フリーコンサルの案件概要|2026.06.26
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フリーコンサルの案件概要
2026.06.19
脱炭素やグリーンの案件と聞くと、まず技術の専門知識を思い浮かべるかもしれません。けれど現場で問われるのは、そこだけではないことが多いと感じます。
脱炭素案件で効くのは、技術と事業をつなぎ、関係先を動かして形にする力です。方針の道筋づくりから事業の見直し、グリーンな新規事業まで、橋渡しの役割が中心になります。NewAceが100件以上の支援で見てきた範囲でも、技術分野の出身者だけでなく、事業計画や新規事業の経験を持つ人が力を発揮しています。
なお排出量の算定やカーボンクレジット、関連する規制は国内外で動いている最中です。最新の枠組みは公式の発信や専門家に確認してください。
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それでは、本章をチェックください。
目次
脱炭素は、事業活動から出る温室効果ガスを減らしていく取り組みです。気候変動への対応として、上場企業を中心に方針づくりや事業の見直しが進んできました。フリーコンサルの脱炭素・グリーン案件は、その取り組みを事業の現場に落とし込む部分を担うことが多いといえます。
ここで大事なのは、脱炭素案件が「技術の専門家でなければ務まらない仕事」ではないという点です。技術の知見があれば強みになりますが、実際の現場で不足しやすいのは、技術の話を事業の言葉に翻訳し、関係する部門や取引先を動かして形にする力のほうでしょう。事業や新規事業の経験を持つ人が呼ばれる背景は、ここにあります。
脱炭素・グリーン案件は「技術を語る仕事」ではなく「技術と事業をつなぐ仕事」と捉えると、自分の経験との接点が見えやすくなります。
脱炭素・グリーン案件で関わる場面は、おおまかに次のように分かれます。どの場面に入るかで、活きる経験も変わってきます。
| 脱炭素で見られる場面 | 案件の性格 | 求められる経験 |
|---|---|---|
| 方針の道筋を描く | 中長期で動く | 事業計画の経験 |
| 事業を見直す | 技術が絡む | 技術と事業をつなぐ目 |
| 供給網・調達を整える | 関係先が広い | 調整する力 |
| グリーンな新規事業を起こす | 成長を見込む | 新規事業の経験 |

方針の道筋を描く場面では、会社として脱炭素にどの順序で取り組むかを整理します。事業を見直す場面は技術が絡むため、技術と事業をつなぐ目が要ります。供給網・調達を整える場面は取引先まで関係先が広がり、調整する力が問われます。グリーンな新規事業を起こす場面は、脱炭素を成長の機会と捉えた事業づくりで、新規事業の経験がそのまま活きやすいでしょう。
脱炭素・グリーン案件で求められる力の中心は、技術と事業をつなぐ翻訳力です。「CO2を減らす」という方針だけでは現場は動きません。それを「どの事業の、どの工程を、どう変えるか」という具体に落とし、投資対効果まで含めて語れる人が重宝されます。事業計画を描いてきた経験は、この翻訳作業と相性がよいといえます。
もう一つは、関係先を巻き込む推進力です。脱炭素は自社だけで完結せず、調達先やエネルギーの取引先まで巻き込む必要があります。それぞれの事情をくみ取りながら一つの方向にまとめる動きが要るでしょう。新規事業で社内外を巻き込んできた経験は、ここで効いてきます。
NewAceが100件以上の支援で見てきた範囲では、脱炭素・グリーン案件で評価されているのは技術の肩書きよりも、技術を事業に翻訳して関係先を動かした経験を語れる人だという印象があります。
脱炭素には、フリーコンサルが一人で抱えるべきではない領域があります。たとえば温室効果ガス排出量の算定検証、カーボンクレジットの認証、関連する規制への適合判断などは、有資格者や専門の機関が担う部分です。ここを安請け合いすると、かえって会社のリスクになりかねません。
だからこそ、自分が担える範囲(技術と事業の橋渡しや推進)と、委ねる範囲(算定検証・認証・法務など)を最初に切り分けておきたいところです。排出量の算定方法やクレジットの枠組みは見直しが続いているため、固定した知識として語るのではなく、最新の状況を確認しながら進める姿勢が要ります。「ここは専門家と組みましょう」と言える人のほうが、長く信頼されるでしょう。
私自身、事業会社で新規事業に関わってきて、技術の話を事業の言葉に置き換える役回りが、案外いちばん求められていると感じた場面が何度もありました。
脱炭素・グリーン案件の単価は、フリーコンサルの案件として見ると月80万〜200万円台が一つの目安になります。中長期で技術と事業をつなぐ案件や、関係先が広く調整の重い案件は、目安のなかでも高い側に位置しやすいでしょう。ただしこれは固定の相場ではなく、関わる範囲や稼働量によって変わるため、実際の条件は個別に確認してください。
参考までに、フリーコンサル全体の月単価分布では、最頻帯の140〜160万円が18.5%、160万円超が41.5%を占めています〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。脱炭素・グリーン案件は戦略や新規事業に近いテーマが多く、後述の公開事例を見ても月140〜200万円台に分布しており、この上位帯と重なりやすい領域だと読み取れます。
稼働の面では、脱炭素は一度の打ち合わせで終わる話ではないため、数か月から年単位で関わる案件が多くなります。週に何度か入って各部門や取引先と調整を重ねる動き方になりやすく、腰を据えて伴走できる人に向いています。単発の助言よりも、技術と事業の間に立って形にしていく性格の仕事だと考えておくとよいでしょう。
脱炭素・グリーン案件とよく似たものに、サステナビリティ案件があります。両者は重なる部分が大きいものの、力点が少し違います。脱炭素案件は気候変動への対応、つまりCO2やエネルギーの転換に焦点が絞られやすく、技術寄りの色が強い領域です。一方でサステナビリティ案件は、環境だけでなく社会や働く人への配慮まで含めた、事業全体の持続可能性が対象になりやすいといえます。働き方の幅をつかみたい人は、フリーコンサルのサステナビリティ案件の関わり方やフリーコンサルのESG案件の関わり方も合わせて見ておくと、自分の経験がどこに近いか整理しやすくなります。
脱炭素・グリーン案件は、一般の求人サイトに数多く並ぶ種類の仕事ではありません。経営や技術に近いテーマであるため、案件は表に出にくく、紹介や信頼関係を通じて動くことが多いといえます。そのため探し方としては、脱炭素や新規事業の領域に通じた案件紹介の窓口を持っておくことが効いてきます。エージェントへの登録は2〜3社が目安で、実際にフリーコンサルの48.5%がこの社数に登録しています〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。
加えて、自分がどの場面(方針づくり・事業の見直し・供給網・新規事業)に強いのかを言葉にしておくと、合う案件にたどり着きやすくなります。漠然と「脱炭素をやりたい」と伝えるより、「技術と事業をつなぐ部分なら担える」と具体的に語れる人のほうが、紹介する側も結びつけやすいでしょう。案件全体の探し方は、フリーコンサルの案件の探し方でも整理しています。
「脱炭素のどの場面で、どんな経験が活きるのか」を自分の言葉で説明できること。それが、結果的にいちばんの近道になりやすいのではないでしょうか。
脱炭素・グリーン案件で力を出すために何を備えるとよいかを、効きやすさの順に並べると次のようになります。技術の専門知識を一から積むより、いまの経験を脱炭素の文脈に翻訳できるようにしておくことが先でしょう。

いちばん効くのは、技術と事業をつなぐ翻訳力です。技術の話を事業の言葉に置き換えられると、現場が動き出します。次に効くのが、関係先を巻き込む推進力で、これは新規事業で社内外を巻き込んできた経験と重なります。脱炭素の全体像と動向の理解はその土台になり、最後に、脱炭素案件に通じた紹介ルートを持っておくと、合う案件に出会いやすくなります。
事業会社での経験をどう結びつけるか迷う場合は、事業会社出身のフリーコンサルが経験を活かす方法も参考になります。単価の考え方は、新規事業フリーコンサルの単価相場で整理しています。
脱炭素・グリーンでどのような案件が動いているか、公開中の事例から見てみます(報酬・期間は掲載時点の目安)。
最新の募集状況はNewAceの案件一覧でご確認ください。
脱炭素・グリーン案件は、技術の専門知識だけで成り立つ仕事ではありません。技術の話を事業の言葉に翻訳し、関係先を巻き込んで形にする力。つまり事業や新規事業で培ってきた経験が、そのまま活きる領域です。専門の領域は専門家に委ね、自分は技術と事業の橋渡しに徹する。その切り分けができる人こそ、脱炭素・グリーン案件で長く信頼されます。
脱炭素という言葉の大きさに身構える必要はありません。大事なのは、自分のこれまでの経験がどの場面につながるかを見極めることです。方針づくりが得意なのか、事業の見直しが得意なのか、新規事業の立ち上げが得意なのか。その接点が見えれば、関わり方も自然に定まってきます。NewAceでは、事業の経験を脱炭素の現場でどう活かせるかを一緒に整理しています。新規事業の経験を次のフィールドで試したい方は、まずはフラットに話せる場として面談を活用してください。
新規事業フリーコンサルの全体像を知りたい方は、新規事業フリーコンサルの全知識から見てもらうと、脱炭素・グリーン案件の位置づけがつかみやすくなります。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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