フリーコンサルの案件概要|2026.06.26
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フリーコンサルの案件概要
2026.06.19
市場の見方、事業の組み合わせ、資源の配り方。会社がこれからどこへ向かうのか、その進む先を描くのが経営戦略案件です。フリーコンサルとして関われるのか、どんな経験が要るのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
結論から言えば、関われます。ただしきれいな資料を作る力よりも、事業の構造を捉えて筋を描き、現場が動く形まで落とす力が問われます。NewAceが100件以上の支援で見てきた範囲をもとに、その姿を掘り下げていきます。
なお最終的な意思決定や取締役会の決議、外部への開示は、会社側の責任で行われる領域です。契約のかたちや責任の範囲は契約書をよく読み、必要に応じて弁護士や会計士に確認しておきましょう。
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それでは、本章をチェックください。
目次
経営戦略案件は、会社の方向そのものを扱う仕事です。どの市場で戦うか、どの事業を伸ばしどれを畳むか、限られた人と資金をどこに振り向けるか。こうした問いに向き合い、会社が次に進む道筋を一緒に描いていきます。
扱うテーマが大きいぶん、関わる相手も経営層に近くなります。社長や役員と直接やり取りしながら現状を読み解き、これからの絵を描いていく。資料を作って渡すより、相手の考えを引き出しながら一緒に形にしていく場面が多くなります。
会社の進む先を描き、限られた資源の配り方を決める手伝いをする。経営層に近い距離で、現状の読み解きから道筋づくりまでを一緒に進める働き方です。
ただし、経営戦略案件と一口に言っても中身は一つではありません。同じ「戦略」でも、扱う場面によって求められる経験は変わってきます。
NewAceが支援の現場で見てきた範囲では、経営戦略案件はおおよそ次のような場面に分かれます。自分の経験がどこに重なるかを考えながら読んでみてください。
| 経営戦略案件で見られる場面 | 案件の性格 | 求められる経験 |
|---|---|---|
| 全社の方針を描き直す | 方向を決める | 経営に近い経験 |
| 新しい事業領域を見極める | 機会を探す | 新規事業の経験 |
| 中期の計画に落とし込む | 道筋をつくる | 計画づくりの実務 |
| 現場が動く形に変える | 実行につなぐ | 巻き込む力 |

全社の方針を描き直す場面は、もっとも経営に近い場面です。会社の状況を広く捉え、どこに賭けるかという大きな判断に関わります。新しい事業領域を見極める場面は、まだ形になっていない機会を探す仕事で、新規事業の経験が効きやすくなります。
中期の計画に落とし込む場面では、描いた方向を数字とスケジュールに変える実務が問われます。現場が動く形に変える場面では、筋のよい絵でも動かす人を巻き込めなければ前に進みません。経営戦略案件は、絵を描くだけでなく現場に届くところまでが射程に入りやすい仕事です。
経営戦略案件で効くのは、見栄えのよい資料を作る力ではなく、事業の構造を捉えて筋を描く力です。会社の数字、市場の動き、現場の手触りをつなげて「ここに賭けるべきだ」という線を引けるかどうかが問われます。
事業の構造を捉えて筋を描く力、経営に近い経験と複数の事業を見てきた引き出し、そして数字と現場の両方を見る視野。この三つがそろうと、経営戦略案件で頼られる場面が増えていきます。逆に、フレームワークを当てはめるだけの進め方は、経営層の前では物足りなく映りやすいでしょう。
もう一つ大切なのが、客観性です。社内の人は経緯やしがらみから自由になりにくいもの。外から関わるからこそ「その前提は本当に正しいか」と問い直せます。経験に裏打ちされた問い直しは、社内では出しにくい視点として重宝されます。
経営戦略案件で気をつけたいのは、どこまでを担い、どこからを会社側に委ねるかの線引きです。事業の見立てを示し、進む先を一緒に描くところまでは、外から関わる立場でも踏み込めます。けれど、最終的にどの道を選ぶかという意思決定や、取締役会での決議、外部への開示は、会社側が責任を持って行う領域です。
この線を曖昧にしたまま進めると、後で「誰が決めたのか」が不明確になり、関わった側が思わぬ責任を問われることもあります。報酬の決め方、成果物の扱い、関わる範囲は契約次第で変わるため、契約書をよく読み、必要に応じて弁護士や会計士など専門家に確認しておくと安心です。担う範囲(事業の見立てと道筋づくり)と委ねる判断(最終決定・法務・会計)を、はじめに切り分けておきたいところです。
私自身、事業会社で新規事業に関わっていた頃、外から来た方の「その前提、本当に正しいですか」という一言で、議論の向きが大きく変わった経験があります。経営戦略案件で求められるのは、答えを持ってくることより、会社が見落としている問いを置いていけることだと感じます。経験の厚みは、そういう問いの質に出るのだと思います。
経営戦略案件の単価は、関わる責任の重さと経験の厚みで動きます。NewAceで見てきた範囲では、月80万〜200万円台が一つの目安になります(公式に統一された相場が出ているわけではないため、あくまで目安です)。会社全体の方向に深く関わる案件や、経営層と並走する責任の重い案件は高い側に寄り、特定のテーマに限った関わりはそれより落ち着くことが多くなります。
フリーコンサル全体で見ても、月単価の重心は高めにあります。独立コンサルを対象にした調査では、月単価の最頻帯が140〜160万円(18.5%)、160万円超が41.5%と、4割超が160万円を上回ると報告されています〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。経営層と並走する経営戦略案件は、こうした分布のなかでも上の方に位置しやすいと考えてよいでしょう。
稼働は、週1〜2日のペースで継続するかたちが多くなります。会社の方向を描く仕事は、一度きりの提案で終わるより、状況を見ながら何度も考え直していくものだからです。実際の条件は案件ごとに違うため、契約前に稼働日数と報酬の決め方を確認しておきましょう。単価の全体像は新規事業フリーコンサルの単価相場もあわせて読むと、相場感がつかみやすくなります。
経営戦略案件は、隣り合う案件と重なる部分が多くあります。違いを整理しておくと、自分がどこで力を出せるかが見えやすくなります。
CxO代行案件が経営の一角を実際に担って決めて実行するのに対し、経営戦略案件は描いて道筋をつけるところに重心があります。決定の責任を会社側に残しつつ、その判断を支える点で関わり方が異なります。また、新規事業コンサル案件が特定の新事業に絞って関わるのに対し、経営戦略案件は会社全体を視野に入れる点で射程が広くなります。たとえばマーケティング案件のような機能領域の案件と比べても、扱う問いの幅と経営層との距離が違ってきます。
経営戦略案件は、求人サイトに並ぶことが少ない仕事です。会社の方向に関わる繊細なテーマだけに、表に出さず、信頼できる人づてで進むことが多いからです。だからこそ、探し方そのものが結果を左右しやすくなります。
過去に一緒に働いた人とのつながりを保つこと、そして経営に近い案件を扱う紹介ルートを持っておくこと。この二つが、表に出にくい経営戦略案件にたどり着く近道になります。
これまでの仕事ぶりを知っている人からの紹介は、いちばん強い。会社の核心に触れる案件ほど、「この人なら任せられる」という信頼が前提になるからです。前職や過去のプロジェクトで一緒だった経営層とのつながりは、独立後も大切にしておきたいものです。
そのうえで、経営に近い案件を扱う紹介ルートを持っておくと、自分のつながりだけでは届かない案件にも出会えます。どんな経験を持ち、どの領域で力を出せるのかを言葉にしておくと、紹介する側も動きやすくなります。案件の探し方そのものはフリーコンサルの案件の探し方にまとめています。
経営戦略案件で力を出すには、参画してから慌てないための準備がいります。何をそろえておくと動きやすいか、効きやすい順に整理しました。

いちばん効くのは、事業の構造を捉えて筋を描く力です。会社の数字、市場、現場をつなげて「ここに賭けるべきだ」という線を引けることが、経営戦略案件の土台になります。次に効くのが、経営に近い経験と複数の事業を見てきた引き出しです。これは一朝一夕には身につきませんが、これまでの経歴が直接効いてきます。
数字と現場の両方を見る視野も欠かせません。きれいな絵を描いても、現場が動かなければ意味がないからです。そして、経営戦略案件に通じた紹介ルートを持っておくこと。自分の経歴の見せ方は事業会社出身者のフリーコンサル案件も参考になります。
経営戦略でどのような案件が動いているか、公開中の事例から見てみます(報酬・期間は掲載時点の目安)。
最新の募集状況はNewAceの案件一覧でご確認ください。
始め方の入口は、求人サイトを探すことではありません。前述のとおり、会社の方向に触れる案件は表に出にくいからです。まずは自分の経歴のうち「どの事業で、どんな判断に関わってきたか」を言葉にしておくこと。そのうえで、過去に一緒に働いた経営層とのつながりを保ち、経営に近い案件を扱う紹介ルートに登録しておきます。この二つがそろっていれば、最初の一件にたどり着くまでの距離はぐっと縮まります。実際の動き方はフリーコンサルの案件の探し方を参照してください。
関われます。経営戦略案件で問われるのは出身ファームの肩書きよりも、事業の構造を捉えて筋を描いた経験だからです。事業会社で新規事業や中期計画に関わってきた人が、戦略ファーム出身者と並んで頼られる場面は珍しくありません。むしろ現場の手触りを知っていることが、机上で終わらない強みになることもあります。経歴の見せ方は事業会社出身者のフリーコンサル案件が参考になります。
単価は、担う範囲と責任の重さに見合っているかで考えたいところです。会社全体の方向に関わるのか、特定テーマに絞るのか。経営層と並走して意思決定を支えるのか、見立てを示すところまでか。この線引きがはっきりするほど、報酬の根拠も説明しやすくなります。相場の全体像は新規事業フリーコンサルの単価相場で確認したうえで、稼働日数と報酬の決め方を契約前にすり合わせておきましょう。
経営戦略案件は、会社の進む先を描く仕事です。きれいな資料を作る力よりも、事業の構造を捉えて筋を描き、現場が動く形まで落とす力が問われます。経営層に近い距離で関わるぶん、客観的な問い直しができることが大きな価値になります。
経営戦略案件で効くのは、事業の構造を捉える力、経営に近い経験、数字と現場の両方を見る視野です。助言と意思決定の線引きを契約ではっきりさせ、必要なら専門家に確認しておくことが、安心して関わる前提になります。単価は月80万〜200万円台が一つの目安で、責任の重い案件ほど高い側に寄りやすくなります。
自分の経験が経営戦略案件のどの場面に重なるかを言葉にし、過去のつながりと紹介ルートを整えておくこと。これが、表に出にくいこの領域にたどり着くための準備になります。
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新規事業フリーコンサルの全体像を知りたい方は新規事業フリーコンサルの全体像もあわせて読んでみてください。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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