ポストコンサルキャリア|2026.06.28
退職後の顧問契約という選択|古巣・他社との進め方と報酬相場【2026】
長年勤めた会社を離れたあと、培ってきた専門知を雇用ではない形で活かせないか。退職を控えた管理職や、ファーム・大企業のOB予備軍が一...
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ポストコンサルキャリア
2026.06.23
事業企画の先には、社内で昇進していく道だけでなく、他社への転職、独立、スタートアップCXOへの転身と、いくつもの分かれ道があります。社内昇進なら年収の目安はおよそ700〜2,200万円。中堅期(10〜15年目)からは、転職で年収を20〜50%上げるか、独立して月単価100〜250万円を取りにいくかの分岐が見えてきます。
どれが正解という話ではなく、中堅以降は複数の道を組み合わせて設計する人が増えています。本記事では、新規事業領域の支援現場で見てきた各ルートの年収推移と移り方を掘り下げます。転職ルートを先に詳しく知りたい方は事業企画転職の記事もあわせてどうぞ。
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それでは、本章をチェックください。
目次
事業企画ポジション入社後のキャリアパスは、以下の主要経路に分かれます。年収レンジはあくまで目安で、企業規模・業界・個人の実績によって上下します。
| 経路 | 年収レンジ | 中核選択基準 |
|---|---|---|
| 社内昇進ルート | 700〜2,200万円 | 同社での長期キャリア構築 |
| 他社転職ルート | 900〜2,200万円 | 年収アップ・領域拡張 |
| 独立ルート | 月100〜250万円 | 時間・案件選択の自由度 |
| スタートアップCXO転身ルート | 1,000〜2,500万円+株式 | 急成長機会・株式報酬 |
| 事業責任者・CEO転身ルート | 1,500〜3,000万円+株式 | 経営トップへの転身 |
社内昇進ルートは伝統的な経路、他社転職ルートは年収レンジを20〜50%引き上げる選択肢、独立ルートは時間や案件の選び方に自由度を求める層に向く設計といえます。
事業企画から独立する道筋で、独立ルートの詳細を整理しています。
| 年次段階 | 職位レンジ | 中核業務 |
|---|---|---|
| 入社〜5年目 | 担当者・スタッフ | 事業計画策定の補助 |
| 5〜10年目 | シニア担当・課長補佐 | 新規事業企画の主担当 |
| 10〜15年目 | 課長級 | 新規事業立ち上げ・PoC実行責任 |
| 15〜20年目 | 部長級 | 事業推進・組織設計の責任者 |
| 20年目以降 | 執行役員・事業責任者 | 経営層レベルの意思決定 |
各年次段階で蓄積されるスキルが、その後どの経路を選べるかを大きく左右します。
NewAceがこれまで支援してきた100件超のプロジェクトでも、事業企画ポジション経験者の独立相談は新規事業領域の中で目立つ存在です。在籍10〜15年で実行経験を積んでから独立に進むパターンが多く、月単価レンジは100〜250万円が中心。新規事業立ち上げ・PoC設計・グロース戦略の実行経験を持つ層ほど、独立後の単価形成で有利に動けています。
| 年次 | 職位 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| 1〜3年目 | 事業企画 担当者 | 700〜1,000万円 |
| 4〜7年目 | シニア担当・課長補佐 | 900〜1,200万円 |
| 8〜12年目 | 事業企画 課長級 | 1,100〜1,400万円 |
| 13〜18年目 | 事業企画 部長級 | 1,300〜1,600万円 |
| 19年目以降 | 事業企画 執行役員・事業責任者 | 1,500〜2,200万円 |
社内昇進ルートは、長期勤続を経て経営層へ昇進していく流れが中心になります。年功的な昇進基準が残る大手企業であれば、年収も安定して伸ばしやすいでしょう。
蓄積される経験は、先ほどの年次別段階の表とおおむね重なります。1〜5年目の事業計画策定の補助に始まり、5〜10年目で新規事業企画の主担当へ。8〜15年目で新規事業立ち上げやPoC実行、10年目以降はグロース戦略・KPI設計や海外展開、15年目以降に経営層への事業提案へと広がっていく流れです。
蓄積の順序は企業・業界で変動しますが、中堅期(10〜15年目)に新規事業立ち上げやPoC実行の責任者を経験した層は、その後の転職・独立でとりわけ高く評価されやすい傾向があります。逆に、資料作成や社内調整だけで中堅期を過ごすと、社外で示せる実績が薄くなりがちです。昇進を待つ間も「責任者として何を立ち上げたか」を語れる経験を意識して取りにいけるかどうか。ここが後の選択肢の広さを分けます。
職位別に見た転職前後の年収レンジの目安です。確約値ではなく、相場観として見てください。
| 転職前職位 | 転職前年収 | 転職後年収 | 年収アップ率 |
|---|---|---|---|
| 事業企画 担当者級 | 900万円 | 1,000〜1,300万円 | 10〜45% |
| 事業企画 課長級 | 1,200万円 | 1,400〜1,700万円 | 15〜40% |
| 事業企画 部長級 | 1,500万円 | 1,700〜2,100万円 | 10〜40% |
| 事業企画 執行役員 | 2,000万円 | 2,200〜3,000万円 | 10〜50% |
他社転職での年収アップ幅は、その事業企画ポジションの希少性、業界の成長性、転職先企業の規模によって変わってきます。
| 経験領域 | 評価のポイント |
|---|---|
| 新規事業の立ち上げ責任者経験 | 0→1の事業構築実績 |
| PoC設計・実行のリード経験 | 仮説検証〜撤退判断 |
| グロース戦略の実行責任者経験 | KPI設計・施策ロードマップ |
| 海外子会社事業企画経験 | クロスボーダー実行経験 |
| 社内ベンチャー立ち上げ経験 | 大手企業内での新規事業組織設計 |
いずれの領域も、評価の分かれ目は「自分が責任者だったか」を職務経歴書と面接で具体的に示せるかどうかです。同じ年数の在籍でも、補助業務中心か実行責任者かで提示年収は大きく変わります。
新規事業に強いフリーコンサルエージェントで、新規事業領域の市場価値を整理しています。
| 独立後の案件タイプ | 月単価レンジ |
|---|---|
| 新規事業立ち上げ支援 | 100〜180万円 |
| グロース戦略・PMF支援 | 100〜200万円 |
| 事業計画策定支援 | 80〜180万円 |
| 海外展開・新規領域進出支援 | 150〜250万円 |
| 社内ベンチャー支援 | 100〜200万円 |
事業企画 部長級の経験を持つ層は、独立後の月単価が150〜250万円あたりに収まりやすく、年収にして1,500〜2,500万円のレンジに届くケースが目立ちます。
フリーコンサル全体の単価分布を見ても、月単価の最頻値は140〜160万円(18.5%)で、160万円超の回答が41.5%を占めます〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。事業企画出身者が狙う100〜250万円のレンジは、市場全体の分布と照らしても無理のない水準といえるでしょう。
事業企画フリーランスの単価相場で、業務範囲別の単価レンジを整理しています。
年齢別に見た独立後の月単価レンジの目安です。年齢そのものより、課長級・部長級としての実行責任の厚みが単価に直結します。
| 年齢 | 独立後の月単価レンジ |
|---|---|
| 30代後半(35〜39歳) | 80〜180万円 |
| 40代前半(40〜44歳) | 100〜200万円 |
| 40代後半(45〜49歳) | 150〜250万円 |
| 50代前半(50〜54歳) | 150〜300万円 |
40代後半〜50代前半が、独立後の単価レンジが最も高い層。事業企画の部長級・課長級として10〜20年の実務を積んだ層ほど、独立後に単価を伸ばしやすい傾向があります。
フリーコンサル独立ガイドで、独立後の案件獲得手順を整理しています。

事業企画ポジションでの経験を活かして、スタートアップのCSO(最高戦略責任者)・CEOなどのCXOポジションへ転身する経路もあります。報酬は資金調達ステージや持株比率で大きく変わるため、以下のレンジは目安として見てください。
| 転身先 | 年収レンジ | 主な前職経験 |
|---|---|---|
| CSO(最高戦略責任者) | 1,500〜2,500万円+ストックオプション | 経営戦略・新規事業 |
| 事業責任者 | 1,200〜2,500万円+ストックオプション | 事業立ち上げ・グロース |
| COO(最高執行責任者) | 1,500〜2,500万円+ストックオプション | 組織運営・業務改善 |
| CEO(スタートアップ) | 1,000〜3,000万円+株式報酬 | 事業企画+事業立ち上げ |
スタートアップCXOへの転身は、事業企画の課長級・部長級が中心の層になります。ベース年収に上場時のキャピタルゲインが加われば、長期的な総報酬では大手企業を大きく上回ることもあるでしょう。
安定性を最優先するなら、社内昇進ルートが軸になります。とくにプライム上場の大手企業や新規事業投資が活発な企業であれば、事業企画ポジションのまま処遇を伸ばせる余地が大きいためです。
年収を最優先するなら、他社転職ルート(年収20〜50%アップ)かスタートアップCXO転身ルート(株式報酬込み)が有力でしょう。いずれも社内昇進ルートより年収の伸びしろが大きくなります。
働く時間や案件を自分で選びたいなら、独立ルートが軸になります。フリーコンサルとして月単価100〜250万円で稼働しながら、時間も案件も人間関係も自分の裁量で決められるのが強みです。
特定領域の専門性を突き詰めたいなら、社内昇進ルート(同社での事業責任者昇進)か同業他社への転職ルートが向いています。積み上げてきた業界知見の連続性を、そのまま強みにできるからです。
複数の業界やフェーズを経験したいなら、3〜5年スパンで他社転職を重ねるルートか、独立して複数クライアントに並行して関わるルートが考えられます。

事業企画キャリアパスは、社内昇進・他社転職・独立・スタートアップCXO転身の主要経路を組み合わせた多層的な設計が、近年標準的な動き方になりつつあります。在籍10〜15年で実行経験を蓄積した後、自分の重視ポイント(年収・自由度・専門性・多様性)に合わせて経路を選ぶ。この順番で考えると迷いにくくなります。
「事業企画キャリアパスは、近年急速に多様化している領域です。支援の現場で見てきた範囲では、事業企画在籍10〜15年で実行経験を蓄積した後、月単価150〜250万円のフリーコンサル独立に進む方が増えてきています。社内昇進ルートよりも、独立後に複数業界・複数フェーズの新規事業立ち上げ経験を積める環境のほうが、長期的なキャリア価値が高くなるケースも見えてきています。」
社内昇進ルートが伝統的に最も安定的な経路です。同社での長期勤続による経営層昇進が中心で、年収レンジは目安として700〜2,200万円の範囲で予測可能性が高い構造。一方で、転職を挟みながら役職を引き継いで昇進していくキャリアも一般化しており、1社で勤め上げることだけが安定の条件ではなくなりつつあります。
スタートアップCXO転身ルートが最も年収アップ幅の大きい経路です。事業企画 部長級からCXOへの転身で、年収1,500〜3,000万円+ストックオプションのレンジに到達する例があります。上場に至ればキャピタルゲインがベース年収を大きく上回る可能性がある一方、ストックオプションの価値は上場・売却の成否に左右されます。リスクとリターンの振れ幅が最も大きい選択肢と考えてください。
独立後の年収は月単価×稼働月数で決まります。月単価200万円で年間10ヶ月稼働なら、単純計算で年2,000万円。社内昇進ルートの部長級年収の目安(1,300〜1,600万円)を上回る水準です。フリーコンサル全体を対象にした調査でも、独立後に収入が増えたとの回答は83.1%、「また独立を選ぶ」との回答は78.5%にのぼります〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。ただし稼働が途切れれば収入も止まるため、案件の継続確保が前提条件になります。
事業企画 部長級以上の経験+新規事業立ち上げ・PoC実行・グロース戦略のいずれかの実行経験が標準的な条件。スタートアップCEOの場合、創業期からの参画、または既存スタートアップへのCEO招聘の経路があります。
MBAの評価は企業によって差があります。経営企画・事業企画系の求人で歓迎要件に挙がることは多く、昇進や転職時の年収交渉で材料になりやすい一方、昇進年数や年収への影響幅を示す公的な統計は見当たりません。資格そのものより、MBAで得た知見を新規事業の実行経験に結び付けて語れるかが評価の分かれ目です。
新規事業立ち上げ・PoC実行・グロース戦略・海外展開・社内ベンチャー立ち上げのいずれかの実行経験が、事業企画キャリアで最も評価される領域です。
どの経路を選ぶにしても、在籍中にできる準備はほぼ共通しています。動き出しの手順を整理します。
まず、自分が責任者として関わった新規事業・PoC・グロース施策を「何を任され、どんな数字を動かしたか」の粒度で言語化します。社内では当たり前になっている経験ほど、社外では希少性が高いケースも珍しくありません。職務経歴書に落とせる状態まで具体化できれば、転職・独立どちらの市場価値診断にもそのまま使えます。
転職エージェントの面談とフリーコンサルエージェントの案件相談を並行して受けると、いまの経験が「年収いくら・月単価いくら」で評価されるのかが具体的にわかります。実際、フリーコンサルの案件獲得経路はエージェント経由が44.6%で最多、登録社数は2〜3社が48.5%と最も多くなっています〔出典: NewAce調べ(NewAceフリーコンサル実態調査2026, n=130)〕。在籍中に相場観だけ掴んでおく使い方も有効でしょう。
「いつまでに・どの経路へ動くか」を仮置きしたうえで、副業案件や社内公募といった小さい実験から試すと、独立や転職への解像度が一気に上がります。独立準備の全体像は事業企画から独立する道筋でも詳しく整理しています。
事業企画キャリアパスに唯一の正解はありません。社内昇進・他社転職・独立・CXO転身という選択肢を持ったうえで、実行経験を軸に経路を選び直せる状態をつくっておく。それが中堅期以降のキャリアを最も自由にする準備です。
→ 事業企画キャリアからの独立サポートを月100〜250万円レンジで提供
この記事を執筆した人

長尾 浩平
新規事業創出や事業戦略の専門家として、多様な業界での経験を持つコンサルタント兼起業家。 東京工業大学大学院 生命理工学研究科、および中国・清華大学大学院 化学工学科を卒業。グローバル企業において研究開発、新規事業企画、新市場参入戦略の立案、M&A支援、DXコンサルティング、営業戦略策定など、多岐にわたる業務を担当。業界を横断した豊富な経験を活かし、事業成長と競争力強化を支援する総合コンサルティングを提供。 2024年1月にVANES株式会社を創業し、企業の持続的成長を支援。変化の激しい市場環境において、戦略立案から実行支援まで一貫したアプローチで企業価値の最大化に貢献している。
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