割が欠かせません。戦略系のように案件が節目に偏ることが少なく、稼働を埋めやすい領域です。単価は戦略系ほど高くはないものの、長期で安定した契約につながりやすいのが魅力でしょう。
求められるのは、関係者を巻き込み、進捗を管理し、課題を一つずつ片づけていく実行力です。華やかさよりも、地道にプロジェクトを着地させる信頼感が物を言います。常駐での関与が多い領域でもあるため、稼働率の設計とも密接に関わってきます。
| 観点 | 業務系の傾向 |
|---|---|
| 案件の安定度 | 高い(需要が途切れにくい) |
| 契約の長さ | 長期になりやすい |
| 稼働の形 | 常駐・高稼働が多め |
| 評価される力 | 推進力・調整力・実行力 |
稼働率が高くなりやすい領域なので、働き方を設計するうえではフリーコンサルの稼働率|50%・80%・100%別の働き方とあわせて考えておくとよい。常駐前提の案件は安定する反面、自由度を手放す面がある。
100件以上の支援で見てきた範囲では、独立直後に最も案件を見つけやすいのは業務系やPMOの領域だという印象があります。需要が安定していて、実行経験がそのまま評価されやすいためでしょう。一方で新規事業の戦略案件は数が限られ、専門性と実績の積み上げが効いてきます。まず業務系で土台を作り、戦略系へ軸足を移していく方が目立つ傾向があります。実際の入口としても、自社調査では案件獲得経路としてエージェント経由を挙げた人が最も多く、約4割半ばを占めました〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。独立初期はまず案件の入口を確保しておくことが、領域選びの前提になります。
IT系は、システム導入・ERP刷新・DX推進・データ活用といった、デジタルの実装に近いテーマを扱う領域です。案件の数がもっとも多く、独立後に最初の案件を見つけやすい領域でもあります。
単価は案件によって大きく開きます。汎用的なIT支援は単価が抑えめになりやすい一方、SAPのS/4HANA移行や生成AIの導入、データ基盤の設計といった希少性の高い専門は、戦略系を上回る単価がつくことも珍しくありません。「IT系は単価が低い」という思い込みは、専門性次第で簡単に覆ります。
求められるのは、技術を理解したうえで業務やビジネスに翻訳する力です。純粋なエンジニアリングではなく、システムと経営・現場の橋渡しができる人材が評価されます。DXや生成AIのように、技術とビジネスの境界にあるテーマほど需要が伸びています。

案件数が多いぶん、どの案件を選ぶかの目利きが効く領域でもある。案件の探し方そのものはフリーコンサルの案件の探し方で扱っているので、IT系で動くならあわせて押さえておきたい。
ここまで三つの領域を分けて説明してきましたが、新規事業のテーマはこの区分のどこに収まるのでしょうか。新規事業は三つの領域をまたぐ横断的なテーマです。
新規事業の構想段階は戦略系に近い仕事です。市場を見極め、事業の方向性を描く上流の領域にあたります。事業を形にする段階では業務系の推進力が要ります。オペレーションを設計し、関係者を巻き込んでプロジェクトを動かしていきます。そしてデジタルを軸にした事業なら、IT系の実装力が欠かせません。新規事業は、領域の壁を越えて動ける人ほど価値を出しやすくなります。
だからこそ、新規事業領域では「戦略も分かるし、手も動かせる」人材の需要が高まっています。一つの領域に閉じず、上流から実装までを行き来できる経験は、新規事業の現場で強い武器になります。事業会社で新規事業を経験した人が独立後に活躍しやすいのも、この横断性を持っているからだといえます。
新規事業は戦略・業務・ITをまたぐ横断テーマ。一つの領域に閉じず、上流の構想から実装までを行き来できる人ほど価値が出ます。自分の経験を「戦略系だから」と狭く括らず、新規事業という横軸で捉え直すと、関われる案件の幅が一気に広がります。
領域の選び方に唯一の正解はありません。自分のこれまでの経験がどこに厚みを持っているかを起点に、単価と案件数の傾向を踏まえて決めていきます。
まず、過去の実績を棚卸しして、どの領域の仕事が一番手応えがあったかを振り返ってみてください。戦略の立案で評価されてきたなら戦略系、プロジェクトを着地させてきたなら業務系、システムやデジタルで成果を出してきたならIT系が軸になります。次に、その領域の単価と案件数の傾向を踏まえ、独立初期は案件を見つけやすい領域から入り、徐々に単価の高い領域へ軸足を移す道筋を描くとよいでしょう。
そして忘れたくないのが、領域は固定するものではないということです。業務系で実績を積みながら戦略系の案件に挑戦する、IT系の専門に新規事業の視点を足す、といった越境が単価とキャリアの両方を押し上げます。報酬の組み立て方はフリーコンサルの報酬体系|月額・時間・成果型の違い、事業会社出身の独立の進め方は事業会社出身のフリーコンサルもあわせて読むと、領域選びの解像度が上がる。
領域の相談を受けるとき、私は「これまでで一番うまくいった仕事は何ですか」とよく聞きます。本人が無意識に得意としている領域が、そこに表れるからです。数多くの支援を通じて感じるのは、領域は肩書きで決まるのではなく、実際に成果を出してきた経験で決まるということ。ファーム出身でなくても、事業側で新規事業を動かした経験は立派な戦略系の素養です。御社のこれまでを一緒に棚卸しして、勝負すべき領域を見つけていければと思います。
ここではフリーコンサルの案件に近い案件を、NewAceで公開中の事例から取り上げます(報酬・期間は掲載時点の目安)。
最新の募集状況はNewAceの案件一覧でご確認ください。
平均的な傾向としては戦略系がもっとも高めです。ただし領域だけで単価が決まるわけではありません。IT系でもSAPのS/4HANA移行や生成AI、データ基盤の設計といった希少性の高い専門を持てば、戦略系を上回る単価がつくこともあります。自社調査では月単価160万円超の層が4割を占めており、領域より「その中での専門性」が単価を左右するとみてよいでしょう〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。
始められます。事業会社の経営企画や新規事業部門で上流の意思決定を支えた経験は、戦略系の素養として評価されます。業務改善やプロジェクト推進の経験があれば業務系、システム導入やDXの経験があればIT系の入り口に立てます。肩書きより、実際に成果を出してきた領域がどこかが起点になります。
案件数が多く需要が安定している業務系・PMOやIT系は、独立直後でも最初の案件を見つけやすい領域です。まずここで稼働と実績の土台を作り、戦略系など単価の高い領域へ徐々に軸足を移していく進め方が取りやすいでしょう。最初の入口として、案件を紹介してくれるエージェントを確保しておくことも現実的な一手です。
戦略系・業務系・IT系という区分は、自分の強みをどこに当てるかを考えるための地図です。単価が高いのは戦略系、数が多いのはIT系、安定しているのは業務系という傾向はありますが、これは出発点にすぎません。
どの領域を主戦場にするかは、自分の経験が一番厚い場所から決めるのが自然です。そのうえで、領域の中でどれだけ尖った専門を持てるかが単価を左右します。領域そのものより、その中での希少性が報酬を決めると捉えておきましょう。
新規事業は三つの領域をまたぎます。一つの領域に閉じず、上流から実装までを行き来できる経験は、新規事業の現場で大きな価値を生みます。領域を固定された枠ではなく、越えていける軸として捉えると、関われる案件の幅もキャリアの伸びしろも広がっていきます。
NewAceでは、新規事業領域の案件を中心に、自分がどの領域で勝負すべきかという相談にもフラットに応じています。経験の棚卸しから案件の選び方まで、下のフォームから気軽に声をかけてください。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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