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コンサルタントとして独立したい!押さえておきたい成功のポイント

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2025.04.16
コンサルタントとして独立した後、成功させるには?
ある程度コンサルタントとしての腕を身につけてきたら、独立といった選択肢も出てきますよね。
ただ、独立して成功していくためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
今回は、独立を成功させるためのポイントや、失敗する要因などについて紹介します!
この記事で分かること!
- 独立について押さえておきたい基本
- 失敗する要因と成功のポイント
- 独立のメリット・デメリット
目次
事前に知っておきたい!独立と起業の違い
独立のほかに「起業」もありますが、これらはどのようなことが違うのでしょうか。
主なポイントは以下のとおりです。
【ポイント】
- 独立:組織に属することなく働くこと
- 起業:法人として事業を起こすこと
たとえば、これまでコンサルタントとして働いてきた経験を活かし、フリーランスとして仕事を受ける場合は独立です。
個人事業主となるか、法人化することになるでしょう。
組織に頼ることなく、自分の経験や知識を活かして生計を立てていくことになります。
一方、ベンチャー企業を起こすような場合は起業です。
一般的には法人設立をセットで起業することになります。
たとえば、ツアーコンサルティング会社を設立し、何人かのコンサルタントを雇って法人化するような場合は起業です。
コンサルタントの独立が失敗する要因は?
周りに独立に失敗してしまったコンサルタントの知り合いがいて、独立することに対して不安を抱えている方もいるでしょう。
コンサルタントが独立する際に失敗してしまう理由としては、以下のようなことが挙げられます。
【コンサルタントが独立する際に失敗理由】
- 自分の市場価値を高めることができない
- 頼る人がいない
- 適切に管理できていない
それぞれポイントを確認していきましょう。
自分の市場価値を高めることができない
大手のコンサルティング会社に勤めている場合は、その会社のネームバリューによって自身の価値が高まることもあるでしょう。
ですが、独立した後は「大手コンサルティング会社の○○さん」ではなく「○○さん個人」として見られます。
そのため、求められるコンサルタントになるためには、自分の市場価値を高めることが重要です。
コンサルタントは売り手市場ではありますが、どの企業でもできるだけ優秀なコンサルタントと契約しようとしています。
【自分の市場価値を高めることが重要】
- 自分が得意としていることが曖昧
- 自分に何ができるのか分からない
- 専門性のある分野がない
上記のような状況になると、なかなか自分の市場価値を感じてもらえず契約につながりません。
頼る人がいない
会社に勤めている場合は、社内で縦と横のつながりが生まれます。
困ったことがあれば、上司や同僚に相談可能です。
一方、独立して一人で業務に取り組んでいく場合は、周囲に頼れる相手がいなくなってしまうことがあります。
実際に、コンサルタントとして独立したところ、孤独を感じるようになってしまったと悩んでいる方は多いようです。
頼る人がいないと、次のようなデメリットがあります。
【デメリット】
- 悩み相談ができない
- 人脈が広がりにくくなる
- 業界の最新情報に疎くなることがある
このような理由から失敗につながりやすくなります。
適切に管理できていない
独立後は、事業に関してさまざまな点から自己管理していかなければなりません。
会社で勤めているときは、経営管理や会計に関すること、マーケティングなどは別の担当者が行っていたケースもあるでしょう。
ですが、独立した以上、経営に関する部分はすべて自分で取り組んでいくことになります。
こういった管理が失敗すると、次のようなトラブルが起こりやすくなるので注意しましょう。
【自己管理の失敗にたいする注意点】
- 納期を守れない
- 自分の限界を超えて働いてしまう
- 資金難に陥りやすい
いずれも独立が失敗につながりやすくなる理由です。
コンサルタントとしての独立を成功させるポイント
コンサルタントとして独立を成功させるためには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
以下の4つを押さえておきましょう。
【ポイント4つ】
- ポイント①専門的な知識を身につける
- ポイント②自分の得意分野を伸ばす
- ポイント③事業計画書を策定する
- ポイント④資金を確保しておく
それぞれポイントを解説します。
ポイント①専門的な知識を身につける
コンサルタントに求められる専門的な知識を積極的に身につけていきましょう。
コンサルタントは、クライアント企業が抱える課題解決をサポートする存在です。
そのためには、さまざまな知識が求められます。
専門的な知識は難しい課題に直面した際に解決する糸口になることもあれば、新規クライアント獲得のためにも重要です。
実力を身につけていくためにできることはたくさんあります。
【専門的な知識を身につける】
- 専門書を読む
- セミナーや講座に参加する
- フレームワークを学ぶ
ひとつひとつ取り組んでいきましょう。
ポイント②自分の得意分野を伸ばす
選ばれるコンサルタントになるためには、自分の得意分野を伸ばしていくことが欠かせません。
得意分野があると、競合と比較した際に強みになります。
自身が得意とする業界やテーマの専門性を伸ばしましょう。
【自分の得意分野を伸ばす】
- 自身が得意な分野を明確にする
- 得意分野に関連した実績を積む
- SNSやホームページで自身の得意分野に関する情報を発信し続ける
これらのステップにより、専門性の高いコンサルタントを探しているクライアントの目に留まりやすくなります。
契約にもつなげやすくなるでしょう。
ポイント③事業計画書を策定する
事業に関して「まずはやってみて、うまくいかなかったら他の方法を考えよう」という進め方はおすすめできません。
失敗した場合は赤字が大きくなり、事業を継続できなくなる恐れもあります。
そのため、事前に事業計画書を策定しておくことが重要です。
事業計画書を策定することで、以下のようなメリットが期待できます。
【メリット】
- 事業を行っていくうえでの道標として活用できる
- 経営の方向性や自身の考えを整理しやすくなる
- 取引先などに対して方向性を示す際の資料になる
資金調達の際に提出を求められるものでもあるので、時間をかけて作成しておきましょう。
ポイント④資金を確保しておく
独立開業後、すぐに軌道に乗るとは限りません。
そのため、ある程度の資金を用意したうえで独立を検討しましょう。
資金を確保しておくメリットは以下のとおりです。
【資金を確保のメリット】
- 事業が安定するまでの生活費として利用できる
- リスクヘッジにつながる
- 事業に関する予備資金として備えておける
どの程度の資金を備えておけば良いかは人によっても変わりますが、可能であれば半年分の生活費に加え、事務所費や営業活動費も確保しておきましょう。
資金が少ないと少しうまくいかなかっただけで事業を継続できなくなる恐れがあります。
そのため、焦って独立してしまうのではなく、十分資金的な余裕を持っておくことが大切です。
コンサルタントが独立するメリット
コンサルタントとして独立を目指す方が多いのは、独立によりさまざまなメリットがあるからです。
代表的なこととして、以下が挙げられます。
【独立によりさまざまなメリット】
- メリット①個人のブランドを確立できる
- メリット②自由な働き方が叶う
どちらも非常に魅力的に感じる方が多いでしょう。
押さえておきたいポイントを解説していきます。
メリット①個人のブランドを確立できる
会社に勤めていると、自分のやりたいことと会社の方針が合わなくなってしまうことがあります。
そのせいで自分の強みや専門性を活かせていないと感じることもあるでしょう。
ですが、独立した後は自分がブランドになり、個人のブランドを確立できるようになります。
ブランドを確立できると、特定のクライアントから高い評価を受けやすくなるため、安定した収入にもつなげられるはずです。
また、専門家として認められるようになれば、コンサルタントとしての仕事だけではなく、セミナーの講師としての活躍も期待できます。
収入源が増えることになるので、さらに上を目指していけるでしょう。
メリット②自由な働き方が叶う
独立後の働き方は自分で決められるのも大きなメリットです。
会社に勤める場合は、どうしても会社の方針に従わなければなりません。
一方で、独立すれば働く場所も自由ですし、どのような仕事を受けるかも自分で決められるメリットがあります。
【独立後の働き方メリット】
- ライフスタイルに合わせて働きたい
- 多様なプロジェクトに関わりたい
- 自分でクライアントを選びたい
こういった自由な働き方を目指している方は、独立も検討してみてはいかがでしょうか。
コンサルタントが独立するデメリット
コンサルタントの独立は夢がありますが、以下のようなデメリットも押さえておきましょう。
【デメリット】
- 人気コンサルタントでも成功するとは限らない
- 開業資金がかかる
- 法人で独立する場合は、赤字でも法人住民税の均等割の支払いが必要
- 正社員として働いていたときとは異なる知識が求められる
- 安定するまで収入が不安定になりやすい
成功すれば会社員として働いているときよりも稼ぎやすくなりますが、このようなデメリットもあります。
慎重に検討しましょう。
関連記事:フリーコンサルタントの働き方の実態とは?独立におけるメリットとデメリットを徹底解説
フリーコンサルタントなら覚えておきたい!独立後に年収を上げるためにできること
独立後はなかなか収入が安定せず、不安を感じてしまうこともあります。
ですが、年収を上げるためにできる対策を実践することで、少しずつ高収入が期待できるようになるでしょう。
【年収を上げるための対策】
- 自分の強みを見つける
- 複数のクライアントとのつながりを維持する
- 市場を把握する
- マッチングサービスを活用する
これら4つのことに取り組んでみてはいかがでしょうか。それぞれ解説します。
自分の強みを見つける
信頼され、活躍するコンサルタントになっていくために欠かせないのが、自分の強みを見つけることです。
自分の強みが何かよく分からないと、専門分野も曖昧になってしまいます。
これでは、他のコンサルタントの差別化ができないため、自分を選んでもらえる可能性が低くなってしまうでしょう。
自分の強みを見つけるということは、他のコンサルタントと差別化できるポイントを見つけるということでもあります。
【ポイント】
- 過去の経験から得意な領域を判断する
- 顧客のニーズを把握する
- 市場調査を行い、自身が対応できる分野を探す
これらの方法により、自分の強みを見つけやすくなるはずです。
複数のクライアントとのつながりを維持する
仮にクライアントが1社だけだった場合、何らかの理由によって契約が切れてしまった際に収入源を失うことになります。
大口のクライアントと契約できて安心していたところ、突然倒産してしまい共倒れになってしまったというケースもありえます。
そういったことがないように、複数のクライアントとのつながりを維持していきましょう。
市場を把握する
コンサルタントとしてクライアントの信頼を得るためには、市場の把握が必須です。
現在の動向や最新のトレンドなどに関して情報を収集し続けましょう。
古い情報をもとに課題解決を提案したとしてもクライアントからは評価されません。
コンサル業界は頻繁にトレンドやクライアントのニーズが移り変わっていきます。
それらについていけるように最新の情報収集を徹底することで、競合との差別化もできるようになるでしょう。
マッチングサービスを活用する
マッチングサービスの活用もおすすめです。
その際、コンサルタントの案件に特化したサービスを利用しましょう。
条件の良いクライアントを紹介してもらえるマッチングサービスを活用すると、長く付き合っていけるクライアントを見つけやすくなります。
コンサルタントが独立する際の注意点
コンサルタントとして独立を検討しているのであれば、安定して案件を獲得できるか考えなければなりません。
どれだけ実力のあるコンサルタントだったとしても案件が獲得できなければ収入につながらないためです。
これまでコンサルティングファームに所属していた人の場合、自身は案件を推進する立場であり、案件の獲得は他の担当者が行っていたというケースもあるでしょう。
こういった場合でも、独立後は案件の獲得も自身で行っていかなければなりません。
たとえば、フリーコンサルタントを対象としたマッチングサービスを利用する方法があります。
ひとつの顧客に依存するのは何かあったときに危険なので、複数の案件を獲得していきましょう。
また、業務の内容によっては専門家に外注した方が効率的に取り組めることもあります。
特に開業や会社の設立に関する法律関係の部分や、経理業務などについては無理に自分で対応するのではなく、税理士や社労士に依頼してみてはいかがでしょうか。
専門家と連携することで、大規模な案件にも柔軟に対応しやすくなります。
【まとめ】案件の獲得方法について理解を深めておくことが大切
コンサルタントが独立する場合に確認しておきたい成功のポイントを紹介しました。
注意しておくべきデメリットや、収入アップのための対策などもご理解いただけたのではないでしょうか。
独立後に成功を収めるためには、収入を安定させることが大切です。
そのために案件紹介サービスやマッチングサービスも活用してみてはいかがでしょうか。
Re:neWは、新規事業開発に特化しているマッチングサービスです。
案件獲得を目指すフリーのコンサルタントに対し、大手企業を中心としたクライアント様を紹介しています。
経験に合った最適な案件をご紹介しているので、ぜひご相談ください。
この記事を執筆した人
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長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。
東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。
2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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