大手企業の新規事業研究|2026.06.25
新規事業の外部人材活用|段階別の役割・契約形態・進め方を解説【2026】
新規事業は、立ち上がるかどうかも、必要なスキルが何かも、段階が進むごとに変わっていきます。そのため全部を正社員で揃えようとすると、...
Magazine
大手企業の新規事業研究
2026.06.25
人手は足りないが、その仕事のためだけに正社員を増やすのもためらう。そんな場面で頼りになるのが、社外の人材です。派遣から業務委託、副業人材、顧問まで、関わり方はいろいろ。
使い分けの軸はシンプルで、外部人材は定型業務を任せる型・専門性を取り入れる型・経営機能を補う型のどれかに当てはまります。課題の性質に合わせて選べばいい。新規事業のようにスピードと専門性が要る場面なら、業務委託や顧問で即戦力を機動的に取り入れ、型ができた機能から内製へ寄せる進め方が無理なく回ります。
NewAceは新規事業に特化したフリーコンサル案件の紹介エージェントとして、100件超の支援に関わってきました。その現場で見てきた使いどころを、種類・メリットと注意点・進め方まで順に見ていきます。
弊社サービスNewAceは、あなたのチャレンジを応援するコンサルタントの方向けのプラットフォームです。
案件のご紹介のほか、様々な相談も承っておりますので、是非下記よりご登録ください。

それでは、本章をチェックください。
目次
| 種類 | 関わり方 | 向く課題 |
|---|---|---|
| 派遣 | 指揮命令あり・時間契約 | 定型業務・人手の補完 |
| 業務委託 | 指揮命令なし・成果/遂行 | 専門業務・プロジェクト |
| 副業人材 | スポット・限定稼働 | 限定タスク・知見提供 |
| フリーランス | 業務委託で専門提供 | 専門スキルの実行 |
| 顧問・アドバイザー | 助言・ネットワーク | 経営助言・人脈 |
| アウトソーシング | 業務一括の外注 | バックオフィス等 |
派遣は指揮命令ができる代わりに専門性は限定的、業務委託は指揮命令はできないが専門性を機動的に取り入れられる、というように、それぞれ性質が異なります。課題の性質に合わせて使い分けたいところです。
プロフェッショナル人材の活用ガイドで、専門人材の活用形態を詳しく整理しています。
NewAceがこれまで支援してきた100件超のプロジェクトでは、新規事業領域で業務委託・顧問といった専門性を取り入れる型の外部人材が中心です。定型業務の補完より、事業を前に進める専門知の確保を目的に外部人材を使うケースが目立ちます。
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| 即戦力を機動的に確保 | 社内ナレッジが蓄積しにくい |
| 固定人件費を変動費化 | マネジメントの手間 |
| 専門性をピンポイントで | 情報管理・秘密保持 |
| 必要な期間だけ契約 | 偽装請負などの法的留意 |
外部人材は変動費で即戦力を確保できる一方、社内にナレッジが残りにくく、マネジメントや情報管理の手間もかかります。中核機能は内製、専門性や一時的な人手は外部、というバランス設計が成否を分けるでしょう。偽装請負などの法的留意点は業務委託採用の契約形態と進め方で整理しています。

プロフェッショナル人材の採用ガイドで、内製と外部活用の判断軸を整理しています。
| 自社の課題 | 向く外部人材 |
|---|---|
| 定型業務の人手が足りない | 派遣・アウトソーシング |
| 専門スキルで実行したい | フリーランス・業務委託 |
| 課題解決を推進したい | 業務委託コンサル |
| 経営助言・人脈がほしい | 顧問・アドバイザー |
| 経営機能を部分補完したい | フラクショナル幹部 |
定型業務は派遣やアウトソーシング、専門性や課題解決は業務委託、経営機能は顧問やフラクショナル幹部、という整理が分かりやすい。課題の性質と必要な稼働量で選ぶのが基本です。
業務委託コンサルの契約と実務で、業務委託コンサルの活用を整理しています。
外部人材は、定型業務を任せる型・専門性を取り入れる型・経営機能を補う型に整理できます。中核機能は内製、専門性や一時的な人手は外部、というバランス設計が成否を分けます。新規事業では業務委託・顧問で即戦力を機動的に取り入れ、型化できた機能から内製化する進め方が機能します。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 内製と外部の切り分け | 何を社内に残し何を外に出すか |
| 2. 課題と要件の整理 | 任せる業務と成果を言語化 |
| 3. 種類・契約形態の選択 | 派遣・業務委託・顧問等 |
| 4. 人材の探索・見極め | エージェント・紹介で確保 |
| 5. マネジメント設計 | 協働の進め方・評価基準 |
起点になるのは、内製と外部の切り分け。何を社内に残し、何を外に出すかを決めずに外部人材を入れると、ナレッジが流出したり、逆に重要機能を外部に依存しすぎたりします。切り分けを設計してから種類を選ぶのが妥当でしょう。
新規事業のPMOコンサル活用術で、外部人材を推進役に使う実務を整理しています。
新規事業は立ち上げ段階で必要なスキルが変わるため、外部人材を機動的に使う意義が大きい領域です。
| 立ち上げ段階 | 活かせる外部人材 |
|---|---|
| 構想・検証(0→1) | 事業開発・リサーチの業務委託 |
| 立ち上げ(1→10) | PM・マーケ・PMOの業務委託 |
| 拡大(10→100) | 顧問・フラクショナル幹部 |
正社員でこれらをすべて揃えるのは現実離れしています。段階ごとに必要な専門性を外部人材で取り入れ、型化できた機能から内製化していく進め方が、コストとスピードを両立させます。

上の月額単価レンジは、関わり方の違いによって幅が出ることを示す目安です。顧問は助言中心で稼働が限られる分レンジが低め、業務委託やフラクショナル幹部は実務への踏み込みが深いほど上限が伸びます。実際の金額は専門性・稼働量・契約期間で変動するため、種類ごとの相場感をつかむ材料として見てください。
「外部人材の活用で大事なのは、何を内製し何を外に出すかの切り分けです。100件超の支援で見てきた範囲では、切り分けが曖昧なまま外部に頼ると、ナレッジが社内に残らず、いつまでも外部依存から抜けられません。新規事業では立ち上げ期に外部の専門性を機動的に使い、型化できた機能から内製化していく企業ほど、自走できる組織になっていきます。」
派遣・業務委託・副業人材・フリーランス・顧問/アドバイザー・アウトソーシングが中心。指揮命令の有無、専門性の深さ、稼働量が異なるため、課題に応じて使い分けます。
派遣は指揮命令ができ時間契約で定型業務の人手補完に向きます。業務委託は指揮命令はできませんが、専門性を成果・遂行ベースで機動的に取り入れられます。専門業務やプロジェクトは業務委託が向きます。
即戦力を機動的に確保でき固定人件費を変動費化できるのがメリット。一方で社内ナレッジが蓄積しにくく、マネジメントや情報管理の手間、偽装請負などの法的留意が必要です。
定型業務は派遣・アウトソーシング、専門スキルの実行はフリーランス・業務委託、課題解決の推進は業務委託コンサル、経営助言は顧問、経営機能の部分補完はフラクショナル幹部が向きます。
内製と外部の切り分け、課題と要件の整理、種類・契約形態の選択、人材の探索・見極め、マネジメント設計の順。最初に内製と外部を切り分けることがナレッジ流出や過度な外部依存を防ぎます。
立ち上げ段階で必要な専門性が変わるため、段階ごとに業務委託・顧問で取り入れます。0→1は事業開発、1→10はPM・マーケ・PMO、10→100は顧問・フラクショナル幹部。型化できた機能から内製化します。
定型業務の人手が足りない企業は、派遣・アウトソーシングで補うのが妥当な選択肢。
特定課題・新規事業に専門知が要る企業は、業務委託・フリーランス(月30〜250万円が一つの目安)で機動的に取り入れるのが向きます。単価は専門性や稼働量で大きく変わるため、レンジはあくまで目安として捉えてください。
CxO級の経営機能を一部だけ補いたい企業は、顧問(月10〜80万円)・フラクショナル幹部(月80〜300万円)が選択肢でしょう。いずれも稼働日数や役割で幅が出るため、提示額は目安として見ておくと判断を誤りにくくなります。
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
人気記事
大手企業の新規事業研究|2026.06.25
新規事業は、立ち上がるかどうかも、必要なスキルが何かも、段階が進むごとに変わっていきます。そのため全部を正社員で揃えようとすると、...
大手企業の新規事業研究|2026.06.25
採用するほどではないけれど、現役の専門知をピンポイントで借りたい。そんな場面で選択肢になるのが、副業人材の活用です。本業を別に持つ...
大手企業の新規事業研究|2026.06.22
外部のプロ人材を探そうと調べはじめると、似たようなマッチングサービスが次々出てきて、結局どれが自社に合うのか分からなくなる。そんな...
カテゴリー