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共同創業者の募集と探し方|コンサル経験者がスタートアップ共同創業に参画する経路【2026】

共同創業者の募集と探し方|コンサル経験者がスタートアップ共同創業に参画する経路|NewAceマガジン

新規事業開発のノウハウ

2026.06.24

独立の選択肢を探すうちに、「どこかのスタートアップに共同創業者として合流する」という道が視野に入ってきた。コンサルや新規事業企画の経験者にとって、これは案外有力な入り方です。ゼロから自分で起業するより、すでに走り始めた事業に経営メンバーとして加わるほうが、強みを活かしやすい場面も多い。

ただし、報酬の組み立ては会社員時代とは別物です。給与(目安として300〜800万円程度に抑えられることが多い)にストックオプションや株式(数%〜十数%)を組み合わせる形が中心になります。フルタイム参画が前提になるため、まずは顧問・業務委託で関わってから移行する段階的な経路が安全です。なお本記事の金額・株式比率は、公開情報や支援現場で見聞きする一般的なレンジをまとめた目安であり、実際の条件は事業フェーズと交渉で大きく動きます。

共同創業・スタートアップ参画の相談も受けてきた立場から、探し方、参画形態、報酬・株式設計、リスク、案件との出会い方までを整理します。

この記事でわかること💡
  • 共同創業者の募集・探し方(双方向のマッチング経路)
  • コンサル経験者が共同創業に参画する3つの形態
  • 共同創業の報酬・株式設計(給与+エクイティ)
  • 共同創業のリスクと段階的参画という考え方
  • 顧問・業務委託から共同創業へ移行する経路

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それでは、本章をチェックください。

共同創業者の募集とは

共同創業者の募集には、向きの異なる2つのニーズがあります。

立場求めているもの
起業を志す人自分の事業を一緒に立ち上げる相棒
参画を考える経験者共同創業メンバーとして合流できる事業

コンサル経験者・大手企業の新規事業企画経験者にとって関係が深いのは後者です。事業アイデアと初期プロダクトを持つ起業家が、事業開発・組織づくり・資金調達を担えるパートナーを探しているケースは多く、ここに経験者が共同創業者として入る余地があります。独立した人の動機を見ても、「事業を立ち上げたい」を独立のきっかけに挙げた割合は32.3%にのぼり〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕、事業づくりへの志向は決して少数派ではありません。

共同創業者に求められる役割経験者が活かせる素地
事業開発・戦略立案コンサルの戦略・実行経験
組織・採用の設計大手企業の組織運営経験
資金調達・IR事業計画策定・財務の知見
プロダクト・技術エンジニアリング・PdM経験

コンサル起業の全手順で、自ら起業する場合の流れを整理しています。

📊 NewAce支援データ

NewAceがこれまで支援してきた100件超のプロジェクトのうち、顧問・業務委託として関与したスタートアップに、後から共同創業メンバー・CxOとして合流するケースが一定数あります。いきなり共同創業に飛び込むのではなく、まず案件として関わってから移行する経路が多い傾向です。

コンサル経験者が共同創業に参画する3つの形態

フルタイム共同創業(Co-founder)

事業に専念し、創業株主として株式を持つ最も深い参画形態。給与は目安で300〜800万円に抑え、株式数%〜十数%で報いる設計が中心です。事業が立ち上がらなければ無報酬・低報酬の期間も生じるため、振れ幅は最も大きくなります。

パートタイム共同創業・初期メンバー

本業や複数案件と並行しながら、株式を持って参画する形態。週20〜30時間ほどの稼働で業務委託報酬+株式またはストックオプション(目安1〜5%程度)を得る形が多く、収入を完全には断たずに事業の初期メンバーに加われます。

顧問・業務委託からの移行

まず顧問・業務委託として関与し、相性と事業性を見極めてから共同創業に移る形態。月数時間〜週数日から始められ、報酬は顧問・業務委託レンジ(目安で月10〜80万円)。株式は移行のタイミングで交渉します。撤退が容易なぶん、収入を断たずに事業を観察できるのが利点です。

3つの形態を並べると、コミットの深さと引き換えに株式比率とリスクが上がる関係が見えます。

項目フルタイム共同創業パートタイム参画顧問・業務委託から移行
コミットフルタイム専念週20〜30時間程度月数時間〜週数日
報酬(目安)給与300〜800万円+株式業務委託報酬+株式・SO月10〜80万円(移行時に再設計)
株式(目安)数%〜十数%1〜5%程度移行時に交渉
リスク高い(無報酬期間も)フルタイムより限定的最も低い(撤退が容易)

スタートアップ顧問契約の単価相場で、顧問として関与する場合のレンジを整理しています。

共同創業の報酬・株式設計

給与とエクイティのバランス

共同創業者の報酬は、資金調達前のスタートアップでは給与を抑え、株式で報いる設計が基本になります。

フェーズ給与の目安株式の目安
プレシード(調達前)0〜300万円数%〜十数%
シード(調達後)300〜600万円数%程度
シリーズA以降500〜800万円1〜数%

参画時期が早いほど株式比率は高く、給与は低くなる構造です。事業が立ち上がってから合流すると、給与は上がる一方で株式は薄まる。リスクを取った時間に対してエクイティで報いる、という考え方が根底にあります。上記の金額・比率はあくまで目安で、調達状況や担う役割で上下します。

ベスティングという仕組み

共同創業者の株式は、一定期間在籍して初めて確定する「ベスティング」を設定するのが一般的です。期間4年・クリフ(最低在籍期間)1年がスタートアップの標準とされ、これは米国で上場までにかかる期間とおおむね一致してきた歴史的背景に由来します〔参考: Coral Capital「なぜ4年なのか?スタートアップの株式ベスティングの起源を解き明かす」2024〕。

項目一般的な設計
ベスティング期間4年
クリフ(最低在籍期間)1年
確定ペースクリフ後は月割りで確定

途中で離脱した場合、未確定分の株式は会社に戻ります。これは創業者・参画者双方を守る仕組みです。

株式・ストックオプションと税金

株式やストックオプションは、もらった時点・行使した時点・売却した時点で課税のされ方が変わります。設計を誤ると想定外の税負担が生じるため、入口で押さえておきたい論点です。国税庁は2023年、いわゆる信託型ストックオプションについて、行使時に給与所得として課税される(最大税率55%の累進課税の対象になりうる)との見解を示しました〔出典: 国税庁「ストックオプションに対する課税(Q&A)」令和5年〕。税制適格ストックオプションや生株での参画など、形態によって扱いは異なります。共同創業の条件を詰める段階で、株式・SOの種類と課税タイミングを税理士に確認しておくことを勧めます。

共同創業 参画形態別の報酬・株式・リスク

業務委託CFOの単価相場で、資金調達・財務面で関与する場合の役割を整理しています。

共同創業のリスクと向き合う

経済的リスク

共同創業は、給与を抑えて株式に賭ける構造のため、事業が立ち上がらなければ収入が途絶える期間も生じます。

リスク内容
無報酬・低報酬期間調達前は数ヶ月〜1年以上続くことも
株式の価値ゼロ事業失敗時は株式は無価値
機会損失フルタイム参画中は他の収入を断つ

関係性リスク

共同創業者間の対立は、スタートアップ失敗の典型的な原因の一つとされます。

リスク対策
役割・権限の曖昧さ参画前に役割分担を文書化
株式比率への不満ベスティング・契約で明確化
価値観の不一致共同創業前に一緒に働く期間を設ける

だからこそ、いきなりフルタイム共同創業に飛び込むより、顧問・業務委託として一定期間関与し、相性と事業性を確かめてから移行する経路が安全ではないでしょうか。

💡 ポイント

共同創業は給与を抑えてエクイティに賭ける働き方。経験者がいきなりフルタイムで飛び込むのはリスクが高く、まず顧問・業務委託として月10〜80万円のレンジで関与し、事業性と相性を確かめてから共同創業に移行する段階的な経路が、収入を断たずに参画する妥当なやり方です。

共同創業者と出会うチャネル

チャネル特徴
スタートアップ特化エージェントCxO・共同創業候補の紹介
Co-founder マッチングサービス起業家と参画者の直接マッチング
VC・アクセラレーター経由投資先からの共同創業者紹介
個人ネットワーク前職・大学・コミュニティ経由
顧問・業務委託からの発展案件として関わり関係を深める

コンサル経験者・新規事業企画経験者の場合、いきなり共同創業マッチングに登録するより、まず案件紹介エージェント経由でスタートアップに顧問・業務委託として入り、そこから関係を深める経路が取りやすいはずです。独立フリーコンサルの案件獲得経路でも、エージェント経由が44.6%と最多でした〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。まず案件として接点を持ち、相性を確かめてから共同創業へ進む流れは、この実態とも噛み合います。

新規事業に強いフリーコンサルエージェントで、スタートアップ案件に出会えるエージェントの選び方を整理しています。

スタートアップCxOというキャリアで、経営メンバーとして参画する経路全体を整理しています。

共同創業の始め方(最初の一歩)

「興味はあるが、何から始めればよいかわからない」という入口の段階なら、最初の一歩はシンプルです。いきなり創業契約を結ぶのではなく、まず顧問・業務委託として入れるスタートアップ案件を1件持つところから動くこと。在籍中でも始めやすく、収入を断たずに事業の中身と相性を確かめられます。独立を考えるフリーコンサルが登録するエージェント数は2〜3社が最多(48.5%)で〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕、複数の窓口を持って案件の母数を広げるのが定石です。そのうえで手応えのある事業に出会えたら、株式・役割・ベスティングの条件交渉に進めばよいでしょう。

🗣 代表コメント

「共同創業の相談を受けるとき、私はまず案件として関わることを勧めます。100件超の支援で見てきた範囲では、いきなり共同創業に飛び込むより、顧問・業務委託として数ヶ月一緒に働いてから合流したほうが、事業性も人間関係も見極められます。良い共同創業は、契約の前に信頼の蓄積があるケースがほとんどです。」

よくある質問

Q1. 共同創業者になるとどのくらいの株式をもらえますか?

参画時期と役割によります。プレシード期にフルタイムで合流する場合は数%〜十数%、シリーズA以降に合流する場合は1〜数%が目安。ベスティング(4年・1年クリフが一般的)が設定されるケースが多くなります。

Q2. 共同創業はフルタイムでないとできませんか?

必ずしもそうではありません。週20〜30時間のパートタイム参画や、顧問・業務委託から始める形態もあります。本業や他案件と並行しながら株式を持つ経路も実在します。

Q3. コンサル経験は共同創業で評価されますか?

事業開発・戦略立案・組織設計・資金調達の素地として評価されるケースが多いです。一方で、スタートアップでは自ら手を動かす実行力が求められるため、コンサルの提案スキルだけでは不十分な場面もあります。

Q4. 共同創業の前に確認すべきことは?

役割分担・株式比率・ベスティング・意思決定の権限は、参画前に文書化しておきたいところです。共同創業者間の対立は失敗の典型的な原因のため、価値観の擦り合わせも欠かせません。

Q5. 共同創業者を募集したい起業家側はどう探せばよいですか?

Co-founderマッチングサービス、VC・アクセラレーター経由、個人ネットワークが中心。経営人材を探す場合は、顧問・業務委託として一定期間一緒に働き、相性を確かめてから共同創業に誘う経路が失敗が少ない傾向です。

Q6. 共同創業が合わなかった場合はどうなりますか?

ベスティングのクリフ(一般に1年)前に離脱すると株式は確定しません。だからこそ、いきなりフルタイムで飛び込むより、まず顧問・業務委託として関与し撤退余地を残す段階的な参画が安全です。

Q7. 共同創業で受け取る株式やストックオプションに税金はかかりますか?

かかります。取得時・行使時・売却時のどこで、どの所得区分で課税されるかが種類によって変わる点に注意が必要です。国税庁は2023年、信託型ストックオプションについて行使時に給与所得として課税されるとの見解を示しました〔出典: 国税庁「ストックオプションに対する課税(Q&A)」令和5年〕。税制適格SOや生株での参画など形態ごとに扱いが異なるため、条件を詰める段階で税理士に確認することを勧めます。

共同創業 参画形態の判断指針

フルタイム共同創業を選ぶ層

事業に強い確信があり、給与を抑えてでも株式に賭けたい層は、フルタイム共同創業(給与300〜800万円+株式数%〜十数%)が選択肢。

パートタイム・段階的参画を選ぶ層

収入を断ちたくない層・複数案件を持つ層は、顧問・業務委託(月10〜80万円)から始め、相性を見て共同創業に移行する経路が妥当でしょう。

まず案件として関わりたい層

共同創業の前に事業性と相性を見極めたい層は、案件紹介エージェント経由でスタートアップに入り、関係を深めてから判断する経路が安全です。

スタートアップ参画・共同創業につながる案件を月10〜80万円レンジで紹介

この記事を執筆した人

  • 長尾 浩平

    新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。

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