フリーコンサルの案件概要|2026.06.26
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フリーコンサルの案件概要
2026.06.12
シリーズB期案件で効くのは、新しい発想そのものより、見えてきた勝ち筋を崩さずに広げる力です。立ち上げと拡大のあいだを橋渡しした経験が、調達額の大きさ以上に効いてくる場面が多いのではないでしょうか。
この記事では、100件超の支援で見えた傾向をもとに、求められる経験・近い案件との違い・単価と稼働の特徴を整理していきます。
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それでは、本章をチェックください。
目次
シリーズB期案件と一口に言っても、関わる場面はいくつかあります。見えてきた勝ち筋を仕組みに落とす仕事もあれば、販売や採用を一段広げる仕事、次の事業の柱を仕込む仕事もあります。フリーコンサルが呼ばれるのは、拡大のスピードに社内の体制が追いつかない、あるいは拡大の経験がある人手がほしいというときが多いようです。
シリーズBの時期は、立ち上げの手探りをひとまず抜けて、本格的に広げようとする入口にあたります。うまくいき始めたやり方を、人や地域を増やしても崩れないかたちに整える必要があります。だから「新しいアイデアを出せる」よりも、見えた勝ち筋を再現できることのほうが、現場では役に立つ場面が多くなります。
シリーズB期案件は、奇抜な発想を探しているわけではありません。見えてきた勝ち筋を崩さず、人や地域を増やしても回るかたちに広げられる人が求められています。
シリーズB期案件で外部の力が求められる場面を、ざっくり並べると次のようになります。同じ拡大期でも、仕組みに落とす仕事と次の柱を仕込む仕事では求められる経験が違ってきます。
| シリーズB期で見られる場面 | 案件の性格 | 求められる経験 |
|---|---|---|
| 勝ち筋を仕組みに落とす | 再現できる形にする | 事業を伸ばす力 |
| 販売や採用を広げる | 広げて整える | 事業計画の経験 |
| 次の事業の柱を仕込む | ゼロから動く | 新規事業の経験 |
| 拡大の体制を整える | 人を巻き込む | 巻き込む力 |

表のとおり、拡大の入口では仕組みに落とす力が、次の柱づくりでは新規事業の経験が効いてきます。ひとりですべてを背負う必要はなく、案件ごとに求められる経験は変わると考えておくと、自分の強みが活きる場面が見えてくるはずです。
シリーズB期案件と聞くと、資金調達の華やかさを思い浮かべる方もいるかもしれません。ただ、NewAceが新規事業の支援で見てきた範囲では、現場で効くのは調達の派手さではなく、うまくいき始めたやり方を広げても崩さない力でした。
一つの成功を仕組みに落とせる、人を増やしても品質を保てる、勢いを失わずに足元を固められる。こうした力は、立ち上げの混乱とも、安定した大企業とも違う、拡大の入口ならではのものです。逆に、発想は豊かでも再現する地道さがないと、広げる段階では空回りしやすくなります。
シリーズB期案件で続けて声がかかる人は、調達の規模より、立ち上げと拡大のあいだを橋渡しした経験を語れることが多いです。一つの勝ち筋を仕組みに変え、人や地域を増やしても回したという経験が、次の案件の信頼につながっています。
シリーズBの時期は資金が入り動きも速くなるぶん、どこまでを担うかの線引きが大事になります。最終的な経営判断は経営陣のものです。フリーコンサルは外の視点で選択肢を示し、拡大の仕組みを整え、事業を前に進める役回りに徹したほうがよいでしょう。
また、追加の資金調達や資本政策、株式報酬が絡む場面では、会計士や弁護士など有資格の専門家の判断が欠かせません。事業づくりの中心は担いつつ、制度や法務の判断は専門家に委ねる。お金が動く段階ほど、この切り分けが効いてきます。
シリーズB期で頼られる人ほど、「うまくいったやり方を、いかに崩さず広げるか」に意識を向けています。新しいことより、見えた勝ち筋を確実に再現する。その地道さを持つ人は、拡大の入口で安定して力を出せている印象です。
シリーズB期案件の報酬は、関わる役回りや専門性によって幅があります。一つの目安として月80万〜200万円台のレンジで動くことが多く、拡大の要を担う場合や専門性が高い場合は高い側に寄りやすい傾向があります。資金調達を経たあとで予算に動きが出やすく、初期のスタートアップより条件に余裕がある案件も見られます。
レンジの上側がどれくらい現実的かは、独立コンサル全体の単価分布も手がかりになります。フリーコンサルへのアンケートでは、月単価が160万円を超える層が41.5%、最も多い帯が140万〜160万円で18.5%という結果が出ています〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。シリーズB期は拡大の中枢に近い役回りが多いぶん、この上側の帯に届く案件も少なくありません。後述する公開事例も、月160万〜200万円台が中心です。
報酬のかたちは月額の業務委託が基本ですが、株式やストックオプションが組み合わさることもあります。将来の価値は読みにくいため、目先の金額だけで判断しないほうが安全でしょう。稼働は週数日のリモート中心から、拡大の山場に集中して関わるものまでさまざまで、実際の条件は案件ごとに確かめてほしいところです。
報酬の考え方は、フリーコンサル全般の相場観とも重なります。詳しくは新規事業フリーコンサルの単価相場もあわせて見ておくと、シリーズB期案件の位置づけがつかみやすくなります。
シリーズB期案件は、立ち上げと後期の拡大のあいだにある点に特徴があります。並べてみると役回りの差が見えやすくなります。
幅広いスタートアップ案件が創業初期から成長期までを含むのに対し、シリーズBはそのなかで勝ち筋が見え始め、拡大に踏み出す段階を指します。さらに後期で評価額が大きくなるとユニコーン企業案件に近づきます。立ち上げの手探りは抜けたが、まだ整いきってはいない。この途中らしさがシリーズBの特徴です。案件全体の地図は新規事業コンサル案件の全体像で見渡せます。
シリーズB期案件は、拡大の要に近い関わりほど、紹介を通じて静かに動くことが多いです。だから探し方としては、成長段階の事業に通じた紹介ルートを持っておくことが近道になります。
複数のエージェントに登録しておくと、案件の幅が広がりやすくなります。ただ数を増やすだけでなく、拡大フェーズの事業をわかってくれる窓口を選ぶことが大事です。事業会社での経験をどう伝えるかで、紹介される案件の質も変わってきます。経歴の見せ方は事業会社出身のフリーコンサルの整理も参考になります。
シリーズB期案件は、事業の中枢に近いものほど表に出にくいです。成長段階の事業をわかってくれる紹介ルートを持っておくことが、出会いの数を左右します。
案件の探し方そのものは、フリーコンサルの案件の探し方でも幅広く扱っています。窓口を選ぶときの目安として読んでおくと迷いにくくなります。
参入の前に何をそろえておくと効くのでしょうか。優先度のイメージを示すと次のようになります。

いちばん効くのは、見えた勝ち筋を崩さず広げる力です。うまくいったやり方を仕組みに落とし、人や地域が増えても回せる経験は、拡大の入口でとても重宝されます。次に効くのが、事業の経験と再現する地道さの掛け合わせ。広い視点とコツコツ整える力の両方があると、途中段階の事業で頼られます。
特定領域の実務への慣れも、あれば武器になります。ただし最初からすべてを備えている必要はなく、足りないところはチームと補い合えば問題ありません。そして拡大フェーズの事業に通じた紹介ルートを持っておくと、準備が整ったときに案件と出会いやすくなります。
シリーズB期案件そのものが未経験でも、入口はあります。立ち上げの経験でも、大手で事業を伸ばした経験でも、拡大の局面に活かせる持ち場は見つかりやすいです。最初の一歩としては、まず成長フェーズの事業に強いエージェントに登録し、自分の経験がどの段階の事業と合うかを相談してみるとよいでしょう。シリーズBに限定しすぎず、近いスタートアップ案件から入って実績を積む道もあります。
月額報酬に加えて株式やストックオプションが組み合わさる場合、税務の扱いは普通の業務委託より込み入ります。フリーランスの所得は、原則として年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要になり、ストックオプションは権利行使や売却のタイミングで課税されます(給与所得・譲渡所得などの区分は制度により異なります)。詳細は国税庁の確定申告が必要な方(No.1900)を確認しつつ、金額が大きくなりそうなときは税理士に相談したほうが安全です。
スタートアップ案件は創業初期から成長期までを幅広く含む呼び方で、シリーズB期案件はそのなかでも勝ち筋が見え始め、拡大に踏み出す段階を指します。0→1の混沌より、見えた型を崩さず広げる役回りが中心になる点が違いです。さらに評価額が大きくなった後期はユニコーン企業案件に近づきます。
拡大の中枢に近い案件ほど公募に出にくく、紹介を通じて静かに動くことが多いです。だから探し方の基本は、成長フェーズの事業をわかってくれる窓口を複数持っておくことになります。手順や窓口の選び方はフリーコンサルの案件の探し方に詳しくまとめています。
シリーズB期でどのような案件が動いているか、公開中の事例から見てみます(報酬・期間は掲載時点の目安)。
最新の募集状況はNewAceの案件一覧でご確認ください。
シリーズB期案件は、調達の規模や新しい発想よりも、見えた勝ち筋を崩さず広げる力が土台になります。立ち上げは抜けたがまだ整いきらない途中段階で、再現する地道さが効いてきます。経営判断や制度の判断は委ね、自分は拡大の仕組みを整え前に進める。この距離感が、近い場所で長く関わる支えになります。
拡大の中心に近い案件ほど表に出にくいので、成長段階の事業をわかってくれる紹介ルートを持っておくことが近道になります。事業の力を土台に、足りないところはチームや専門家と補い合う。その構えができていれば、シリーズBの時期は経験を拡大の現場で試せる場になりえます。
拡大に踏み出す企業で経験を試したいと考えているなら、まずは話を聞かせてください。これまでの経験がどんな段階の事業と相性がよいか、いっしょに整理できます。
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事業づくり全体の地図は新規事業フリーコンサルの全体像にまとめています。シリーズB期案件がそのなかでどこに位置するのかをつかむと、次の一歩が選びやすくなります。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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